あ、やっぱり間違ってる

(下記文章は、メールにて投稿されたものです。ご本人の了解を得て公開しています。)

 はじめまして! 私は秀明会元信者の花咲(仮名)と申します。
 S市在住で、○歳。○○をしております。
 突然失礼とは思いながら、居てもたってもいられずメールさせていただきました。

 現在結婚し、実家からは離れて暮らしていますが、実家の両親は未だ信者として活動しています。
 私が中学1年生の時(平成○年)、両親が入信。
 当然、すぐに私も入信しました。

 当時中学生だった私も、街中でノルマ達成のための実践。拝読。
 毎日参拝していた私は、学生部でもいつも優秀でした。
 学校でも浄霊をして「一人でも多くの人を救いたい!」と本気で思っていました。
 友達に嫌われてもいい。その人が幸せになってくれさえすれば。浄霊で救われれば・・・。

 けれどもその反面、なぜ献金や玉串が必要なのか?という疑問をいつも抱いていました。

 自分の家が貧しく大変なのに、両親は献金を惜しまないのです。

 高校三年生になった年、ある学生祭のとき、当時の支部長に向けておもいきって質問してみたのです。
 「神様はお金なんて必要ないのに、なぜ玉串を出すの?」と。
 すると「秀明会を広げるため。大祭の時に紙のお金(1,000円以上と決まっていたので)でなきゃいけないのは、神様(紙さま?)にあげるお金だから」という答えでした。

 あ、やっぱり間違ってる。
 その時、それが私の中で確信に変わりました。
 今まで信じていたものは何だったんだろう?
 時間もお金も友情も全て犠牲にしてやってきたことは、いったい何だったんだろう?という思いでいっぱいになりました。
 それ以来、支部からは足が遠のき、周りからはすっかり不良信者扱い。
 世話人、助教師が家に来ては、「●●さんは秀明会を辞めてガンになった」、「▲▲さんは死んだ」など、恐怖を植えつける作戦を取り、私は恐怖心でいっぱいになりました。
 けど、「ここで信じるのは自分だけ」と決め、それからは秀明会とは積極的なお付き合いはしていません。
 ただ家族からは、現在の秀明会の話は聞いているので、何となく情報は入ってきています。

 結婚した今も、信者さんと会う機会がありお話しますが、このHPを知って以来、今も信じている信者さんや両親と話す度、この宗教が許せない気持ちでいっぱいになります。
 信者さんは皆、心の優しい人ばかりです。
 それにつけ込んで・・・。胸の詰まる思いがします。


 私のように、秀明二世元信者で苦しんできた人は他にもいますか?
 信者にとって、辞めてからの社会復帰はとても大変です。
 友人に相談したところで、誰もわかってなんてくれません。
 私は出来る限り強い気持ちで(ここを辞めても素晴らしい人生を力強く歩んで行こう!という気持ち)でずっと生きてきました。今はもう大丈夫ですが、当時は本当に辛かったです。

 そこで、同じように悩んでいる人、辞めたいけど辞められない人、現信者。そんな人たちの手助けができたら。本気でそう思うようになりました。


 このHP以外で、何か活動等されていますか?
 活動をしていらっしゃるなら、そのお手伝いができないか、と思っています。
 突然のメールで失礼と思いましたが、私に何かできることがあれば・・・そんな想いです。

 長々とメールを書いてしまい、申し訳ありませんでした。
 お忙しいとは存じますが、お返事いただければ幸いです。
 よろしくお願い致します。

(2005年9月投稿)



(以上のメールに対するfujiyaからの返信)
 花咲さん、メールをありがとうございます。

>私のように、秀明二世元信者で苦しんできた人は他にもいますか?

 花咲さんからのメールを読んでいて、私は以前に他の元秀明信者の方から頂いたメールを思い出していました。
 その方も女性で、ご両親が秀明信者であったため、ごく自然に秀明信者となり、学生時代から秀明の活動に打ち込んでこられた信仰二世の方です。
 秀明会では積極的に活動し、秀明紙にも載ったそうです。しかし、徐々に秀明の矛盾に気付き、現在は秀明の活動を停止しておられますが、まだおひかりを処分するまでには至っていないそうです。
 この方から寄せられたメールを基にして作成した記事が、「信仰二世の覚醒」の記事です。


>世話人、助教師が家に来ては「○○さんは秀明会を辞めてガンになった」
>「○○さんは死んだ」など、恐怖を植えつける作戦を取り、私は恐怖心で
>いっぱいになりました。

 私は、どこの宗教でも常識では判断できない神懸かり的なことを言うのは多少はやむを得ないものだと思っています。
 しかし、秀明のように「恐怖信仰」を利用して信者を脅し、無理矢理活動に参加させたり、献金をさせるのは宗教とは無縁の犯罪行為であると思っています。「いま献金しないとあんたの息子は死ぬで!」と脅された方もおられます。
 私が、「家族を新興宗教から守ろう」というサイトを運営してきたのは、こうした犯罪行為によって多くの家族が苦しんでいる実態を放置してはいけないという思いからです。
 私のところには花咲さんのように、秀明信仰によって傷ついた多くの方からメールが届いています。中でも親を秀明に奪われ、放置された子供達からのメールには本当に心が痛みます。
 親(信者)からのあまりの辛い言葉、態度に耐えかねて、親子の縁を切った方も実際におられますが、家庭内での凄惨な実態も報告されており、秀明被害の深刻さが伺えます。
 私がここまでこうした活動を続けてこれた原動力は、こうした悲惨な現状を見聞きし、とてもそれを放置しておくことはできない、人間としてこうした家族を引き裂くようなエセ宗教団体は壊滅させなければならないという義憤が私をここまで動かしてきたのだと思います。
 私の妻はすでに脱会しましたので、私の家庭内の問題は解決しているのですが、まだ多くの方が苦しんでいる現状があり、とても他人事とは思えません(私の妻も精神的にはかなり傷を負っています)。


>そこで、同じように悩んでいる人、辞めたいけど辞められない人、現信者。
>そんな人たちの手助けができたら。本気でそう思うようになりました。

 この花咲さんのお言葉は、先に述べた私の気持ちと同じものだと思います。  私は自分自身が秀明信者であったことはないので、秀明問題を告発する活動をしていく上で、どうしても弱い点があります。秀明での実体験をお持ちの方の協力がなければ核心に迫る告発活動には限界があるのです。
 花咲さんのお力をぜひお貸し頂き、秀明被害の拡大防止をしていきたいと思います。

>このHP以外で、何か活動等されていますか?
>活動をしていらっしゃるなら、そのお手伝いができないか、と思っています。

 具体的な抗議行動などはしていません。協力していただける皆さんは多数おられるのですが、皆さんご自分の生活があります。現在の生活を大事にしながら、その中でできる範囲の活動を続けているのが現状です。
 皆さんのご協力で情報収集が行われ、それを私が集約して記事として掲載し、場合によっては関係官庁へ情報提供や申し入れを行っています。
 インターネットは大多数の家庭に浸透してきましたので、こうした秀明批判サイトの存在は秀明会にとっては無視できない存在となっているようで、秀明本部や各支部から盛んにこちらのサイトを偵察にきています。
 「秀明改」という新聞を印刷して自分の周辺に、「置き忘れる」等という活動?をしてくれている方もいます。
 まだ、この先どのような活動が可能なのか私にもよく分からず、手探りをしながら活動している状態ですが、多くの人が知恵を寄せ合っていけば、色々な可能性が生まれると思っています。
(以下、略)


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