「お屏風観音様は」ご神筆ではない

(下記文章は、anti_cult掲示板に掲載されたものです)

 私は印刷会社に勤務しており、今日、得意先兼仕入れ先のシルクスクリーン印刷社へ打ち合わせにでかけた時の出来事です。
 そこで扱っている印刷物のいくつかの保存版の中に、秀明会の「お屏風観音様」があったのです。
 シルクスクリーンという印刷技法は、通常のオフセット印刷のように網点分解→階調表現するのは難しく、(逆にそれがシルクの「味」なのですが)ベタ状態で版を起こす手法を用います。つまり、階調のある原本自体を尊重するのなら、モノクロ撮影『人の手が加わる”トレース=模写”ではありません』をし、写真自体のスミの部分を濃く撮影し、淡い部分は飛ばして真白にすればいいのです。
 この観音さま自体の原本は破損されて既になく、もともと無理な話ですが『ご神筆』をシルクという印刷方法で表現するなら、既に救世教で配布されている観音さま自体か、あるいはそれを撮影した写真を持ち込まなければなりません。
 この観音様が「模写」されているらしいというのは他HPでも紹介されているので「何を今さら?」な感があったのですが、(その観音様がすでにトレースされたものだったので)トレース担当の方に「あなたがトレースされたのですか?」と尋ねてみると、持ち込まれた段階で既にトレースがなされた線画原稿(要は元絵に加筆された原稿)であり、それをその会社で写真製版した、との事でした。

 確かこの「ご神筆」の観音さまを”拝受”するには10年前でも5万円ほどかかったと思います。
 その観音さまに「虫がついた」「掃除の際に角をぶっつけた」なら「先祖のお気づけ」と最低1万円のお詫びと献金或いはお導きの祈りを強制的にさせられました(または、「お気づけ」の報いが怖くてせずにはいられなかったのです)。
 床におっことせば本部(或いは支部)お詫びの上身の毛もよだつ大層な「再拝受」(お供えもの、拝受献金、お礼の準備もろもろ)ではなかったかと記憶しています。それもこれも、「ご神筆」による観音さまだから、というのが理由だったのに・・・。

 既報のHP情報に加え、こうした客観的な事実も加わり、呆れて笑うしかありません。
 早く秀明会の現信者のみなさんが、元信者さんのおっしゃるように目覚めてほしいものです。

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