神世界に対する損害賠償訴訟
第2回口頭弁論(2009.09.16)
9/16の国会前。報道関係者などで混雑していた

 2009年8月30日に行われた総選挙で”歴史的敗北”を期した自民党に代わって308議席という衆議院始まって以来の圧倒的議席数を獲得した民主党・鳩山新内閣発足の日、それが今日2009年9月16日だった。
 このため国会議事堂周辺は警察車両、マスコミ関係者等であふれかえった状態になっていた。せっかくの機会なので野次馬根性を出して議事堂前まで行き、写真を写してから第2回口頭弁論が行われる霞ヶ関の東京地裁に足を運んだ。

 神世界などに対する損害賠償訴訟の第2回口頭弁論は2009年9月16日(水)、東京地裁626号法廷で開催された。
 開廷時刻は10時10分とされていたが定刻になっても裁判官は現れず、傍聴にきていた人達は何度も時計を確認していた。広谷章雄裁判長と裁判官2名が入廷して口頭弁論が始まったのは定刻を8分過ぎた10時18分だった。神世界側の一部の者(びびっと)の準備書面が口頭弁論当日の開廷直前に出されたことが後に分かった。この確認を裁判官らがしていたために開廷が遅れたのかもしれない。
 被告側は代理人や被告本人など7名が出廷した。なお被告側代理人は下記の通りであるが、この日行われた第2回口頭弁論にはE2の被告は出廷していなかった。原告側は原告、弁護士総勢12名が出廷した。

被告代理人等
有限会社神世界、斉藤亨、斉藤葉子、日原易子、飯窪参希江 笠原静夫(笠原法律事務所)
尾崎幸廣(菊水法律事務所)
有限会社みろく、宮入英實、宮入英彰大森一志(大森法律事務所)
有限会社えんとらんすアカサカ、えんとらんすスリートゥー1、えんとらんすワールドヒルズ、佐野孝、佐野りら、淺原史利、淺原嘉子、栗山悦子、遠藤真弓 市河真吾、中島徹也(赤坂見附総合法律会計事務所)
びびっととうきょう、和田美和、和田健史門西栄一(門西栄一法律事務所)
有限会社プラス花、加藤京子、加藤久喜代理人が付かず、本人訴訟
有限会社E2、杉本明枝清澤清一郎(清澤法律事務所)

 開廷後、被告側が提出した準備書面に関する内容でやり取りがあったが、その大半は被告側準備書面が抽象的であるため裁判所として何が争点であるかが判定できないことに起因するものだった(詳細は下記レポート参照)。
 本日のやり取りの中で、「求釈明」という言葉が繰り返し述べられていた。「求釈明」は一般人にはあまりなじみのない言葉であるが、求釈明とは原告が被告が有利になるような証拠を持っているときにそれを提出させるなど、相手方にこちらに側に有利な事実の陳述や証拠の提出をさせるために行うものだ。分かりやすい表現で言えば、「もうちょっと説明してくれ」と言うようなことだ。
 ただし今回の事案では被告側代理人は神世界の前代理人・鈴木弁護士等が取り扱っていた神世界に対する損害賠償請求に関するデータ等を引き継いでいるはずであり、また被告本人から直接聴取するなどして積極的に調べようとする姿勢が被告側代理人にあればいちいち原告側が説明するまでもないことばかりである。原告側からは被害状況を詳細に記載した訴状が5月段階で提出されており、被告側代理人は訴状に記載された内容を調査・確認する時間は十分あったはずだ。
 本日の被告側代理人の弁論を聞いていると、代理人自らが努力して事件の真実を調べ事件を早期に解決しようとする姿勢は全くうかがえなかった。他の傍聴者も述べているが、被告側代理人は事件の解決を遅らせるために”牛歩戦術”でも取っているかと思わせるような弁論であった。

 次回期日の打ち合わせに於いても裁判長が、「これでは永久に決まらないですねぇ」とぼやきを述べるほど日程調整が難航した。
 結局10月は期日を入れることができず、第3回、第4回期日を下記に決定して10時48分に閉廷した。

・第3回口頭弁論 2009年11月12日(木)10時10分 626号法廷
・第4回口頭弁論 2009年12月16日(水)10時10分 626号法廷


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