娘が・・・

(下記文章は、メールにて投稿されたものです)

 私の娘は秀明に入信してもう18年になります。
 娘は、いまだ秀明を抜けることはありませんが、父親として何時の日かこの集団から救い出したいと思っています。
 しかしながら娘は現在仕事もしており、そのことは周囲に知られていないと思いますので余り大騒ぎは出来ません。

 娘が入信したのは、浪人時代に駅前で声をかけられ、連れて行かれたのが始まりでした。
 あの頃は宗教ブームとかで、若者が超常現象などに興味をもっていた時代で、そうしたことに興味を持っていた娘は簡単につかまってしまったようです。
 彼女自身も、思春期のもやもやとした気持ちと、母親とのギクシャク感などの気持の隙間に入り込まれたようです。もっと私たち家族がまとまっていれば、こんなことのならなかったのにと悔やんでも悔やみきれません。
 秀明に連れて行かれた娘は、入試に備えたお金20万円ぐらいを持って行ってしまいました。連れて行かれた秀明の施設には、娘の中学時代の友達の母親がいたそうです。友達の母親は、「良かったわね、ここに導かれて」と言っていたようです。それを聞いたとき、つい、私も娘も安心してしまいました。
 また、その秀明施設には娘の高校時代のクラスメートの女性もいたのです。
 当時は秀明がどのような団体か、私たちには全く不明の状態でしたが、そうした顔見知りがすでにそこにいたということで、何となく安心してしまい、毎日朝5時ごろから電話攻勢があっても、最初は友達かと思って取り次いでいました。結局、クラスメートの友達も娘も、お互いのだしに使われたようです。
 高校時代のクラスメートだった彼女は短大を卒業し、大手電算企業の就職試験を受けに行く予定だったのですが、布教に行かされたため試験を受験できなくなり、現在にいたっているようです。もう秀明の資格者になっているかもしれません。
 彼女は一人っ子でしたが、彼女が秀明に入ってからすぐに母親が癌で亡くなりました。葬式の後、秀明の先生とやらが彼女の家に入り込んで、大変だったようです。その後は接触が無いので、現在どのような状態か分かりませんが、きっとまだ彼女も抜けていないと思います。
 彼女の親と私たちで何とかしようと思いましたが、そうした脱会工作に対して娘は烈火のごとく怒り、結局何も出来ませんでした。
 娘の環境を変えるため、どこかの学校に入れさせようとしましたが、試験の度に秀明に邪魔され、試験の前は必ず遅くまで集会所に行っていました。
 その後も秀明はとにかくしつっこく娘に付きまとっていました。私の妻も娘を秀明から抜けさせる為に秀明の集会所にも行きましたが、「のれんに腕押し」でした。
 どうしても娘を秀明から抜けさせることができないため、妻も半ばあきらめてしまい、「本人が気が付くまで仕方がない」という状態でした。
 娘が持っていたお金は全て秀明の為に使ってしまい、娘は500円のお金も持っていない有様で、時々妻の小銭入れからお金を持って行ったりしていたようです。
 私は秀明がどのような団体であるかを見極めるために、私も一度秀明に入りました。第一講、第二講と話を聞き、「飛天」という本ももらい、これらの本を読んでみて、これは大変なことになると思いました。
 その頃、娘はもうすっかり秀明に入れ込んでしまい、妹たちを秀明に入れるために追い掛け回していました。当時彼女の妹は中1と高1だったので、私と妻は妹たちを姉の秀明攻勢から守るのに大変な思いをしました。

 娘を大学に行かせることはできませんでしたが、親戚の紹介で大手の会社に就職することができました。娘はその会社でとても可愛がられ、仕事上の提案が認められ、かなり高額な賞金などももらって来ましたが、それも全部秀明に取られました。彼女の初給料も全額秀明に入れてしまったため、カードでお金を借りて家族に初給料のお礼をする有様でした。
 彼女が勤めていた会社は大手の企業でしたし、バブル時代でもありましたので銀行もサラ金もいくらでもお金を貸してくれました。彼女は秀明に言われるまま銀行やサラ金から返済が出来ないぐらいお金を借りてしまい、毎日取り立ての電話と督促状の嵐で家族は気の休まる暇がありませんでした。
 このような状態でしたので、私は秀明を脱会することを決め、お光と脱会届けを集会所に届けました。最初の内はなかなか脱会を認められなかったのですが、娘からお金がいくらでも取れるのでもういいと思ったのか、その内、私の脱会は認められました。
 しかし娘は相変わらず、会社から帰ると集会所へまっしぐらの生活で、仕事中に高熱を出して、医者に行きましたが、薬を飲まず、秀明の先生の浄霊で治してもらったと言っていました。
 彼女が入社してからちょうど1年後のことでした。彼女は、とうとう1カ月間の夏期布教を引き受けて来たのです。会社の担当者もびっくりして、とにかくどんな宗教を信じても良いが、1カ月なんて言わないで、会社の夏休みの間だけやればと言われ、とても心配してくれましたが、彼女は聞く耳を持たない状態で、そのまま夏期布教に行ってしまいました。彼女に代わって親が謝りに行きましたが、結局、彼女はこの一流企業を秀明の1カ月間の夏期布教のため辞めさせられました。

 実家で生活していると食と住はただですから、娘はいいように秀明に利用されていました。こうした現状を打破するため、まず娘の借金の返済をしようと思い、弁護士にも相談して破産にもっていこうと思いましたが、破産になっても免責にはならないということなので、30パーセント割り引くことで示談にして親が全部返済しました。
 彼女の銀行やサラ金からの借金は約600万円あり、その他に友人からも約100万円を借りていました。これらのお金は、全て秀明に注ぎ込まれたお金です。
 この借金以外にも、自分で働いたもらった給料なども全て秀明に入れていましたので、彼女が秀明に注いだ金額はもっとあったでしょう。

 借金を清算した後、親として娘を家から追い出すのはとてもつらいことでしたが、彼女を秀明から救うためと心を鬼にして、娘には仕事を探して家を出て行くように言いました。
 こうして娘は家を出て、一人でアパート住まいを始めましたが、さすがに一人暮らしの職なしでは遠方での1カ月布教はできず、相変わらずお金はどんどん秀明につぎ込んでいたようですが、その後の夏期布教は近場にしたようでした。
 その後、彼女は新たに就職できた会社の仕事でフランス行きが決まって何年かフランスに仕事に行っていました。
 彼女が以前のように借金できないように金融機関に頼んでブラックリストに載せてもらいましたので、彼女はフランスでもカードが作れず、苦労していたようです。
 しかし新しい会社でも彼女は大変恵まれ、給料もたくさんもらっており、貯金も十分できるはずでしたが、1円のお金も残りませんでした。私たちは彼女がフランスに行ったことが契機となって、フランスで秀明と切れてしまえば良いのにと思いましたが、あちらでも秀明があったのです。

 しかし、どうしてこんなにひどいものが社会に出なかったのか不思議な気がします。
 オウムのように出家などといって家族から完全に切り離さないのが唯一、世に出る一歩手前で留まり、多くの家族が泣き寝入りしているのかも知れません。

 今後、娘はどうなるか分かりませんが、このページを見てくれればきっと目を覚ますこともあろうかと思います。
 父親が見たこのページを、もしかしたら娘も見ているかも知れないとも思っているのです。
 娘がこのページを見て秀明の実態に気付き、秀明を脱会して結婚でもしてくれたら、心底幸せが訪れると思っています。これからも、「家族を新興宗教から守ろう」のページを続けて下さい。お願いします。
 勇気を持ってこうしたホームページを作ってくださったお礼を言いたくてメールを致しました。

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