正しかったと信じたいのに・・

(下記文章は、メールにて投稿されたものです)

 僕はいま社会人ですが、9年前に大学進学のために九州から東京に上京してきました。
 いきなりの一人暮らし、なかなか仲間も作れず、一人さびしく渋谷を歩いていました。
 ふと女性から声をかけられ、「幸せを祈らせてください」といわれたので、暇だからいいかな〜と思い、言われたとおり手を前で組んで目をつぶり、額をさげ、お祈りをうけました。
 何も感じませんでしたがしきりに、「額が熱くなったでしょ?」といわれ、あいまいに答えていると、まわりを多くの若者が囲んできていろいろフレンドリーに話してきました。一人ぼっちで、憂鬱なときばかり過ごしていた僕にとって、それがすごく温かく思えて、いわれるがままに支部にいきました。
 お玉串100円を最初にとられましたが、100円くらいならいいか〜〜って思い、何回か支部にいき、やっていることに納得はしませんでしたが、寂しさをまぎらわすべく、入信しました。
 「自分が今、不幸だと思ったら人を幸せにすることで自分も幸せになれる」、「自分の大事なもの(要するにお金)を明主さまにささげることで、願い・思いがかなう・・・」、今でも覚えているインパクトのある言葉です。

 人を幸せにする手段として、「お光」を大事に扱い、未信者にお祈りをする・・・。新宿・渋谷・高田馬場で何回も青年部の人たちとしましたね〜。
 人に声かけるたびに変な目でみられ、いやでしたが、修行の一環と考え我慢してしました。滋賀の本部にも月1回行き、月並祭は学校をさぼって参加し、グループ会も何回も出ました。
 僕は、末端の信者だったから、ほとんど内部の仕組みはわかっていませんが、どうみても皆幸せには見えなかったですね。でも僕の周りの人は、せっせとまじめに活動を行っている人ばっかりでした。
 東京支部でしたが、有名大学の人も多かったですね。オウムと一緒ですよ。まともに大学行っている人は少なかったとおもいます。
 Aさん(誘ってくれた人)、世話人さん(Aさんを誘った人)、その他の人たちもほんといい人たちなのですが、やっぱり普通と何か違うのは感じていました。自分も其の仲間にはいるのが怖くて怖くて・・・・。
 自分がもともと秀明に入ったのは、その頃のつらい状況から逃げたくて・・・。お金を神様にささげることで少しでも自分が楽になりたいと思って入っていたわけで・・・。人を幸せにするって気持ち、心からそんなこと考えてやっている人はどれだけいるんだろう。自分が幸せになりたい!!と思っているだけなのではないか・・・。
 あんなにお金、時間に縛られて、安らぐときはあるのだろうか・・・・。自分も友達にお祈りしようと一時期は狂っていましたが、友達の説得と実家・祖父母の大きな反対にあい、自分が間違っていることに気づきました。秀明を辞めるときは、引き留め工作が相当しつこかったでしたが お光も返して円満に辞められました。
 秀明を辞めたあとのほうが入っていたときよりも、何でも状況はよくなりました。

 現在も秀明に入っている人に言いたいのは、お金をささげて神様に助けてもらおうなんて、そんな気持ちで続けている人は、すぐやめたほうがいいです。結局、他人に頼っているだけで、いざというとき自分で何もできませんよ。根本的な解決になりません。また、周りの人がみんなおかしいといっていたら、従うべきです。あなたは少なからず洗脳されています。
 今も秀明信者を続けている人は、その宗教(秀明)が良いことやっていると思い込んでいると思います。でも周りの大半の人達がそれはおかしいと思う時点で、人を幸せにするということとはかけ離れていると思う。自分の本当に大事な周りの友人、仲間を失いたくなかったら、もう1回考え直してください。
 秀明会では、「外国ではみんな宗教している。宗教やっていないと人間とみなされない」と教えられましたが、別に強制的にやらされる宗教はしなくていいと思う。
 本来宗教とは、秀明のように上の者から、「ご先祖様が・・・」って言われて強制的にするものではなく、自分の心の中で静かにご先祖様または氏神様を敬い、家やお墓でご先祖様にお祈りしているのだって十分信仰だよ。

 秀明会には一時期でもお世話になったからあまり文句はいいたくないし、できれば秀明会は正しかったと思いたいが、世界平和を唱えているのに、救われるのは秀明信者しかダメ!!とか、献金をしないとダメ!!というのはおかしい!!!!
 新興宗教はやっぱ結局金もうけかーーって再認識しました。
 宗教の歴史が古い日本なのに、秀明会等の新興宗教を見ていると悲しいですね。「無欲」じゃなくて、「欲」ばっか・・・。

 僕の秀明での経験をムダにしないために、今度は秀明のために困っている人、秀明に束縛されている人を助ける活動に参加したいと思います。

(2004年11月投稿)

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