離婚

(下記メールは、投稿者本人から公開についての同意を得た上で掲載しています)

 掲示板を拝見しました。
 とても感心しました・・・。いや、感動しました。
 真正面から、闘われているのですから・・・。
 私は、戦いをやめ、逃げたのです。彼女を守り切れませんでした。

 実は私もカルト教団から、人生の一部を破壊されました。
 結婚した女性が、カルト教団に入信していたのです。

 何度も話し合いましたが、管理人さんのようにいかず、周りの人たちに迷惑をかけるために離婚したのです。
 彼女は、「なんで、私の言うことが判らないのだろう」と、その教団の本を知人や親戚中に送りつけるのです。理屈や理論ではないのです。
いくら、カルト教団の教えの矛盾をついても、「超科学的な手段(理屈)」で、たやすく常識を超えるのです。カルト宗教というブラックボックスを信じたものには、常識や理性は通用しません。
 彼女は学校の教師でしたが、精神的に不安定な面を持っており、その心の隙間にカルトがつけ込み、彼女の心を奪ったようです。

 悔しくて、そのカルト教団に入信し、教団の主催者を刺し殺そうとも考えましたが、私の冷静さと常識がそれを押しとどめました。
 何度も屈辱の思いで、布団の中で泣きつつ・・・離婚を決意しました。
 子どもがいなかったから幸いでした。
 私は彼女の前から姿を消したのです。
 逃げたのです・・・。

 彼女を嫌いで離婚したのではなく、私の人生を滅茶苦茶にし、周りに迷惑をかけ(不幸にし)、その不正義に我慢できなかったのです。

 数年後、ふと入ったパチンコ屋で彼女と会いました。(それ以来、パチンコはやめています。)彼女はやつれ、生活にも、人生にも疲れていたようです。(歳不相応の白髪が可哀想でした。)私は声をかけませんでした・・・彼女も、私に声をかけられませんでした・・・迷惑をかけたと悟っているからだと思います。
 教師を辞めさせられ、ひどい生活をしているのかもしれません・・・服装が昔のままでしたから・・・。

 彼女を不幸に陥れるしか、教団の間違いを理解させることはできないのです。
 現世利益や将来の愛や平和を伝えながら、不幸になる現実を思い知らせるしかないのです。

 彼女にはカルトを信じたことを後悔し、人生をやり直そうと努力することを期待しています。
 人生は長い・・・70歳や、80歳になっても、逆転の人生はあります。
 やり直せるのです。
 カルト宗教に走らず、自分を信じてもらいたいのです。

 私の場合は、再婚し、昔の妻のことを、現在の妻から笑われますが、少なくとも、元妻の犠牲の上に、現在の私の幸福があります。

 一人の女性を守りきれずに、逃げた私にも責任がありますが、賠償する気持ちはありません。人間は(彼女は)、自らが幸福になろうと、努力しなければならないと思います。私は自分なりに努力して、現在の幸せをつかみました。

 管理人さん、がんばってください。
 逃げる手もあります。
 闘うばかりが、戦争ではありません。

 管理人さんの戦争を見守っていきます。


(下記は、上記メールへの私[fujiya]からの返信です)

 ○○さん、こんにちは。メールをありがとうございます。
 そうですか、○○さんは離婚の道を選択されたのですね。
 カルト問題を抱えた家庭という点での共通点はありますが、それぞれ状況が違いますから○○さんの場合は、その選択肢がやむを得なかったのだと思います。
私の妻も神慈秀明会の影響を強く受けており、特に非常に長い年月神慈秀明会という団体に属していたため、自分の心の中に神慈秀明会が「住み着いている」ような感じがします。
 >「超科学的な手段(理屈)」で、たやすく常識を超えるのです。
 >宗教というブラックボックスは、信じたものには常識や理性は通用しません。
 というのが、私にもよく分かります。
 しかし、私は、このような状態に彼女を変容させたカルト教団、神慈秀明会を許すことができません。彼女が悪いのではなく、彼女をだまして荒唐無稽な教えを信じさせ、言葉巧みに金を巻き上げ、ご用という名の労働奉仕をさせ、勉強会と称して更に荒唐無稽な教えを二重、三重に教え込んだ、神慈秀明会が本当の悪だと思います。
 社会には数々の悪がありますが、人の心を踏みにじるカルトのやり方は、絶対に許すことができません。
 私のような一個人が、数万人の信者を擁するカルト宗教団体の牙城を崩すことなど、無理なことかも知れませんが、誰かがそうした活動を起こさなければ、同じような被害者は後を絶ちません。
私のやっていることが間違いであれば勝算はないかも知れませんが、私は自分がやっていることは正しい戦いであると思っています。正しい行動をしていれば、それに賛同してくれる方が必ず現れ、一人が二人に、二人が三人にと、徐々にその輪が広がっていくことにより、大きな力となり、社会を変えていくことも不可能ではないと思っています。
 現在はまだ小さな活動ですが、マスコミや政府機関にも働きかけ、日本におけるカルト規制を実現する道筋をつけることができればと思っています。

 ○○さんからのような、賛同のメール、応援のメールもたくさん頂いており、とても 心強く、勇気づけられています。  これからも、よろしくお願い致します。

 fujiya

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