盗作

中級ライセンス
 このページに登場する画像は、非常によく似たものが登場するので、混同を避けるために、神世界の教祖が描いたとされる絵には赤枠を、岡田茂吉が描いた絵には青枠をつけて表示してあるので注意してご覧ください。

 下記、@とAの写真を見比べていただきたい。
 この二枚の写真に写っている仏画はよく似ているが同じものではない。
 左側の、@の仏画(赤枠)は、神世界教祖・斉藤亨が描いたとされている「中級ライセンス」と呼ばれるものだ。ちなにみ、中級ライセンスの値段は210,000円(税込み)である(みろくでは315,000円)。この中級ライセンスを取得(購入)するには、まず初級ライセンス(「力」ライセンス。105,000円)を取得(購入)せねばならない。
 右側の、Aの仏画(青枠)は、世界救世教の創始者・岡田茂吉が描いた、「聖観音像」だ。岡田茂吉についてあまりよくご存じでない方もおられるかもしれないが、彼は、「御姿」と呼ばれるこうした仏画を昭和5年1月から昭和21年12月までの間に、約7,000枚描いたと言われている。
 岡田茂吉について解説したページは多数あるが、「世界救世教」、世界救世教の分派については、「手かざし浄霊系宗教と世界救世教系教団」が分かりやすい。



@教祖が描いたとされる中級ライセンス
中央右端に教主のサイン、「主」がある


A岡田茂吉が描いた聖観音
右下に【落款】(らっかん)と呼ばれる茂吉のサインがある



 現在は初級ライセンスは「力」の文字だけとなったが、以前は初級ライセンスにも上記中級ライセンスと同じような仏画が使用されていた。
 下記左側の、Bの仏画(赤枠)が神世界が以前売っていた初級ライセンス、右側の、Cの写真(青枠)は岡田茂吉が描いた「玉持観音像」だ。両者も非常によく似ているが細部に若干の違いがある。
 両者を見比べて分かることは、赤枠で示した仏画は線の太さに変化が少ないということだ。線の太さに変化が少ないことが何を意味するかというと、ライセンスの作画方法を解き明かすヒントがこの線に隠されている。
 盗作の方法はこうだ。
 まず、原画(青枠)の上に新しい紙を重ね、鉛筆で線を写し取る。
 鉛筆で線を写し終わったらその線に沿ってサインペンのようなもので線をなぞっていく。
 実際にこうした作業をやってみると分かるが、鉛筆で引かれた線の上をサインペンなどでなぞり、”きれいに線を引こう”とすると、同じ筆圧、同じ調子になってしまい線が単調になる。
 赤枠の模写した画の方が線がはっきりしており、かすれやとぎれがないのは線の上を忠実にペンを走らせた結果だ。岡田茂吉は細い筆を使ってこれを描いたために線の太さにばらつきやかすれが随所に出ている。
こちらに拡大図があるので、ご覧頂くと一層よくお分かり頂ける。



B教祖が描いたとされる(旧)初級ライセンス
中央右端に教主のサイン、「主」がある


C岡田茂吉が描いた玉持観音
右下に茂吉の落款と落款印がある





■■上級ライセンス
 神世界のライセンスと呼ばれるものは、初級ライセンス(「力」ライセンス)、中級ライセンス(上記)、上級ライセンスと段階的に昇格していく仕組みになっている。
 それぞれのライセンスを取得するには高額な金を出さねばならないが、上級ライセンスとして使われている仏画は、「五秘観音」を使用している。
 その上級ライセンスに使われている五秘観音とは、下記H(青枠)が岡田茂吉が描いたもので、左側のG(赤枠)が教祖が描いたとされるものだ。
 このページを公開後、しばらくの間は神世界の五秘観音が入手できなかったが、この度(2008年1月)これをお持ちの方から写真の提供があり、やっとここに掲載することができた。左側の写真は携帯で撮影したものなので、少々画質に難があるが、どう見ても岡田茂吉の五秘観音を下敷きにして描いたとしか思えない。
 この上級ライセンスを取得する際に支払った金は525,000円だった。



G教祖が描いたとされる五秘観音(525,000円)


H岡田茂吉が描いた五秘観音



 この6枚の写真を見て、皆さんはどのような感想を持たれるであろうか?
 教祖の御霊光を信じ切っている超熱心な先生やスタッフ、お客さんは、「これは教祖様が描いた絵を、岡田茂吉がまねをして描いたに違いないわ。プンプン!」と思われるかもしれないが、残念ながら岡田茂吉は昭和30年(1955年)に死亡しており、これらの仏画はそれ以前に描かれたものなので岡田茂吉が教祖の絵を盗作することは不可能なのだ。
 岡田茂吉の絵を教祖が盗作し、「主」という自分のサインを書き込んで、「自分が描いたありがたい絵だ」と偽り、とんでもない高額で客に売っていたと考えるのが順当な判断である(教祖・斉藤亨は、当時「教主」と名乗っていたので「主」と書いている)。

「神世界の神以外は偽者」と言っている者が、なぜ他の宗教者が描いた観音像を盗作して使用できるのか?
 会主の講話でも、『この神様につながったものだけが救われる、そのほかにつながってもそれは「悪」だから自分達(先祖代々も含め)が救われることはない』と言っていたのに、『そのほか』である世界救世教という宗教団体創始者が描いたものを模倣して使用している現実をどう説明するのか?





千手観音像
 神世界の千手観音像についてはすでに私のHPで紹介済みなのでご存じの方も多いと思うが、新しい情報が得られたので、ここで改めて紹介する。
 観光シリーズの、「たばこやはなぜつぶれないか」で紹介したタバコ屋の店頭に、「観音会仮本部」という看板がある。
 この看板上部には千手観音像が描かれているが、よく見ると表と裏では絵柄が違うのである。
 表側(店側)に描かれた下記Cの千手観音像(赤枠)は神世界でこれまで多数販売されてきたDの千手観音像(赤枠)と同じ図柄だ。これが以前に私のHPで紹介した「武装解除された千手観音」である。



Cタバコ屋の看板(表)に描かれた千手観音
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D神世界の千手観音
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 ところが看板の裏面に描かれたE千手観音像(下記写真左)(赤枠)をよく見て頂きたい。このEの千手観音像は、弓や刀、斧などの武器を携えた千手観音像である。下記A,B,C,Dの各ポイントに注目して見て頂くとよく分かるが、この武器を携えたE千手観音像というのは岡田茂吉が描いた千手観音像(下記写真F)(青枠)ほとんど同じものである。僅かに台座部分等が違っているが類似性は極めて高い。
 なぜ武器を持った千手観音像をここに貼ったかという謎は残るが、看板の表裏に貼り付けられた二種類の観音像は、神世界が使用している武装解除された千手観音像は岡田茂吉が描いた千手観音像を改変して使用していることを証明しており、神世界が客に1枚数万円から10万円ほどで売り付けている千手観音像は、教祖が描いたというのは真っ赤なウソで、岡田茂吉が描いた千手観音を一部書き換えただけの盗作でしかないということだ。



Eタバコ屋の看板(裏)に描かれた千手観音
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F岡田茂吉が描いた千手観音
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千手観音教会
 タバコ屋の看板裏面の白く塗りつぶされた下から名前が出てきた、「千手観音教会」と神世界との関係は、登記簿からもその深い関係が明らかになっている。
 甲斐市玉川18にある、神世界本部は、「千手観音教会事業部」として2000年2月に設立され、これが後に社名変更され、現在の神世界になった。
 登記簿の、「登記の目的覧」には、「占いによる運勢・姓名等の鑑定」、「千手観音教会が行う祈願、供養等の受託」等と明記されており、神世界と千手観音教会は一連のものであることが分かる。登記上両者は別会社になっているが、千手観音教会という組織は、神世界への金の流れをカモフラージュするためのペーパーカンパニーである可能性が高い。
 タバコ屋の看板に書かれた、「観音会仮本部」という名称は、岡田茂吉の影響を強く受けていることをうかがわせる名称だ。岡田茂吉は昭和9年に大本教から離れて、「岡田式神霊指圧療法」を開始し、そこで「大日本観音会」という組織を発足させた。この大日本観音会が後に世界救世教となった。
 「観音会」という名称、看板上部には岡田茂吉が描いた千手観音像、これだけを見ても、この団体が岡田茂吉の影響を強く受けている団体であることがわかる。
 この、「千手観音教会」とは別に、「大神霊教会」というものもある。甲斐市竜王のえんとらんすアカサカ本部には、「大神霊教会」と書かれた額が掲げられていることが確認されている。


ネットオークション
 教祖のごく近くにいた人物の興味深い証言がある。それは、「教祖はネットオークションで大量の岡田茂吉グッズを購入している」というものだ。
 今でもネットオークションにはたくさんの岡田茂吉グッズが出品されている。この記事を作成中にも、下記のように多数の品物が出品されていた。
 教祖は毎晩、インターネットで岡田茂吉グッズを物色し、次々とそれらの品物を落札しては神世界で客を騙すためにそれらを活用してきたのでろう。
 教祖は他にも多くの高額商品をネットオークションで購入しており、”インターネット大好き人間”なのである。きっとこの、”盗作”のページもすぐに読んでもらえるだろう。



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神世界教祖・斉藤亨
 世界救世教教祖・岡田茂吉が描いた仏画を模写し、それに「主」と自分のサインを書き加え、「これは幸せになるための世界最高のライセンスだ」と偽って多くの女性にとんでもない高額な価格で売り付けてきたのが、神世界教祖・斉藤亨だ(教祖・斉藤亨は、当時「教主」と名乗っていたので「主」と書いている)。
 もし教祖が本当に神の力を持っているならば、このように他人の作品を盗用して荒稼ぎをするような卑劣な行為はしない。
 この男は他にも多くの騙しのテクニックを講じて、「もっと金を出さないと幸せが逃げてしまう」と次々と女性たちから金を巻き上げ続けてきた。
 その手先となって積極的に動いてきた多くの幹部達。

 私は神世界幹部には二種類あると思っている。一つは悪を承知で確信犯として教祖に加担してきた者。そしてもう一つは教祖に騙され、御霊光なるものが本当にあると思いこまされてここまで来てしまった者もいる。
 教祖や確信犯として教祖に加担してきた者は司法の裁きを受け、犯してきた罪の償いをせねばならない。
 騙されてここまで来てしまった者は今からでも遅くはない、一刻も早くこのような悪の団体に加担するのを止め、神世界から去るのが最も適切な判断だ。
 辞めてから後のことは去ってからでも考えることはできる。
 すでに多くの人たちがそうして神世界を去っている。

 私がこうして神世界の実態を暴き、インターネットでその内容を公開しているのは神世界という悪徳商法から市民を護る目的もあるが、いま神世界に嵌っているあなたを救い出したいという思いも強くもっている。
 これを見ている神世界関係者は、いま一度我が身を振り返り、いまどうすることが自分にとって本当に大切なことなのかを考えてほしい。

 いまこうして神世界の真実を知ったことがあなたにとって最大のチャンスだ。
 いま辞めないと辞めるタイミングを失ってしまう。
 教祖も神世界も全てインチキでしかない。

 自分の心を欺いてはいけない。


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 なお、このページで使用した岡田茂吉が描いた観音像等は、世界救世教教祖 御遺作集(下記)から引用させて頂きました。
(写真をクリックすると詳細な内容を表示します)






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