(以下の文章はメールにより投稿されました)
私は秀明会に入信して16年になる、現在36歳の主婦です。神慈秀明会信者を親族に持った者がどのような状態にあるのかを皆さんに知って頂き、このような人間を生み出すに至った神慈秀明会の信仰とは一体何なのか、この宗教を信ずることにより真に救われるものがあるのかを、お考え頂きたいと思います。
1、彼は秀明信者
私が正男(現在の夫)と知り合ったのは、お互いが10代の時でした。
知り合った当初は彼が秀明信者とは知りませんでしたが、交際をするようになってしばらくして彼が秀明信者であることを知らされました。それからは、正男の家に遊びに行く度に私は彼から浄霊を受けるようになりました。
デートの途中に秀明会の支部に連れて行かれたことも何度かあり、その度に正男や支部の人たちから入信を勧められましたが、私は「入信する気はない!」と言い、入信を断り続けていました。
2、正男の母親
私が秀明会への入信を断り続けてきたのには訳がありました。正男の母親・房子は秀明会の助教師をしています。当時、房子は義父や正男の食事はおろか、家事一切を放棄して早朝から夜遅くまで熱心に秀明会の活動をしていました。
しかし義母の、”熱心な活動”の中身は、支部で暇さえあれば信者さんや先生の陰口ばかり叩いているのが実態で、一体何の為の信仰、支部なのか分からない状態でした。
そうした様子を見ていた私は、『旦那と息子をほったらかしてまで宗教活動をするなんておかしい。それで家庭が円満になるハズがない』と思っていました。しかし、秀明会を信じて熱心に参拝、拝読、借金をしてまで献金をしている義母や正男を見ていると、その思いを口にする事はできませんでした。
やがて義母が正男に、『多恵ちゃん(私)は早く入信しないと、危ない! 多恵ちゃんは浄霊のお陰で肋間神経痛が治ったんだから(確かに当時私は肋間神経痛でしたが)入信すべきだ』と言い始めたため、正男は以前にも増して私に秀明会への入信を勧めるようになりました。
それでも私が秀明会への入信を断り続けていると、「入信しないなら別れる」とか、「結婚は考えられない」だのと正男は言い出しました。当時私は正男が好きだったし、正男と別れるのが嫌だったので、正男のこうした理不尽な要求を受け入れ、私は秀明会への入信を決めてしまいました。
入信時に必要な第二講までの受講は、以前に秀明会のことをまだよく知らない時に初めて出張所へ連れて行かれた時と、その翌日との講習によってすでに受けたことにされ、入信式はすぐに行われました。
私が秀明会に入信した途端、それまで態度が冷たかった義母が急に手のひらを返したように優しくなりました。
それからの私は秀勉、月次祭へ行く様になり、参拝、拝読、献金、記念大祭、家庭月次祭、布教、未信者浄霊・・・と、正男と共に活動するようになりました。常に心の底で疑問を抱きつつではありましたが・・・。
3、正男の暴力
私が入信をして数年後、正男がささいな事で私に暴力を振るう様になりました。最初はケンカの時に、一、二発殴られる程度だったのが、次第に暴力はエスカレートしていき、体中がアザだらけになるまで殴られる様になりました。電気炊飯器を投げつけられた事もありますし、ビール瓶で殴られた事もあります。今でも傷跡が体に残っています。
最初のうちは、くだらないケンカから暴力に発展する事がほとんどでしたが、徐々に正男の暴力はエスカレートしていき、ただ単に正男の機嫌が悪い時や、正男がギャンブルで負けた時にも暴力を振るう様になりました。
ある時などは、『最近競艇で負けっぱなしだ、お前は感謝献金をキチンとしているのか?!』と言って殴る蹴るの始末でした。
耐えきれなくなり義母に相談したところ、『息子は悪くない、あんたに曇りがあるからだ。浄化だ、殴られるのにはワケがある、因縁だ。前世であんたが息子を殴っていたのかも知れないから仕方がない。あんたの曇りを払拭しないと息子の暴力はおさまらない』と言われました。
どう考えても納得が出来なかった私は正男と別れる事を決意し、秀明会の事もあるので先ずは義母に話を切り出しました。すると義母は、『何があっても知らないよ!! 信仰もやめるつもり?! 信仰をやめれば恐ろしい事になるよ!』、『例え息子と別れても、あんたは信仰はやめられないよ!』などと、秀明会をやめると私は生きて行かれないようなことをたくさん言われました。当時は私自身も秀明信仰に心を縛られていたため、こうした義母の言葉を信じてしまい、秀明会をやめると本当に恐ろしいことになるような恐怖心でイッパイになってしまい、秀明会をやめることも、正男と別れることもできなくなってしまいました。
4、結婚後の生活
これを読まれている方は、このように理不尽な暴力を振るう男となぜ結婚したのかと不思議に思われるかもしれませんが、当時の私には正男と別れ、秀明会をやめて生きて行けるだけの自信がなく、そのまま秀明信仰を続ける以外に選択肢はありませんでした。そのような状況下にありましたので、結局数年後、私は正男と結婚する事になりました。
その時義母が、『入籍するなら地上天国祭の日にしなさい。曇りを取って頂けるから』と言いましたが、私の心の中には「これ以上秀明会の言いなりになりたくない」という僅かな反発心がまだ残っており、私は義母のアドバイスを拒否し、わざと日にちをずらして入籍しました。
数年後に子供を二人授かりました。一人目の子供は男の子だったのですが、その命名には私の意見は完全に無視され、義母が考えた、”秀○”という名前に正男も賛成したため、息子の名前は秀○になりました。その名前の由来は説明するまでもないことです。二人目に女の子が生まれたときは私の両親からも義母へ強く言ってもらい、私が考えた名前をつけてもらうことができました。
義母は息子の秀○がまだ小さいときから『早く天津祝詞を覚えさせなさい』とか、『浄霊をキチンと受けられない子ではダメだから』などと言って、小さい子に厳しく指導を始めました。まだ小さくて訳のわからない息子は厳しい義母の指導で泣きだしてしまうことも度々でしたが、正男は義母のそうした我が子への厳しい指導を見て見ぬ振りをしていました。
5、3才児にも・・
毎月自宅で行われている家庭月次祭での事です。その時もいつもの様に羊羹がお供えしてありました。息子はこの羊羹が大好きで、毎月家庭月次祭が終わるとその羊羹を頂いていました。ところがその日はいつもより時間が遅くなったため、息子は『僕、眠たい・・』と言って、月次祭中にゴロンと寝転がってしまいました。でも泣いたり騒いだりは一切していません。そして月次祭が終わり、息子が『ようかんちょうだい』と言うと、義母は『ちゃんと月次祭に参加出来なかったんだから、羊羹はあげないよ!明主様に謝りなさい!謝ったら下さるかもよ!』と言ったのです。
息子は、『だってもう眠たかったんだもん(月次祭が終わったら22時を回っていました)』と答えると、『ほら、都合が悪くなるとすぐ眠たいとか言う!』とキツい言い方をされたので息子は目に涙を溜めていました。
さらに義母は、『ごめんなさいも、ありがとうも言えないのか! あんたも強情な子だねぇまったく!!』と3歳の息子に言ったのです。
普段息子は挨拶もお礼もキチン出来る子供です。3才の子ですらこの異常な義母にだけはそうした挨拶の言葉を発することを拒否しているように思えました。
私はお腹の中が煮えくり返る思いでしたが、義母に言い返すと正男が私を責めるのは分かっていたので、どうすることもできず、ただ呆然と立ち尽くしていました。
そして義母は追い打ちをかけるように、『この羊羹はお父さんに全〜部あげるからね!』と泣いている息子に言いました。羊羹ごときでそこまでされるなんて・・・。この義母は、3歳の子供が都合が悪くなると『眠たい』と言って人を欺いたりすると本気で思っているのでしょうか?
秀明会の事が絡むとこのように豹変する義母を見て本当に恐ろしく思いました。こうした様子を見ていた正男も、こと秀明会の事というと我が子を助けるワケでもなく義母の言いなりです。
6、もうお詫びはしない
その晩、私は入浴しようと脱衣場に出て、ある事に気付きました。おひかりを下着のポケットに入れたまま、服と一緒に脱ぎ捨てていたのです。このようなことは入信以来初めての事でした。
このようなご無礼があった時には、今までなら慌てて義母へ連絡し、すぐに支部へ向かっていた私ですが、この日の私は違いました。
私は心の中で、『信仰をしていても、あの親子のような人間性では意味がない。義母の性格も正男の暴力も、普通ではない。信仰をしていても私は全然幸せじゃない。あの二人は秀明会にすがりついているだけで心が病んでいる。私はもう我慢出来ない。こんな異常な家から絶対に逃げてやる』と堅く決心し、本来なら『お詫び』であろう事をそのままにしました。
秀明会には、『お徳積み』というものがあります。お徳積みには、献金をすること、未信者を入信させること、未信者に浄霊をすることなどがあります。この親子も死んでから地獄へ落ちないようにせっせと献金や浄霊に励んでおり、彼らの献金額は毎年100万円くらいになっています。でも、献金や浄霊をしていれば日常的に平気で人を殴ったり蹴ったりしても神様は救ってくれると思っているのでしょうか? 信仰がからむと小さな子供にでも辛辣ないじめを平気でするような人間に、「神」や「利他愛」を語る資格があると思っているのでしょうか?
本当の『お徳積み』とは、日常的に人間的な優しさを持って人に接し、中でも弱い者には一層のいたわりの心で接することだと思います。平気で女性を殴ったり、小さな子供に理不尽ないじめを行うような者が、献金や浄霊さえしていれば神様はその罪を許すのだとしたら、神様とはなんと現金な存在なのでしょう。
”地獄の沙汰も金次第”と思い込んでいるようなこの親子を見ていると、こうした歪んだ人間を育て、増長してきた秀明会信仰がいかに異常な存在であったかが今改めて実感できます。考えようによってはこの人達も、秀明会信仰という狂った宗教に囚われた可哀想な人達なのかもしれません。
その数日後、私の友人にこれまでの話をしました。信仰の事、おひかりの事も初めて打ち明けました。すると友人は『それって呪縛だね、脅して逃げられない様にしているし、怖い宗教だね・・・。その御守りも、落としたらダメだとか触られたらダメだとか・・、呪いみたいだね。その御守りや脅しが怖いから、みんななかなか脱会出来ないんだろうね。』と何の躊躇もなく、アッサリ言われました。カルト信仰に関わっていない人からすると、やっぱり異常なんだと改めて実感しました。
7、戦い
私はこれから少しずつ気付かれない様に荷物をまとめ、狂った秀明一家から離れて暮らします。正男の暴力の件では市のDV支援センターに相談し、相談員の方に必要な書類を作成してもらいました。正男には私と子供達への接近禁止命令が出るでしょう。秀明会ももちろん脱会します。
あの異常な家庭は、これから先も変わる事は有り得ません。離婚という選択肢しか残っていない事は、随分前から判っていました。
離婚後の生活は今より金銭的に苦しいものとなるかもしれません。でも正男からの暴力や無意味な浄霊、参拝、献金、常識をはるかに越えた異常な物事の考え方、捉え方から離れられたらどんなに幸せなことでしょう。私の両親、姉や妹、子供達も安心して普通に生活出来ると思いますし、カルトのせいでこれ以上身内に心配をかけたくはありません。
おひかりを服と一緒に脱ぎ捨てた時、支部へお詫びになど行かず、携帯から検索してこのサイトを拝見させて頂き、私の今までの不信感や疑問は間違いではなかったんだと確信し、長い間ためらっていた離婚への決意も出来ました。
こちらのサイトの「体験談」に寄せられたたくさんの文章を読んだとき、私と同様たくさんの方が秀明会のためにつらい思いをしてきたことを改めて知り、このように人々を不幸にする神慈秀明会という宗教団体は忌まわしいだけの存在であり、このような団体は消滅させるべきだと思いました。
私のこの文章を正男や義母が読めば、彼らは怒り狂い、私に今まで以上の危害を加えようとするでしょう。しかし私もバカではありません。
彼らが怒り狂い、私に危害を加えるようなことがあれば、それは私の思うつぼです。すでに私は警察、市のDV支援センターの方に私がこれまで受けてきた数々の暴力と秀明会信仰に基づく異常なものの考え方等を口頭で伝えるとともに、詳細な文章にまとめて渡してあります。
これまで神慈秀明会はずる賢く立ち回り、警察の手をすり抜けてきましたが、ここで彼らが事件を起こせばその内容をfujiyaさんがインターネットで直ちに公開してくれます。そしてその情報はfujiyaさんからマスコミにも通報してくれることになっています。
この文章公開後は、fujiyaさんに毎日必ず私からメールを送らせて頂くことになっており、万一、私からのメールが止まったときはfujiyaさんから警察やDV支援センターへ緊急連絡して頂けることになっています。
彼らが怒り狂い、再び私に暴力を振るうような事があれば、それは彼らが自分の首を絞めることになることを思い知るでしょう。
正男からの暴力はやはり怖いのですが、私はもう一人ではありません。私を支援してくれる方達がきっと私を守ってくれることを信じてこの文章を公開します。
正男の暴力に怯えていた私がここまで強くなれたのは、子供を守ろうとする私の母親としての本能だったようにも思います。子供達をあの狂った連中から守る最大の方策は、私がここで彼らと戦うことだと気づいたのです。
私の両親は最初から正男との交際も結婚も心良くは思っていませんでした。それは秀明会の事があったからです。
今も両親は3歳の息子と1歳の娘の事をとても心配しています。小さいときから無理やり宗教に参加させられていくうちに、そうした偏った考え方が染みつき、それが当たり前になるのが怖い・・、可哀想だ・・と。正男の家族を見ていても到底幸せには見えず、あのような人間になるであれば信仰をする意味がないとも言っています。
子供達は『薬は毒だ』と言う秀明会の教えのもと、予防接種を何一つ受けておりません。義母と正男に反対され説得され仕方なくの事ですが、麻疹や風疹にかかって普通以上に苦しむのは、義母でも正男でもなく、子供達です。
秀明会は予防接種を受けさせない様に、世話人などが説得してきます。確かに薬の成分はすべてが体に良いものとは言えませんが、予防接種を受けなかったばっかりに子供が死んでしまったら、一体誰が子供を返してくれるのか。予防接種は、まれに副作用等で死亡してしまう場合もある様ですが、全て受けるべきではない!とは、どうしても思えません。
私がここで彼らと戦うことにより、これまで心配をかけてきた私の両親や姉妹にも少しだけ恩返しができるように思います。そして子供達にも最低限必要な予防接種だけは受けさせようと思います。
彼らのように狂った人間を生み出す神慈秀明会という団体は社会に存在すること自体が許されるべきではありません。
私がこうした決断をすることができたのは、fujiyaさんと、そしてたくさんの体験談を投稿して下さった皆様の言葉に勇気づけられたからです。
私に勇気を授けて下さった皆様には本当に感謝致します。
私のこの体験談が同じような苦しみを持たれている方の参考となり、そうした方を少しでも救うことに繋がれば幸いです。
長々とした文章を最後まで読んで頂き大変嬉しく思います。今まで誰かに言いたくても誰にも言えなかった事を、この様な形で聞いて頂けたことで、私自身も解放感があります。やっと楽になれる・・・。
(2006年2月投稿)