客に渡すカードからは、「千手観音教会特別室蔵」の部分をカットし、単なる「千手観音カード」として配布していた。以前に紹介した”(参拝の栞)3、幻の132・133ページ発見!”と同様、宗教団体であることを隠すために「千手観音教会」部分を削除していたのだろう。
両者を合体させ、原本通りの状態に復元したのが下記の写真だ。
さすがにこの状態で配布すれば多くの客は引いてしまっただろう。なにしろ、「宗教ではない、会社です」と言い続けてきたのだから、「千手観音教会」の名称が前面に出ることは避けたかったのだろう。要するに客の目を欺くためにこうした工作を指示し実行してきた訳だ。
同じデザイン・大きさのカードだが、「プラチナカード」、「ゴールドカード」と呼ばれるものも存在したらしい。「プラチナカード」、「ゴールドカード」の値段は1枚1万円だったとのこと。どなたか実物をお持ちの方があれば写真を提供していただけるとありがたい。
えんとらんす系列で配布されたカードは更に加工がなされていた。
えんとらんす系列では、「千手観音教会」と書かれていた部分に、”entranceアカサカグループ”や、サロン名、住所などを書き入れたデザインに変更したものを独自に作成し配布していた。
元々は岡田茂吉が描いた千手観音図を盗用し、図の一部を勝手に改ざんして千手観音教会の観音図は作られているが、神世界と名を変え、多くの女性達に配布するには更なる改変・改造によって組織の実態を隠す必要があった訳だ。
虚偽体質・隠蔽体質満載の団体、それが神世界だ。
このように客を欺き続けてきた団体に一体どのような御利益があるのか?
客は単なる資金源でしかなく、潤っているのは神世界幹部だけだ。