神慈秀明会の機関紙「秀明」第250号(平成3年1月1日発行)の冒頭記事に、「平成2年度感謝祭」の様子が掲載されている。
これを読むと、感謝祭では献金や信者数拡大の、『目標達成』ができた拠点の名前を読み上げ賞賛している。
当時は、滋賀県信楽町に神慈秀明会の本部神殿を建設するための献金を必死に集めていた時期であり、あらかじめ集金目標額を決め、その目標達成に向かって信者から鬼畜のように金を収奪していたことがよくわかる。
暴力団が資金集めのために下部組織に目標額を設定し、資金集めをするのと同じことを「宗教団体」を名乗る神慈秀明会もやっている。宗教団体を名のりながら、やっていることが「金集め」では、あまりにも信者を愚弄している。
宗教団体ではなく、カルトだからと言ってしまえば、それまでであるが・・。
このような指摘に対し、彼らは『献金は信者自らの自由意志で出したものであり・・・』と抗弁するであろうが、実際には信者に対する脅し、強要、マインドコントロールによる誘導の結果、信者は『出さざるを得ない』状況に追い込まれ、『献金』の名の下に金を収奪されたのである。
以下、「秀明」第250号冒頭記事
小山美秀子会主
一年間の誠の奉納
感謝祭おめでとうございます。
今日は遠隔地の感謝祭でございます。明日日曜祭が近郊地となっております。はや12月を迎え、今日は本年の最終の月次祭にもあたります。それぞれ年間の目標をたてて一同勤しんでいらしたと思います。今まで毎年私が報告いたしましたが、今年から担当の総務部長と布教部長がそれぞれの持ち場の成果報告をいたしますからお聞きください。
総務担当・東郷 智
総務の方からご報告させて頂きます。まず感謝祭のお米のお供えですが、809俵 (月次祭596.9俵、日曜祭211俵) お許し頂きました。野菜、くだもの、その他それぞれの地域の特産品を東桟敷の方へ並べさせて頂きました。
次に神苑建設献金の達成の報告をさせて頂きます。今、呼びます所属の方々はお立ちください。
支部
京都、東京、玉手山、神崎、西宮、北畑、本山、福山、札幌、名古屋、豊中、明石、岡山、広島、熊本、高知、福岡、千葉。
出張所
岡本、森、仙台、新潟、水戸、静岡、豊橋、富山、岐阜、金沢、奈良、日根野、姫路、山口、高松、徳島、松山、小倉、大分、長崎、宇都宮、松本、青森、盛岡、秋田、米子。
集会所
旭川、浜松、豊田、宮崎、鳥取。
それに青年部を入れまして合計五十箇所でございます。ありがとうございます。
布教部・三谷孝子
布教部から、平成2年度お導き目標達成の所属を申します。呼ばれた所はしっかり手を上げて、元気にお立ちください。
支部
東京、玉手山、本山、福山、札幌、名古屋、明石、岡山、広島、熊本、福岡。
出張所
岡本、仙台、水戸、静岡、豊橋、富山、岐阜、金沢、日根野、姫路、徳島、松山、小倉、長崎、宇都宮、松本、青森、盛岡、米子。
集会所
旭川、函館、浜松、豊田、鹿児島。
以上35箇所でございます。
次にお導き献金共に連続達成された所属を申します。
3年連続達成
水戸出張所、静岡出張所、金沢出張所、松山出張所、旭川集会所。
4年連続達成はございません。
5年連続達成
宇都宮出張所。
6年連続達成
名古屋支部、広島支部、東京支部、福岡支部。
盛大な拍手をお願いいたします。
ただ今、呼ばれなかった所属は、どうぞご生誕祭を目指して引き続き、続々と達成のお許しを頂かれますように励んでください。ありがとうございました。
小山美秀子会主
今朝、教祖殿に入られ、ご宝前をご覧になって、どんな感じを持たれましたか。例年に比べて素晴しく綺麗に編んだ米俵がどつさり並んでおり、定めしびっくりなさったことでしょう。嬉しいですね。昨日積み上げた俵を夕拝のときに見まして、本当に素敵だなと驚嘆しました。こんなに沢山お供えを頂けば、一年分位はもつかと思いますが、現在でも平均一日に二俵半はいただくそうです。それに参拝団やその他の集まりもありますから、それを入れたらどれくらいもちますか。参拝団の報告書を読むと、平常、食の進まない方々でも神苑では美味しく驚くほど食欲が出るとのことですから、今後も遠慮なくどんどん献納してください。また東桟敷を見ると、色とりどりのみかんや柿、野菜、海の物は鯣(するめ)もあるのですよ。農家の方、また海で採れる物を捧げられる方、地方名産の品々など、色とりどりがとても綺麗に積み上げられて、本当に心豊に何と楽しいことでしょう。皆さん方のご厚志本当にありがとうございます。またこういう生産やまた商売に携わっていない多くの方々は、定めしお玉串として奉納していられることでしょう。感謝祭として一年の誠がこうした形でここに現れたと思うと、何かとても福々しい気持になりますね。きっと皆さん方も楽しいでしょう。いかがですか。また精一杯ご用させて頂きたいとつくづく思う次第です。
さて、今年の干支は午ですね。皆さん方年頭にどんなことを決意されましたか。所属の支部、出張所、集会所、それぞれがペガサスのように天馬空を行く働きをしたいと、我こそは・・と思ったのではないでしょうか。それを思うとちょっと悄気(しょげ)ます。一カ所でも抜群の手柄をたてた所が現れたらと期待したのですが、それだけは残念でした。しかし六年連続の入信、献金達成の東京、福岡二支部の頑張りは互いに勇気付けられましたね。特に今年の初めに支部長を見送った福岡支部の教師、助教師、信者万が一致団結し総動員の活動の見事な成果であり、身罷りし支部長への最高の餞(はなむけ)として、彼女も喜んで受納したことでしょう。私も大きな感動を頂き、ありがとうございました。
(以上、神慈秀明会機関誌「秀明」より抜粋)
上記「秀明」が発行された同じ、平成3年に発行された「秀明」第258号(平成3年9月10日発行)には、下記の写真が掲載されている。
彼らが『夏期布教』と呼んでいる信者拡大活動に、学生等を『自己放棄』させて送り出す式典時の写真のようだが、これを見て、皆さんはどのように感じるであろうか。
私は、この写真から、ナチスのヒトラー総統の姿を思い浮かべてしまった。