(下記文章は、anti_cult掲示板に掲載されたものです)
初めまして。最近PCを購入したので以前はいっていた秀明会を検索してみました。ほんとうにあの団体に対する苦情ばかりですね。私は20年前に入信しました。しかし行っていたのは3年ぐらいです。前会長が亡くなったのは知っていましたが、会主も最近亡くなられたんですね。彼らも業の深い人生を送ったもんだと思います。
私が入信したきっかけは道を歩いていて声をかけられたという秀明ではありふれたものなのですが、当時両親が離婚したばかりで精神的にまいっていました。何か心のささえが欲しく非日常的なものに心をひかれていたのかもわかりません。奇跡が起きます、と言われ恥ずかしいとは思いながらも街角で浄霊をうけました。終わったあとに「何か感じませんでしたか?」と聞かれました。そのとき体が火照った感じがしたのでその旨言うと彼らは「それが奇跡です」と言い詳しい話を聞いてほしいと出張所に連れていかれました。
そこで私もつい自分の家庭のことを話すと「それは先祖様のお気付けよ、早くここに来てよかったね」と言われ翌日には入信していました。お光代は私にはかなり高かったのですが友達から借りて払いました。そのときの私の気持ちは私が秀明会に入信すれば先祖が救われて又両親が元に戻る、自分も幸せになれるという気持ちしかありませんでした。
しかし、その後私を待っていたのは宗教とは名ばかりの強制的作業ばかりです。当時大学に行っていたのですが友達を何人つれてこい、その当時の本部で祭りがあるからとこちらの予定も無視して何万も使って行かされる。
又、先祖のために献金をしろ、金がないのなら学生専門の消費者金融を紹介する等です。こちらが断れば出張所ならば夜中の2時だろうが私がうんと言うまで監禁されます。出張所に行くのをやめれば2、3人で押しかけてきて同じくうんというまで徹夜で脅迫に近い説得をされます。
彼らの言うことはおかしいと思いつつ、やはり秀明会を抜けると自分だけでなく先祖もみんな地獄に落ちると言われると怖くてなかなかやめれませんでした。しかし就職するときにうその就職先を言い、住所も変わったのでようやく抜けれました。
しかし、心の中では不安でいっぱいでした。その後もやめた事に対する不安や恐怖心で超常的なことや非日常的なことへ傾倒することが多く色々な新興宗教に興味を示しています。やはりこれってあの5年間のトラウマなのでしょうか?
秀明会にいたのは80年から85年までですが行っていたのは3年間であとの2年は逃げ回っていました。秀明会5年いて残ったものは借金と1年浪人の5年間の大学生活、それと友達がいなくなってしまったということでしょうか?
最初の2年ぐらいは私も浄霊で人を救える、奇跡が起きると思っていました。確かに学校の友達はいなくなりましたが出張所内には同じ年齢の人達もいたのでさみしくはありませんでした。本部の幹部の人達がくるときのいろいろな御用も当時の私にとっては新鮮で記念大祭等の本部へ行くのも就学旅行気分で楽しかったという記憶はあります。その当時デモンストレーションと言われていた街角での布教もしていましたし借金もして献金していました。
私がこの教団に疑問を持ったのはいくつかあります。82年ごろなのですがその当時みんなから慕われていた青年の男性世話人の方が癌でなくなりました。えっ、何で?という感じでした。出張所の幹部は亡くなるまで癌ということを言いませんでした。突然のことにみんな呆然としているとその幹部は「あの人は曇りが多いから救われなかった、がんばっているようにみえるかもしれないが陰ではいいかげんなことをしていた」あまりの暴言に私達は返す言葉もありませんでした。この宗教は病気を治す宗教ではないのか?それで死んで本人がいないのをいいことに他の世話人、助教師とも彼のことを言いたい放題です。亡くなられた方は私も知っていますがそんな方ではありませんでした。ただ秀明の強引な献金や信者獲得に時々異を唱えていました。
この事件で私の仲のよかった人達は何人かやめてしまいました。そのときその幹部たちは彼らのことを「まあ、彼らも救われないね。○○(亡くなった世話人)と同じ霊層界や」よくもそんな事が言えたものだと思いました。
しかし私はまだ残っていました。そして決定的な事件がおきました。
確か82年だったと思います。今はあるかどうか知りませんが当時6/15に地上天国祭というのがありました。そのときにその出張所だけかどうかもう忘れましたが、地上天国祭後に世界が滅びるという今考えたらまともと思えないのですがそのようなうわさが流れました。公式なものではなくどこかの世話人か助教師だかが夢で明主さまからお告げを受けたというものです。
その当時そのうわさで出張所は大騒ぎです。世界が滅びるから何名入信させろ、桃の実いくら献金しろ、地上天国祭には信者は全員行かせろ等パニック状態でした。私はそのころもう嫌気がさしていたので協力していないと、世話人や助教師が私をとりかこみ「あなた、滅びてもいいの、今やらないと救われないのよ」とえらい剣幕です。私はしぶしぶ協力するふりだけしていました。
さて地上天国祭も終わり(地上天国祭でもそのことは何も言われてないのでその出張所だけの集団ヒステリーだったと思います)その世界が滅びる日がやってきました。私は前日の夜から秀明の友達と家で最後の晩餐じゃとかいいながら飲み会をしていました。しかしというかやはりというかその日になっても何も起きません。世間は静かなものです。私は出張所に幹部がどういう言い訳をいうか聞きにいきました。そのとき彼らは「何言っての、そんなこと起きるわけないでしょ。誰がそんなこと言ったの」あんたたちでしょ。他の幹部は「みんなが献金、信者獲得にがんばったから何も起きなかったんです。ほんとうに明主さまに感謝しないと」????
私がその日から秀明に行かなくなったのはご想像がつくと思います。