元神慈秀明会信者の方から、「是非、これを奥様にお見せ下さい。」というメールが届きました。そこには、元信者の方が神慈秀明会に「献金」という名で多額の金銭を収奪され、「ご用」という名で労働奉仕を強制された姿が書かれていました。
その元信者の方は、多額の献金の繰り返し、他の信者の債務保証、ご用のため会社も辞めざるを得ず、月額4万円強の自宅家賃を12カ月以上滞納し、所持金も1000円以下というところまで追い込まれ、最終的に自己破産に至りました。
自己破産の申し立てをするにも費用がかかるため、友人が見かねて申請費用を立て替えて申請を行いました。
以下の文章は、裁判所へ提出した自己破産申立書の一部です。
(公開することについては、了解を得ています)
破産申立書
申立人(債務者) ○田 ○雄
(送達場所)〒×××-××
○○市○○区○○丁目○○番○○号
TEL 000-000-0000
申立の趣旨
1 申立人を破産者とする。
2 本件破産手続を廃止する。
申立の理由
1 申立人には、添付の陳述書記載のとおり、債権者7人に対し、金4,029,713円の
支払うべき債務が存在する。
2 申立人の資産、収入の状況は、別紙の陳述書記載のとおりであり、債務の支払が
できない状態にある。(また、破産財団を構成すべき財産がほとんどなく、破産手続
の費用を償うに足りない。)
3 よって、申立の趣旨記載の裁判を求める。
添付書類
戸籍謄本、住民票、陳述書等
(以下、一部省略)
3、以上の具体的な事情は、次のとおりです。
多くの借金の原因は、宗教法人神慈秀明会(以下「秀明会」といいます)の献金という名目の詐欺的搾取が原因であります。
私が、秀明会に入信したのは、大学生の頃つまり昭和54年頃だったと記憶しています。学内浄霊会とかいうので友人から誘われ、この教団に入信したのです。その時も家庭教師のバイトをしていたのですが、金2万円位を秀明会に支払ったのが最初です。
それからバイト代を献金(先祖が苦しんでいるとか、お徳を積んで先祖供養にとかいう名目での集金)及び玉串(毎日私が、秀明会の××にあった○○支部へ参拝する度に200円位、月1回教団の本部へ参拝するのにバス代3,500円と、玉串2,000円のお金を支払わされていた。)として殆ど秀明会に搾取させられる日々が続きました。
それが、昭和57年頃から、目標という名目の新規勧誘ノルマ(入信者を勧誘することを秀明会は「お救い」と称していた。)が非常に厳しくなり、そのお救いが出来ない信者には桃の実献金(100万円を献金すること)を実質強要する様になりました。この実体は、オウム真理教関係で有名な弁護士さんの書かれた、宗教トラブル110番という本にも秀明会の記述がありますので裁判所には、それの写しを提出します。
それで、秀明会の教師から借金してでも献金させて頂きなさいといわれ、サラ金から30万円借りて、秀明会に献金をしたのです。
また、私の、職歴を見ていただければわかりますが、6月、7月に仕事を辞めていたのが多いです。
これは、遠隔地夏期布教というのが秀明会では8月一杯ございまして、当時、青年にこれを強要していたのです。教団は信者の任意だと言うでしょうけど、これを信者に勧めるのに10人くらいで部屋に缶詰にし、布教参加を当人が決意するまで家に返さないとかいうことが普通に行われていました。ある種のマインドコントロールですね。当然、1ヶ月会社を休むわけですから、勤めていた会社も辞める他は無いわけです(1ヶ月休暇なんてくれる会社欧米諸国ならまだしも日本にそんな会社ある訳ない)。
バブル当時、秀明会の教師等の口癖は、私よく覚えていまして、「マークUがカローラより売れているご時世、そんな車乗る金が有るなら献金しなさい、ローンを払って乗るなら借金して献金しなさい」とか言っていました。そんな状況ですから、信者が高級車に乗っていると、「献金しないでそんな車は分不相応だ、売って献金しなさい」とかいわれ、ローンの残っている車を売らせて献金させることもありました。当然その信者は、残ったローンに追われる訳です。
その頃から、秀明会の入信ノルマが厳しいので、信者がお金のない人に金を貸して入信させる、サラ金で借りさせて(サラ金へ連れていって借りさせていた)入信させる(信用力のない人間には信者が連帯保証して借りさせていた)等が横行し、信者間での金銭トラブルも増加しました。
さらに、平成7年阪神淡路大震災の年、秀明会の教師等は、無事だったお礼に何かさせて頂こうという雰囲気の中、いつもの通り献金を勧めてきました。
そこで、秀明会の助教師の△△氏の発案で、同氏と一緒に300万円を災害援護資金で借り入れ、私が保証人となり、その中から200万円は秀明会に桃の実献金(2口)として献金し、残り半分を前出の△△氏が家を借りるお金に、さらに残り50万円を私個人が使いました。俗にいう半丁使いを秀明会の教師の発案でしたのです。
この後で、平成8年頃、私は、不覚にも○△□という秀明会信者の保証人になってしまったのです。○△□とも友人という間柄ではなかったのですが、すぐに返すからと云われ情にほだされ油断があったのかもしれませんし、秀明会自体前段で説明した状況ですから、信者も金銭的に行き詰まるものが当然増え、蒸発する人も少なからず居ました。当然、判で押したように○△□も蒸発し、その債務が私に全てのしかかってきました。(○△□は、平成13年1月から連絡がとれ、月1万円ずつ私に返済してきてましたが、又音信不通になり既に入金は無くなっている。)
さらに、前出の災害救護金で平成7年に借り入れたお金の償還が最近始まり、半年賦(10回分割・無利息)ですので、△△氏に月5万円ずつ返還することになり、ますます私の資金繰りが悪化することになりました。
震災後、秀明会は、宗教に対する社会の目を急に意識(オウム真理教事件以降、同等の扱いを受けだした)し、方針を180度転換したことから、私は今までの矛盾に気付き目が覚めたのです。つまり、秀明会は、信者ではなく教団が中心で、信者はどうでもいいということにやっと気が付いた訳です。
今考えると、
という、典型的な順序を辿りました。
私の青春の全ては、秀明会に踏みにじられましたし、膨大な借金だけが残ったことは慚愧に耐えません。
しかし、これから新たに生活を始めるため、過去の人生の汚点を忘れ、真面目に生活したいと思っています。
以上の文面は、元秀明会信者の自己破産申立書の破産に至る理由を抜粋したものです。
上記を読まれた方の中には、「これは特殊な例だろう」とか、「金を騙し取られる方もあさはかだ」と思われる方があるかも知れませんが、同様の事象が当該支部では日常茶飯事に起こっていました。何せ、秀明会は、数字(献金・入信)の達成が全てに優先していましたから、その数を達成させるために多数の人間で一人の信者を取り囲み、その信者が「落ちる」まで責め立てましたので、これを断ることはできない現実があったのです。
何故、上記の文書を公開する気になったかといいますと、最近、秀明会の現役助教師に会う機会がありまして、この時代のことを話しましたら、『ああ、ああゆうのはよくない』それだけでした。当然この助教師は自分から旗を振って、これら献金・入信者の獲得にやっきになっていた当事者です。
過酷な献金・入信ノルマのなか、経済的・物質的・精神的に追いつめられ、散っていった一般信者のことは一切、顧みられていません。
これを聞いて、こいつらは本当に駄目だと思い、当該自己破産申立書を公開することにしました。
自分で稼いだ大事なお金、本当に愛するもの大切なもののために使いましょう。
秀明会が詐欺集金カルトであることを是非お伝え下さい。
詐欺教団が地球からなくなるのを祈る元信者からのメッセージです。
(上記投稿者からの追伸)
神慈秀明会をやめたいのに、内容証明の書き方がわからない等がありましたら気軽にメール下さい。代書します。