川上K子さん

(下記文章の一部は、anti_cult掲示板に掲載されたものです)

  昭和60(1985)年8月12日、JAL123便が群馬県山中の御巣鷹の尾根に墜落した。この事故で520名の方が亡くなり、奇跡的に4名の女性が助かった。
 歌手の坂本九さんもこの事故で亡くなった。奇跡的に助かった4名のうち1名が川上K子さんですが、一緒に乗っていたK子さんのお父さん、お母さん、妹さんは亡くなりました。
 この事故に関して、秀明では下記のようなことが語られていました。


自衛隊員に抱きかかえられて救出される女性

証言A
 確か群馬県の山奥で、日航機が墜落した事故がありましたよね。その時、川上K子ちゃんが奇跡的に助かりました。その時、秀明の人は、「川上家へある信者さんが浄霊にいった。その助かったK子ちゃんだけは、お許しがあって浄霊を受けたけど、それ以外の家族は全く受けなかった。わけあって、浄霊がいただけたのに、それを拒んだから、あの家族は、全員死に、浄霊を受けたあの子だけ助かったのだ」という話が出回っていました。
(川上家には、この旅行に参加しなかったC君という男の子もいるのですが、そのことはあまり知られていないようです。C君も浄霊は受けていませんが何の災害にも巻き込まれていません)
 坂本九さんについても、秀明主催のコンサートの後、坂本九さんに信者になるように勧めたが、それを断り、信者にならなかったから死んだと言っていました。

証言B
 坂本九さんのことも世話人は言ってました。
 「コンサートの後、秀明会への入信を断ったから事故にあった。ちゃんと縁があって、入信をお勧めしたのに、あの時、入信していれば死なずに済んだのに」と。
 よく入信すべきかどうか迷っているいる人に、坂本九の話をしてました。でもこれって、入信しないと坂本九さんのように事故で死ぬぞって脅してることですよね。


解説
 神慈秀明会という団体は、人を「差別」することを何の抵抗もなくできる人間の集まりだ。
 秀明会の「浄霊」を受け入れた人は助かり、それを拒否した人は死んで当然という考えが随所に現れている。
 これほど差別意識を明確に打ち出した団体は今どきめずらしい存在だ。
 「神の前で人は皆平等」という従来の宗教的考え方とは全く違い、我が宗教を受け入れた者は助かるが、それを拒否した者は死ぬと明言している。

 では、秀明信者になれば絶対に事故や災害に遭わないのだろうか?
 もちろんそのようなことはなく、秀明信者も事故や災害、病気で亡くなっている。秀明理論によれば、そのような事故などに遭う信者は、「まじめに秀明をしていなかったから」そうした事故などに遭うのだそうである。ばかばかしい程のご都合主義の極みと言える。
 「まじめに秀明をする」とは、どういうことを言うのだろうか?
 上の者に言われた通りに献金し、言われた通りに自己放棄してでも秀明行事に励むことが「まじめに秀明をする」ということである。
 その結果、入信した信者に対しては、「いま献金しないと、あんたの息子は死ぬ」と言って金を出せば助かるが出さなければ助からないと脅したり、「特別研修会の終了証は力がある。火事の時、これが飛んできて目が覚めて助かった」と言って、終了証持っていれば助かるが、持っていない死ぬと脅して研修会への参加を強いている。これを断れば、「まじめに秀明をしていない」ことになるのである。
 同様の脅迫として、「いま献金しないとあなたも、あなたの先祖も地獄に落ちる」と脅されて多額の献金をさせられた者も多い。
 「Aならば助かるが、Bならば死ぬ」と脅して二者択一の選択を迫り、恐怖感から否応なしにAを選択させる手法である。ものごとの判断基準を極端に単純化し、「生か死か」、「天国か地獄か」という選択肢で迫られたら、たいていの者はAを選ばざるを得ないようにし向けられている。
 Aの道は、際限のない献金と自己放棄への道であり、最終的には家族を破壊する秀明地獄への道につながっている。

 日航機墜落事故と、この事故で亡くなった川上家の皆さんについて、下記のページに詳しい内容があります。

http://www.goennet.ne.jp/~hohri/n-top.htm

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