脱税・横領・教団私物化
【目次】 (項目をクリックすると、その位置へ移動します)
1、国税局への通報
2、神慈秀明会への査察
3、追徴課税
4、報道
5、各拠点での動き
6、不動産の独占使用
7、小山英二
8、臨時資格者会
9、事務局長
10、美術品は秀明会が購入
11、記念大祭
12、秀明会の闇
13、裏人脈と金
14、集団脱会
15、2006年5月末時点でのまとめ
16、5000万円の土地を4億円で購入 【NEW】 2008/5/10追加

1、国税局への通報
 「投げ込み」という言葉をご存じだろうか?
 警察や監督官庁に対して投書や電話、最近ではメールで不正事案等を「通報」することを業界用語?で「投げ込み」または「投げ」という。
 平成16年頃から東京国税局(千代田区大手町)や大阪国税局(大阪市中央区)には、神慈秀明会内部での不正な資金の流れについてのメールによる投げ込みが増加していた。その中には私が送付したメールも何件かあった。
 投げ込みの大半は神慈秀明会の不正を漠然と訴えるものが多かったが、一部のメールは神慈秀明会の内部事情に精通した者でなければ知り得ない情報もあったようだ。私の所へよくメールを送ってくれるA氏の家族は神慈秀明会本部に勤務している。

2、神慈秀明会への査察
 平成17年10月、神慈秀明会の複数の施設に大阪国税局の査察が入った。俗にいう”マルサ”である。私は秀明会にマルサが入ったと聞いて、かなり前の映画であるが、伊丹十三監督の「マルサの女2」という映画を思い出した。レンタルビデオ店で探せば、今でも見ることはできるのでまだ見たことがない人はぜひ一度見ておくといいだろう。宗教法人を隠れ蓑にして巨額の脱税・私財の蓄積をしている”教団経営者”の姿を見ることができる。
 秀明会に査察が入ったという情報はその日の内に秀明会本部から全国の教団施設に速報され、まだ査察が入っていない拠点では秀明本部からの指示により書類がシュレッダーにかけられたり、シュレッダーでの裁断処分では作業が追いつかない拠点では屋外で消却処分にされたものもあった。
 拠点でこの様子を見ていた信者は、神慈秀明会という団体がこれまで思っていたイメージとは違った存在であることに気付いた。

3、追徴課税
 神慈秀明会に対する大阪国税局の査察があってから4カ月ほど後、大阪国税局は神慈秀明会会長・小山弘子ら親族6名に対して約16億円の申告漏れを指摘し、約10億円の追徴課税を通告した。
 こうした国税局の判断に不服がある場合は「国税不服審判所」に審判を申し出て裁決を受けることが可能である。一般企業に対する国税局の査察に於いても、国税当局の見解と企業の見解は食い違うことが大半であり、国税当局が下した申告漏れ等の判断に不服がある場合は国税不服審判所にその旨を申し出て再審査を依頼することができる。こうした制度があるにも係わらず、神慈秀明会会長・小山弘子はその申し出をすることもなく、大阪国税局が指摘した約16億円の申告漏れを認め、重加算税を含めた約10億円の追徴課税に応じた。
   国税不服審判所というのは、国税の賦課徴収を行う税務署や国税局などの執行機関から分離された別個の機関として、国税に関する法律に基づく処分に係る審査請求について裁決を行い、納税者の正当な権利利益の救済を図るための機関だ。
 大阪国税不服審判所は大阪市中央区の大阪合同庁舎三号館に、京都府・滋賀県を管轄する京都支所は京都市左京区聖護院にある。この聖護院という場所は神慈秀明会京都支部からすぐ近くである。
 優秀な税理士を複数かかえている神慈秀明会が国税不服審判所を知らなかったということはないだろうから、何らの不服申し立てを行わずに大阪国税局の指摘に従って追徴課税に応じたのは、不服申し立てができるだけの”潔白さ”がなかった証拠だ。

4、報道
 平成18年4月中旬、朝日新聞社から神慈秀明会に対して取材があった。その取材は4月19日朝刊に掲載予定の記事に関する神慈秀明会側のコメントを求めた内容であったが、この取材を通して神慈秀明会は19日の朝日新聞朝刊に追徴課税等の件が報道されることを初めて知った。
 今回の件が19日の朝日新聞で報道されることを知った秀明会は京都事務所名で急遽各拠点に、下記の《重要なお知らせ》と題するFAXを流した。しかしまだこの時点では、”朝刊第1面のトップ記事”として掲載されることは神慈秀明会側は知らなかった。

責任者各位 至急

《重要なお知らせ》平成18年4月18日

かねてより会主様から秀明会に寄贈を受けた美術品が、国税局の見解によって寄贈と認められなくなり、会長先生の相続税の申告漏れとして、明日の朝日新聞の朝刊に掲載されることになりました。
美術品は、グランドオープンから展示された物も多数あり、不正をした訳でもなく、あくまでも国税局との見解の相違としての修正申告が記事になりました。
京都事務所としては、10年も前からの寄贈美術品が、今回、会長先生個人の相続税申告漏れとして指摘を受けたことに対しては極めて残念でなりません。
今後、他新聞社等の掲載も予想されますが、動揺せずに信者さんへの対応をお願い致します。

京都事務所


 秀明会に査察が入ってから約半年後の平成18年4月19日、朝日新聞朝刊(関西版)に、「宗教法人・神慈秀明会、会長ら16億円申告漏れ」の記事がトップ記事として写真入りで報道された。
 この件については、朝日新聞の他、毎日新聞、時事通信、産経新聞、中国新聞、山陰中央新報、京都新聞、熊本日日新聞、西日本新聞、河北新報、四国新聞、福島民友新聞、徳島新聞、岩手日報、静岡新聞、山陽新聞、神戸新聞、秋田魁新報、東奥日報、日本テレビ系列、毎日放送テレビ系列などで報道された(下記画像をクリックするとそれぞれの報道内容を見ることができます)






@2006.04.19 朝日新聞朝刊

A2006.04.19 共同通信系朝刊

B2006.04.19 MBS_news

C2006.04.19 KTV_news(調整中)


5、各拠点での動き
 4月19日の朝日新聞(関西版)朝刊を見た秀明関係者は度肝を抜かれた。なんと神慈秀明会会長・小山弘子らの16億円申告漏れの記事が朝刊第1面のトップ記事としてデカデカと掲載されているではないか!
 「新宗教が新聞に取り上げられるのはいけないことをしたときだけ」と言ったのは、国学院大学日本文化研究所の井上順孝氏であったが、まさにその通りで、これまで神慈秀明会がこのように大きく新聞紙上をにぎわしたことはなかったことである。まさに神慈秀明会会長は「いけないこと」をしたから新聞に載ったのである。
 予想に反する”1面トップ8段抜き”という朝日新聞での大きな取り扱いに驚愕した秀明幹部は信者の動揺を抑えようと下記FAXを各拠点に急送した。

責任者各位

《朝日新聞の掲載の件》平成18年4月19日

昨晩ファクシミリをさせていただきましたが、今朝大きく載りました。
信者さんも動揺されているかと思いますので、9時朝拝の時、昨晩のファクシミリを読んで、安心されるようお伝え下さいませ。

京都事務所


 新聞を見た秀明信者がどう思ったかは様々であろうが、ネット上での反響を見ていると、意外にも「やっぱり!」と思った者も多かったようである。長年秀明にいれば秀明会の内情に疑問を抱かない方が異常なので、「とうとう秀明の闇が証される時がきたか!」、「これで秀明も少しはまともになるかもしれない!」と”期待?”を持って新聞を見た者も多かったようである。

 しかし、秀明会助教師の中にはとんでもない発言をする者も現れた。朝日新聞の記事を見た後で、「あんなに大袈裟に取り上げて・・・。 どこにでもあることなのに・・・」と言った者がいたそうだ。
 この助教師は、巷で脱税容疑で摘発されている悪徳企業経営者と宗教法人・神慈秀明会を同一レベルで見ているのだろう。脱税で摘発されニュースで報道されているのは決められた税金を納めていない悪質な業者だ。大多数の企業や個人は定められた税金をきちんと納めてる。それが社会のルールだからだ。
 人間として正しい生き方を模索する宗教団体トップが、世間の悪徳業者と同じレベルで脱税し、代表者が横領をしているのに、「そんなことで大騒ぎして・・・」と涼しい顔をしている方がよほど狂った考え方だ。

 秀明会京都事務所から各拠点に送られたFAXにも、「不正をした訳でもなく、あくまでも国税局との見解の相違」とあるが、大阪国税局は、「意図的な隠蔽」、「贈与したように装って」、「寄贈されたように処理」と断言し、一連の寄贈は仮装だったと公表している。
 税法上の優遇処置がある宗教法人に対して国税当局がここまではっきりとその悪質な隠蔽ぶりを指摘しているのに、「不正をした訳でもなく・・」とは、国税当局の摘発が間違いだったとでも言いたいのだろうか。それならばなぜ不服申し立てをしないのか。

 各地の拠点では助教師等にこの問題について質問をした信者もいたが、”秀明汚染”の強い信者多数に取り囲まれ、罵声を浴びせられたり、中には暴力を振るわれた者もいた。
 5月3日から始まる記念大祭を目前にひかえ、信者の中には大祭への参加を躊躇する者も出ている。反対に記念大祭で小山会長がこの件に関してどのような”言い訳”をするのかに関心が集まっており、会長の発言如何によって記念大祭は荒れたものになる可能性もある。

6、不動産の独占使用
 朝日新聞の報道では、「兵庫県内の同会名義の不動産を小山会長らが独占使用していた」とされ、「家賃が著しく低額で、同会長らへの給与にあたる」と書かれていた。
 最初にこれを読んだとき、具体的にどのような不動産をどのような形で独占使用していたのかその実態がピンとこなかった。
 今回の事件が報道される前に小山会長の住所を調べたことがあった。ある秀明信者の方が神慈秀明会の登記簿を取り寄せ、秀明会本部が誰の名義になっているか等を調べ、その結果を私に教えてくれていた。
 秀明会本部は会長・小山弘子名義となっており、そこには小山弘子の住所も記載されていた。その住所は兵庫県下にあり、会主が住んでいた芦屋とは違った住所だった。
 ”不動産を会長らが独占使用”というのは、翻訳すると”そこを自宅として会長らが居住している”という意味になる。そこで私は実際にこの目で小山弘子会長が”独占使用している不動産”を見に行ってきた。
(写真を多用しているため、別ページでその内容を紹介しています。下記写真をクリックするとその内容をご覧頂けます)


写真をクリックしてくだい


7、小山英二
 宗教法人の脱税事件だけでも大変な問題だが、朝日新聞や産経新聞で報道された信徒代表・小山英二の横領事件は刑事事件として摘発されて然るべき事件だ。
 産経新聞では、「このほか二男(英二)は同会発注の施設工事の際、請負業者から得た約1億円の謝礼金を自分が代表を務める赤字会社が受け取ったことにして個人の所得申告から除外していた」と報じた。
 工事代金を請求させる際に実際の工事代金に「上乗せ分」をプラスした金額を請求させ、その金額を施工業者に支払った後に工事業者から裏金として上乗せ分を還流させて自分のポケットに入れるというのは不正経理の常套手段だが、神慈秀明会の施設建設にからんでは他の工事でもそうした疑惑が囁かれていた。
 神慈秀明会の裏事情に詳しい者の間では宗務棟建設にからんだ英二の不正な資金環流の件が数年前から囁かれており、その金額も具体的に示されていた。今回、それがこうした形で公になった訳だ。裏情報では不正に得た資金は数億円とも言われていたが、今回報道されたのは1億円という”予想外に低い”金額だった。
 朝日や産経に名指しで不正な資金還流を指摘された小山英二は、新聞報道から5日後の4月24日になって下記のようなFAXを各拠点に送付した。

責任者各位

重要 平成18年4月24日

《ご連絡》

平成18年4月19日付の朝日新聞朝刊に「宗教法人・神慈秀明会」「会長ら16億円申告漏れ」「古美術800点、相続、寄贈と装う」との表題の記事が掲載されました。

その中に小山英二が所得申告に関し違法な処理を行った旨の記載がありましたが、これは全くの誤報であり、私に取材すれば直ちに誤りがあることが判明するはずでした。

そこで私は名誉回復を図るため、本日朝日新聞社に対し裁判所に訴訟を提起しました。
以上取敢えずご連絡申し上げます。

神慈秀明会 信徒代表・小山英二


 小山英二は朝日新聞の自分に関する記事は「誤報」であるとして朝日新聞社を提訴するという。
 同じ内容を報じた産経新聞社に対して訴訟を起こさないのは不思議であるが、頭に血が上りすぎて朝日新聞以外をチェックする余裕がなかったのだろう。

 今回の英二のように、”身の潔白を守るため”と称して新聞社等を名誉毀損で訴えるケースは政治家や有名人が実名を上げて報道された際によくあることだ。しかしその多くは、”一時的に無罪を装う”ためのポーズである場合が多い。提訴はするものの、実際の裁判が始まるまでに自分からその提訴を取り下げたり、数回の公判の後、勝ち目がないと判断して提訴を取り下げる者もいる。
 提訴を取り下げても本人がそのことを明かさない限り周辺の者はまだ裁判中だと思うので、”名誉毀損で新聞社を訴えた”という”実績”だけが一人歩きし、本人は周囲の者から白い目で見られずにすむという戦法だ。
 今回の英二の朝日新聞社提訴もそうした”ポーズ”としての提訴である可能性が高いが、念のため朝日新聞社に対して私から下記のようなメールを送付した。

(朝日新聞へのメール内容)

 突然のメールをお許し下さい。
 4月19日付け朝日新聞朝刊(関西版)に報道された、「宗教法人・神慈秀明会」に関する記事は、私達神慈秀明会被害者にとって本当に心強い報道でした。
 貴紙の勇気ある報道に、私達神慈秀明会被害者は敬意を表すものであります。

 さて、今回メールをさし上げたのは、すでにご存じかと思いますが、神慈秀明会信徒代表とされる小山英二が貴紙の4月19日の報道を受け、これが同氏に対する名誉毀損に当たると判断し、貴紙を名誉毀損で裁判所に訴える旨の内部文書を本日入手致しました。

 内部向け文書ですので、同氏が虚勢を張るために虚言を呈しているだけかもしれませんが、もしこれが事実であれば貴紙に対する挑戦と思います。
 私達神慈秀明会被害者にできることがあれば最大限のご支援をさせて頂きたいと思いますので、よろしくお願い致します。

「家族を新興宗教から守ろう」主宰者
○○ ○○
fujiyahoko@excite.co.jp
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9575/

(以下、小山英二が神慈秀明会の各拠点宛てに送付したFAX内容を添付)


 私が朝日新聞社にメールを送ったことはアンチ・カルト掲示板にも掲載した。私が敢えて掲示板に朝日新聞社への通報を掲載したのには訳がある。英二が実際には朝日を提訴しておらず、単なるポーズとして朝日を提訴したと言っているだけの場合、あのFAXで秀明信者は騙せても朝日新聞社からの情報で提訴はウソだったことがすぐにバレるということを秀明側に伝える目的で掲載した。
 英二が実際には朝日を提訴していなかった場合は英二もこれで万事休すとなる。
 訴訟が本当に起こされており、名誉毀損に関する公判が開始されたら、それはそれでこちらとしては大きな収穫である。裁判を通して小山英二がこれまでどのようなことをしてきたかを解明することができる。秀明会や小山英二を裁判にかけることは難しい要素が多いが、向こうから敢えて裁判を起こしてくれるというのだから願ったり叶ったりである。小山英二や神慈秀明会を裁判にかけたいというのは多くの秀明被害者達の強い願いだった。公判が始まったら傍聴席は秀明に恨みを持つ者で満席になるだろう。
 もう、英二に逃げ場はない。

8、臨時資格者会
 こうした動きが連日続いていた最中、神慈秀明会は4月27日(木)に臨時資格者会を開催するとの情報が入った。通常の資格者会は月末最終日に開催されているのだが、それまで待っていられない”内部事情”が生じたのだろう。
 4月28日(金)になって27日に行われた資格者会での決定事項が漏れ伝わってきた。それによると、

●小山英二を「信徒代表」から解任する。
 (信者等からこの件でかなりの苦情があったからということだ)
●英二に代わる新しい信徒代表は決まった。
 (信者に図らないで勝手に信徒代表を決めている)
●英二に対して豊和商事社長辞任と本部、京都事務所への出入り禁止を要請する。
 (「要請する」というところに英二の”怖さ”が表れているようで・・)
●英二は「黒」
 (ということは朝日新聞の報道は正しかったという意味だ)
●美術品寄贈に関しては、あくまでも事務的なミスだ。
 (その責任を取らせ、事務局長を更迭した)
●今回の事件で理事会のメンバーも数名入れ替わった。
 (小山家の問題なのにどうして秀明会の理事の首が飛ぶんだろう?)
●東京のH先生も理事ではなくなった。
 (H先生も金銭の私的流用や不正に絡んでいた噂が絶えなかったからこの際まとめて処分?)

 現在判明しているところでは、以上の7点ほどが決定されたようである。
 英二の信徒代表の肩書きなど元々誰も知らない内に勝手に決めたものなので、その肩書きを外すくらいは造作もないことだろう。英二の代わりに信徒代表に仕立て上げたのはまたぞろ小山の息が色濃くかかった人間だろう。
 英二に対する”出入り禁止”は以前から弘子も望んでいたことで、英二が本部に来るという情報が伝わると、弘子は側近に”英二を事務所にいれちゃダメ!”と叫んでいたそうだ。
 今回の件を利用して英二の締め出しができて弘子も好都合と思っていることだろう。
 しかし、「出入り禁止にする」ではなく、「出入り禁止を要請する」という及び腰の姿勢では果たして英二が言うことを聞くかどうかが問題だ。命がけで英二を阻止できる人間が誰かいるかな?
 『英二は黒』とは思い切った表現が出てきたものだ。「灰色」ではなく「黒」というのだから裏金工作を行い、少なくても1億円を自分の懐に収めていたことを秀明会が認めたわけで、英二は業務上横領で即滋賀県警に逮捕される可能性がある。
 ひょっとしたら秀明会は英二が怖いので今回の件を利用して警察に英二を売ったのかもしれない。英二が逮捕されれば一時しのぎにはなるだろうが、英二の仕返しを考えると弘子も頭が痛いことだろう。

 美術品寄贈に関する事務手続きの不手際ということ事務局長を交替させたようだがそれだけで終わりか? 会主がその美術品を購入した金は誰の金で買ったのか? 信者からの献金で買ったのではないのか? 会主は秀明会とは関係なしに最初から高価な美術品を個人で所有していたというのなら、それはどのようにして手に入れたものかを明らかにしなければ疑惑は晴れない。

 理事会のメンバーの首を切ったとのことだが、理事会で会議をしても弘子一人が発言し、他の理事はまともに発言する者が誰もいなかったので、お役ご免になって当然だ。もっとも、小山弘子の前で弘子の発言を否定するような理事がいたら即刻首が飛ぶのでイエスマンばかりになるのは当然なのであるが。

 東京のH先生に関する資金の私的流用はずっと以前から東京支部では有名な話だ。やりたい放題させておいて今さら首を切っても遅きに逸したとしか言えない。
 せめて私的に流用された資金を回収してから追放すべきだろう。それらの金は信者が必死の思いで献金した金だ。

9、事務局長
 4月27日の臨時資格者会で神慈秀明会の事務局長が更迭された。
 秀明問題を語るとき、今回更迭された事務局長(以下、元事務局長)の問題を抜きにして秀明問題の真髄に迫ることはできない。
 神慈秀明会をここまで”ダメ”な団体にしたのは、元事務局長・○田○郎の責任によるところが大きい。もちろん組織のトップである小山弘子にはその管理責任があり、最終責任は小山弘子が負わねばならないが・・。

 元事務局長・○田○郎は宗教法人・神慈秀明会の事務局長として長年君臨してきた人物だ。神慈秀明会という組織に於いて元事務局長・○田○郎は、時として会長と同等か場合によっては会長以上の権限を有していた。
 秀明会の中で人事に関する実権を握っているのも彼で、小山弘子は人事にはほとんど関与しない。27日の臨時資格者会で若干の人事異動があったが、これも彼の采配によって決定された。
 27日の人事異動の中に、「寄贈問題の責任をとって事務局長を更迭する」というものがあるが、これは今回の件で自分が責任をとって事務局長の座を降りたということだ。「責任をとって要職のポストを下りた」というとカッコよく聞こえるが実際はそうではない。
 この○田○郎は事務局長として当然しなければならない仕事を放置し、その結果神慈秀明会に多大なダメージを与える結果を招き、もうこれ以上事務局長として居座ることは不可能になっただけなのである。その善し悪しを別にしての話だが、今回の美術品の寄贈に関しては彼が適切に(うまく)書類を作成し処理をしていれば税務当局に摘発されないようにすることは十分可能なケースであった。事務処理の不手際から国税当局に指摘される”スキ”を作ってしまったのは事務方としては失格である。
 これは小山家は不正をしていなかったという意味ではない。不正がバレないように彼が、”うまく”処理をすることができていなかった、という意味である。50億円もの個人遺産を会主が6人の親族に残すに至った資金の流れは今後も徹底して解明する必要がある。

 朝日新聞が小山会長らの遺産相続に関する申告漏れを非常に厳しく、かつ詳細に報道した背景にも彼のミスがある。朝日新聞から取材を申し込まれた元事務局長はことごとくこれを無視し、まともに取材に応じなかった。そうした元事務局長の態度に朝日新聞側も態度を硬化させ、その結果あのような厳しく詳細な報道となった。元事務局長が新聞記者を怒らせないように”上手に”対応する術を身につけていれば朝日新聞の論調も変わっていたかもしれない。
 小山会長や神慈秀明会にとって彼の失態は大きな痛手となった訳だが、こちらとしては彼のミスがあったからあのように詳細な報道がなされ、神慈秀明会の闇に光が当たる結果となったのだから、ある意味では彼に感謝すべきなのかもしれない。

 実はこの事務局長はもう一つの顔を持っている。
 彼は宗教法人・神慈秀明会の事務局長であると同時に小山家の『執事』でもあるのだ。
 『執事』といわれても庶民にはピンとこないが、違う言い方をすれば小山家の『金庫番」と言ってもよい。この執事という肩書は正式なものではないが、彼が小山家の執事であることは秀明会の上層部では周知の事実だ。
 小山家の財産を管理し、小山家の利益を第一に考える立場の人間が、宗教法人・神慈秀明会の事務局長も兼任すればどのような結果を招くかは明白だ。
 神慈秀明会という「公」と、小山家という「私」が彼の頭の中で混同され、まさに”公私混同”が至る所にはびこっているのが神慈秀明会と小山家の関係である。
 「神慈秀明会のものは小山家のもの」という錯覚に陥り、宗教法人・神慈秀明会の金が湯水のごとく小山家に流れたのは想像に難くない。

 今回彼は、自分の”チョンボ(失態)”で事務局長のポストから降りざるを得なくなったが、決して秀明会からいなくなった訳ではない。彼は「会長秘書」として秀明会の中で実権を握ったまま居座っている。
 神慈秀明会という組織は下の者が直接会長に話をすることはほとんどなく、これまでは元事務局長を、今後は会長秘書を通さなければ話は進まない組織だ。神慈秀明会は人事にしろ、重要事項の決定にしろ、小山弘子会長自らが判断を下すことはほとんどなく、元事務局長(今後は会長秘書)の判断で物事を決する組織なので、今後も彼が秀明会の実権を握り続けることになんら変わりはない。

  anti_cult掲示板の[2495]に、”ぱぷさん”が書き込んだ、「27日の緊急●●会は開かれたものの表向き目立つ人を処分しただけらしい。結局後釜の殆んどは本丸の都合が良い連中ばかり。終わったかもしれない」というのはそのことを指していると思われる。
 神慈秀明会という組織を本来あるべき姿に変え、真の明主様信仰が可能な組織として再生させるためには、”本丸”が変わることが絶対条件である。神慈秀明会の内情に詳しい者の間では、その思いは共通している。しかしその本丸の親玉は事務局長から会長秘書と肩書を変えただけである。

 小山弘子会長は神慈秀明会の”天皇”である。その天皇はこれまで元事務局長に全てを任せきりにし、自分で判断し秀明会を正そうとはしてこなかった。歪みきった秀明問題、崩壊寸前の神慈秀明会を再生するには小山弘子会長が会長の責任において秀明会の癌を取り除くことが必要不可欠である。それができない会長に会長としての資格はない。
 癌を取り去ることができなければ、秀明会は死ぬ。

 今回更迭された○田○郎と、新事務局長に就任した○川氏とは○の中に入る文字が同じなので少々混同しそうだが、新事務局長の○川氏はかなり一般信者に近い人物とのことである。

10、美術品は秀明会が購入
 国税当局の申告漏れの指摘を受け、小山弘子は追徴課税約10億円を支払った。
 それは小山家の資産が10億円減少したことを意味する。どこからその金を捻出したのか調べてみようと思っていた矢先、新たな情報が入った。それは驚くべき内容だった。
 今回、国税当局が小山弘子らに申告漏れと指摘した美術品は、

 1、MIHO MUSEUMに寄贈されたように装っていた約700点(10億円相当)
 2、京都国立博物館に寄託していた約40点(約4.5億円相当)
 3、教団施設に隠されていた約80点(約1億円相当)


 以上約820点、金額にすると16.5億円に上る。この16.5億円の申告がされていなかったため、重加算税を含めて約10億円の追徴課税が課せられ、小山弘子はそれを国税局に支払ったのである。
 ところがここで驚くべきことが起きた。「小山家の資産を10億円も減少させてはならず」とばかりに、何と神慈秀明会がこの美術品を小山家から買い取ったというのである。

 再度確認しておくが、宗教法人・神慈秀明会という団体は法人格を持った団体である。会社で言えば○○株式会社のようなものである。株式会社の代表取締役(社長)はオーナーである場合もあるが外部から適任者を招聘する場合もあるし、社員の中から抜擢された者がその職につく場合もある。株式会社にとって代表取締役は一時期を代表する役員であるだけで、責任に応じた報酬を支払っていればよく、それ以上特別の待遇や個人的な優遇処置は会社にとって損失となり、会社役員が不正に会社の金を持ち出す行為は背任行為となる。
 ところが、神慈秀明会の場合は違う。会長(代表取締役)を務めている小山弘子が個人的ミスにより10億円の損失を出したところ、「それはかわいそうだ」とばかりに神慈秀明会(会社)の金をポンと出して会長(代表取締役)小山弘子に差し出したのである。繰り返して言うが、法人(会社)の金を個人(弘子)の為に持ち出したのである。もちろん、このような金は1円たりとも神慈秀明会が小山会長に支払う必要などなかった金である。

 宗教法人法第18条5には、「代表役員及び責任役員は、(中略)当該宗教法人の業務及び事業の適切な運営をはかり、その保護管理する財産については、いやしくもこれを他の目的に使用し、又は濫用しないようにしなければならない。」と定められている。
 宗教法人・神慈秀明会の金を小山弘子個人の税金を払うための資金として利用する(美術品の購入という名目にはしているが、実質的な便宜供与である)ことが果たして「事業の適切な運用」と言えるのか? このような行為は、「保護管理する財産については、いやしくもこれを他の目的に使用し、又は濫用しないように」としたこの条文に反する行為なのではないか。
 この件について宗教法人の所轄官庁である文部科学省に確認をしてみたい。

 小山弘子が重加算税を含めて国税当局に支払った追徴課税額は約10億円、神慈秀明会が小山弘子に支払った金が美術品の価値とされた16.5億円だとすると、差し引き6.5億円が小山弘子は儲かったのである。何という公私混同だろう。ここでもまた、「神慈秀明会のものは小山家のもの」という組織の私物化が横行したのである。
 神慈秀明会が小山弘子に支払った金は信者がせっせと献金した金に他ならない。信者の皆さんはここでもまた小山一族のために大きな”貢献”をしたのである。
 秀明信者が、立派な奴隷、賢い僕(しもべ)となるには、このように文句を一切言わずに小山家に貢献し続けることが大切なのである。

 秀明信者が目を覚まさない限り、この構図は変わらないだろう。


11、記念大祭(平成18年)
 神慈秀明会会長・小山弘子ら親族6名の16億円申告漏れ、小山英二の横領事件、小山会長の不動産独占使用などの不祥事案が新聞報道されたのが平成18年4月19日、それから10数日後の5月3日から5日にかけて神慈秀明会最大の祭典である、「記念大祭」が開催された。
 この記念大祭は、元々は現在の京都支部の場所に「秀明教会」の建物が建築されたことを祝う式典だったのだが、冬場の寒い時期であったため、暖かく人が集まりやすい5月のゴールデンウイーク中に開催することになった式典で、全国から長距離バスを連ねて多くの信者が集まり、「玉串」と呼ばれる「献金」がどっさり集まるので神慈秀明会にとっては重要な祭である。

 平成18年の記念大祭で小山弘子会長が今回の不祥事案についてどのような説明をするかに注目が集まっていた。
 祭典初日の5月3日は快晴に恵まれ、小山会長は式典に先立ち、今回の新聞報道された件について次のように説明した。

(会長の説明要旨)
 先日、4月19日に新聞紙上に神慈秀明会のことが載り、皆様には大変御心配をおかけして申し訳なく思っている。
 私はてっきり寄贈されたものと思っていた。そう思っていたが国税局から指摘されたので、追徴課税分を支払うことに従った。
 宗教団体で相続が起こったときは税務局が目を付ており、あのように動くことはよくあることだ。マスコミにはあのように書かれてしまい・・・。(3分)
 対象の美術品は、会主様が寄贈したといっていたので、相続するものとは思ってもいなかった。
 今回のことは事務局のミスで、本部側の事務処理上のミスである。
 今回のことは会主様から叱咤激励をいただいたものと思い感謝したい。(3分)
 皆様、記念大祭おめでとうございます。


 4日、5日の会長の説明もこれと同様の内容であった。この説明を聞いていた信者は特に騒ぐ者もなく、静かに説明を聞いていたとのことである。
 しかしこれまでの大祭とは信者の反応に違いがあったという次のような報告もある。

 ◎私は3日参拝でしたが、確かに半分ぐらいしか頭下げてなかったです。私は中指立てましたが...。
 ◎関西の信者仲間は、半数以上がもう距離をおくと言っておりました。内部から改革しようという人間は残念ながら皆無でした。
 ◎5日は少し信仰的でない人が多い日?とも言われているので純粋に比較はできませんが、視界に入った範囲で頭を下げた人の割合は1割にも満たなかった。笑えるほどでした。おそらく3日、4日も似たような現象が見られたのではないでしょうか?
 ◎信者さん達の様子がいままでと明らかに違いました。まず最初の会長先生への信者全員でのご挨拶があるのですが、いままでにないほどに「小さい声」でした。ほとんどの信者が挨拶を拒否したように見えました。
 さらに明主様ご退座の後、会長先生が上座裏手に消える時、普段信者は全員頭を下げるのですが、なんとこの日はほとんど全員頭を下げませんでした。
 ◎この団体は5月3日をもって、会長を筆頭に、正式に悪に魂を売り渡しました。明主様に誓って来年は行きません。


 このような報告、感想が寄せられており、大きな波乱はなかったものの信者の反応にはこれまでとは違った様子がうかがえる。
 会長報告で最も問題視されるべき点は、「今回のこと」は追徴課税の件一件だけではなく、小山英二による横領事件、会長の秀明会施設独占使用の問題があったはずだ。
 都合の悪いことには一切触れようとしない旧態依然とした神慈秀明会のこの態度は、事務局長を更迭(みせかけの更迭)しても、本部の体質が依然変わっていない証拠である。

 今回の事件は神慈秀明会再生の大きなチャンスだった。歪みきった組織を改革し、神慈秀明会を本来あるべき姿に再生させることができる絶好の機会を自らが潰し、神慈秀明会を死の行進へと駆り立てた神慈秀明会本部、そして小山弘子会長は本当の愚か者だということを公言した訳だ。
 優れた指導者というものは危機管理能力が優れていなければならないが、今回の秀明幹部の対応を見ていると、秀明幹部の中にそのような才能のある者はいないようだ。
 「鼻のきかない犬」、「目の見えない船長」、「耳の聞こえない調律師」、現在の神慈秀明会本部と小山会長の姿から連想されるのはこうした姿だ。

 記念大祭が大きな混乱もなく無事終わったことで小山弘子を始めとする秀明幹部はホッと胸をなで降ろしている頃かもしれない。
 しかし安心するのはまだ早いのではないか? 記念大祭に参加した多くの信者は未だ変わらない神慈秀明会の体質に大きな失望感を味わったことを、あなた達幹部は気づいていない。
 ”羊のようにおとなしい”秀明信者達は、暴動を起こすような過激な行動こそ取らないが、内心大きな失望感を味わい、神慈秀明会には見切りをつけるべき時がきたと心の内で思っている者も多い。動員されて渋々記念大祭に参加させられている信者の多くはこれを最後の参加とし、徐々に”自然退会”へと転ずる者も出てくるだろう。

 現代のような情報化社会にあっては、一つの事件をきっかけにして爆発的に情報が広がることはよくある。今回の新聞報道を契機に当サイトへのアクセス数はこれまでの10倍以上に達した。
 神慈秀明会に対する取材は今も続いている。警察当局の動きも活発化している。文部科学省も黙っていることはできなくなる。マスメディアによる第二、第三の報道がなされた時、はたして神慈秀明会は持ちこたえることができるだろうか?

 神慈秀明会を抹殺するのに凶器は必要ない。信者が秀明会に行かなくなる、ただこれだけの行動で神慈秀明会はこの世から消滅する。
 すでに多くの方がその道を歩んでいる。このサイトをご覧頂いている多くの秀明信者の方も、今一度、自分はどうすべきなのかをご検討頂きたい。

12、秀明会の闇
 (この項では、一部を「伏せ字」とさせて頂きます。お問い合わせ頂いても具体的氏名等は公表できませんのでよろしくお願いします)
 これまで神慈秀明会は、”悪徳宗教”、”カルト”として社会的に注目されないように巧みに身を隠してきた。カルトとして摘発されそうになった途端に街頭での布教活動を中止し、拠点での寝泊まりの禁止、外部での浄霊の禁止など、必死になってカルトの痕跡を消去し、”新体制”などという看板を掲げてきた。”新体制”というのは自らがカルトであることを隠すための仮面でしかない。
 しかし今回の朝日新聞等の報道により、その仮面がほんの僅かではあるが剥がれ、秀明会の暗部が明らかになった。
 だが、今回報道された内容は秀明会の闇のまだほんの一部でしかない。
 一般信者が知らない秀明会の裏で巨額の金が動き、一部の者のみが甘い汁を吸っている神慈秀明会の現実がここにある。

 下記判決をご存知だろうか?

平成16年12月20日宣告  裁判所書記官 ○○○○

平成16年(わ)第595号

恐喝被告事件
被告人 氏名 △△ 浩

判  決
主  文

被告人を懲役2年に処する。
この裁判が確定した日から4年間その刑の執行を猶予する。


 どこにでもありそうな恐喝事件の判決だが、この事件の舞台となったのは神慈秀明会の滋賀県近江八幡出張所建設工事である。この事件は2004年9月2日の毎日新聞(関西版)等でも報道された。

 この事件は、神慈秀明会近江八幡出張所建設工事を請け負った建設業者を暴力団員らが恐喝した事件だ。逮捕されたのは、暴力団員2名、会社役員1名などだが、秀明会側の人間でこの事件に関与したのが●●と■■である。事件後、●●は責任を問われ、神慈秀明会祭典局長の職を更迭される処分を受けた。■■は秀明会の職員ではないので秀明会としては処分等はできなかった。
 普通に考えれば、秀明会側は事件の、”とばっちり”を受けただけであり、秀明会の人間が処分されるような事案ではない。それにも係わらず●●が祭典局長を更迭されたという事実は、●●がこの事件に深く関与していたことを現している。
 だが、都合の悪いことは一切公表しないのが秀明会の体質なので、この事件が一般信者に知らされることはなく、事件の顛末を知る関係者は少ない。

 ●●と■■の関係は、数年前に●●が、ある事件を起こしたことがきっかけとなって始まった。その事件とは神慈秀明会本山支部での土地購入にあたり、●●がヤクザまがいの者に2千数百万円を渡した事を■■が嗅ぎつけ、そのことで●●は■■から激しく叱責されたことがある。この時から二人の”歪んだ関係”は始まった。

 ●●はこの件で■■に弱みを握られた上、■■のヤクザまがいの脅しに屈し、■■に言われるまま信楽周辺の土地をとんでもない価格で買いあさった。とんでもない価格とは時価の10倍にも及ぶ金額での土地購入だった。あの金は不動産屋からどこへ流れたのだろう? そしてその不動産屋は暴力団がらみの事件で逮捕された。それが上記判決となった事件である。その際には●●も10時間に及ぶ取り調べを警察から受けている。

 ●●は玉手山支部での土地購入に関して大失態をしでかしたことがある。玉手山支部の駐車場用地の購入資金として不動産屋に渡した1億8千万円をそのまま持ち逃げされたのである。通常こうした土地取引では謄本等で名義や地目等を確認してから金銭のやり取りが行われるものだが、この時●●はそうした書類を何も見ないで1億8千万円を不動産屋に直接手渡し、そのまま持ち逃げされた。この事件、本当に持ち逃げされたのか、あらかじめ仕組まれていた「持ち逃げ劇」だったのかが今でも疑われている。この事件は未だに未解決のままだ。
 この事件については固く箝口令(かんこうれい)が敷かれたため、玉手山支部の人間でもこの事件を知っている者はほとんどいない。

 こうした数件の事件を通して見えてくるのは、●●が自分の判断で自由に神慈秀明会の金を出し入れできる立場にある人間だということだ。この●●に■■が目を付けたのはうなずける。秀明会の「金庫番」の筈の●●が、実は■■に「金づる」として利用されていた訳だ。

 ■■は、神慈秀明会の施設建設工事を利用して建設資金を環流させ、自分が代表を務める赤字会社が1億円を受け取ったことにして、個人としての所得申告していなかったことがばれたことがある。この話を聞いたとき、誰もがその赤字会社とは例の××商事のことだと思った。しかしその会社は××商事ではなかった。■■は、(株)▲▲というダミー会社を別に持っており、その(株)▲▲が約1億円を受け取ったことにして実際には自分のポケットに金を入れていた。
 (株)▲▲という会社が何をしている会社かというと××商事への商品納入である。××商事が製造業者から直接購入するのではなく、まず最初に■■が経営する(株)▲▲が商品を仕入れ、それを××商事に転売し、神慈秀明会は××商事からその商品を購入する。(株)▲▲も、××商事も■■が経営する会社である。
 二つの会社を経由させることにより、■■は両方の会社から利益が得られる仕組みだ。

 このようにして信者が神慈秀明会に納めた金は●●と■■によって、”自由”に使われてきた。自分で稼いだ金ではないので多少の損失が出ようがお構いなしだ。
 しかしそれは小山家の資産蓄財に充てられた金に比べればまだ小さな金額だったのかもしれない。
 会主が死んで遺族に50億円もの遺産が相続されたという事実が明らかになった。「清貧」を売り物にしてきた会主がこのように莫大な遺産を残していたこと自体が一つの犯罪行為とも言えるが、50億円もの資産がどのようにして蓄積されてきたかを明らかにする必要がある。
 毎年、「お歳暮」や「お中元」の名目で各拠点で集められていた金は総額どれくらいの金額になっていたかを試算してみれば、50億円などというのはまだその一部なのではないかと思われる。オウム事件のあおりを受け、平成8年以降は宗教法人も収支計算書の提出が義務づけられたが、これとて、「収益事業」についてのみの報告義務であり、「お歳暮」や「お中元」、「献金」等は収益事業ではないので報告義務の対象にはならない。ましてや秀明会ではこれらの金を集めても領収書を発行している訳ではなく、その実態を知ることは不可能である。秀明会の「お歳暮」や「お中元」は相当の金額が拠点毎に集められ本部に送られていたが、その総額、使途等については全て闇の中だ。これらの金をどの様に処理しようが、それは金庫番の裁量次第なのである。
 上記事件を通して分かる通り、秀明会の金庫番は自由に秀明会の金を出し入れできる立場にあり、小山家の巨額資産を蓄積するのに●●が貢献してきた役割は極めて大きかったことが分かる。

 その金に目をつけ、横からかすめ取ってきたのが■■だ。■■は会主からも警戒されていたので会主が健在なときはまともな手段で秀明会の金に手をつけることは難しかったが、会主がぼけてからは●●を使って秀明会の金を環流させるのはさほど難しくはなかった。弘子会長はこうした実態に気づいていたはずだが、そうした醜い部分に口出しをすることはなく、対外的にちやほやされる海外での活動にばかり目を向けてきた。
 海外での活動の前に責任者としてなすべきことがあったはずだが、内部問題の解決には全く手をつけず、責任者としての職務を果たさずに来た結果が今日の秀明会の姿だ。

13、裏人脈と金
 ■■には、※※という息子がいる。この※※は同志社大学卒業後、大手広告代理店◎◎に入社した。
 ※※が入社したのは、MIHO美術館がオープンする少し前だった。
 ※※が広告代理店◎◎に入社する際にその口利きをしたのが◎◎社員の岡○だ。
 年間契約額約2億円という巨額なMIHO美術館広告契約を神慈秀明会が◎◎と交わす見返りとして■■の息子※※を入社させた訳だが、岡○としても◎◎としても、2億円という大口の広告契約を取るためであれば、※※を入社させるくらいは簡単なことだった。この件では、当時のMIHO美術館広告部長も仲介役として関与している。

 このように、※※の◎◎入社にはMIHOの広告契約が、”手みやげ”として利用された訳だ。
 こうした経緯があったため、MIHO美術館がオープンする際の広告は全て広告代理店◎◎が独占的に請け負っていた。そしてなぜか、年間契約額約2億円の支払いは神慈秀明会から直接広告代理店◎◎に直接支払われたのではなく、■■が経営するダミー会社▲▲を通して行われた。この巨額な広告料支払いに関する領収書は見つかっていない。

 MIHO美術館オープン(1997.11.03)から3年後の2000年になって、MIHO美術館に山積する問題点を改革するため、ある人物が中心となって、当時の理事F氏の更迭、広告部長の更迭などの人事入れ替えを行った他、それまで大津市に置かれていたMIHOの事務局を大津からMIHOに移した。
 そして独占的契約となっていた大手広告会社◎◎との契約も破棄するなど改革を施した。

 広告代理店◎◎の社員・岡○は、後に逮捕されることになる○○浩を■■に紹介した人物でもある。上記の一連のMIHO改革によってMIHO美術館ルートの、”うまみ”が薄れたのか、この頃から岡○、■■、○○浩等による滋賀県下の土地の買いあさりが活発化し始めた。岡○等は結託して、100億円近くの金額で滋賀県下の土地を買いあさったのである。
 1997年のMIHO美術館オープン時、すでに会主の認知症はかなり進行していたが、2000年の時点では会主の症状は更に進行しており、こうした■■等の行動を抑止する力は全くなかった(そのようなことを理解できる状態ではなかった)。この後、2003年に会主は死亡した。

 こうした秀明会をめぐる金の流れが見えてくると、これまで信者が一生懸命玉串を捧げたり、献金をしたり、お中元、お歳暮を差し出したりしてきた行為は一体何だったのかと思われる。信者が必死になって差し出した金は秀明会を取り巻く闇の連中の食い物にされ、小山家の蓄財に、”有効活用”されてきただけなのではないか。
 その様子を図示してみたのが下図だ。この図はごく大ざっぱ金の流れしか表示していないが、金が動き、金が通過した各ポイントで関係した者が甘い汁を吸っていたのではないだろうか。



14、集団脱会
 2006年4月19日の新聞報道により、これまで秀明会を信じてきた信者の心にも大きな動揺や不安が横切った。
 「一体、秀明会はどうなっているんだ!?」、「あの新聞報道は本当なのか?」と思っても、秀明会側からは一切真実が明らかにされない。
 全国紙のトップ記事で秀明問題が大きく報じられたショックは多大なものがあった。新聞にここまで書かれては、その真実を知りたくなるのは人情である。これまでは、「邪神にやられる」などと言われていたため、怖くて覗くことができなかったアンチ秀明のサイトだったが、ことここに至っては、真実を知る他のルートを持たない秀明信者は大挙して「家族を新興宗教から守ろう」など、アンチ秀明のサイトを閲覧することとなった。  その結果、当サイトの一日当たりの閲覧数はそれまでの10倍以上に達した日が連日続くこととなった。

 そうした人たちの中に、A、B、C、Dの4人の秀明信者がいた。この4人は少し前に秀明会を脱会したEさんから時々話を聞く機会があった。これまでにも、「家族を新興宗教から守ろう」のサイトを見せられ、神慈秀明会が本当はどのような団体であるかを説明されていたが、なかなか脱会の決断ができない状態が続いていた。
 そうした時、4月19日の朝日新聞等での小山弘子会長らの脱税報道があった。朝日新聞の記事だけでも会長らに対する不信感は十分高まったが、この事件について詳細を報じた当サイトの内容、特に会長の豪華な自宅や会主の息子の横領事件、秀明会の金を狙って暗躍する闇の人間達の動きなどを見せつけられ、4人は秀明会を脱会する決心をした。

 4人の脱会の意志は固まったものの、「とても一人では脱会を宣言したり、お光りを支部に返すことができない」という声が強かった。そこで4人を代表して、Aさんが4人分のお光りを預かり、説得に当たったEさんが付き添い、更に”護衛”の役割をするために、体力に自信のある20代の若者Fさん(この方は未信者)の計3名で支部に出かけることになった。
 護衛のFさんを同行したのは、Aさんがこの状況(脱会しようとしている自分が秀明会の施設内に入り込む)に大きな不安を抱えていたからだった。
 不安げなAさんには、「私(Eさん)や護衛のFさんも一緒に行きます。Aさんには指一本触れさせませんから・・・」と約束して支部に向かった。
 以前、同様のケースで信者が一人で脱会を申し出たところ、多数の信者に取り囲まれ脅しを受けたり中には暴力を振るわれたケースもあった。そうした危険も危惧されたので、私(fujiya)からは録音機等で現場の状況を記録しておくように事前にお願いがしてあった。

 脱会の申告に行く当日は、3人の中の一人のポケットにICレコーダーを忍ばせ、支部に乗り込んだ。
 支部の玄関で脱会したい旨を伝え、お光りも4人分返却することを伝えたところ、「はい、分かりました」という感じで事務的に処理され、脱会手続は短時間で完了し、何のトラブルも引き留め工作もなかった。もう少し、”抵抗”や”引き留め”があるのかと思っていた3人はかえってあっけに取られてしまった。せっかく持っていったICレコーダーも、”劇的”な場面がなかったので、その出番はなかった。

 しかし、これで脱会希望者4人は晴れて脱会を済ますことができ、お光りの呪縛からも解放されたと心底喜んだ。
 EさんはAさんとは長いつきあいだが、Aさんが脱会後にEさんに見せた笑顔は、これまでEさんが一度として見たことがないほど素晴らしい満面の笑顔だった。

 今回脱会した4人の内の2名はかなり年輩の信者で、長年にわたって秀明信者だった方だった。比較的若い信者はネットの情報などに触れる機会も多く、秀明以外の友人との接点もあるので、”覚醒”する可能性も高いが、今回こうして年輩の方が脱会に至ったということは、象徴的な出来事だと言える。
 通常、長年の秀明キャリアを引きずっている者は脱会が難しいと思われていたが、今回のようにじっくり話を聞いてもらい、丁寧に説明をすることによって、年輩信者であっても脱会の決意ができることが立証された。
 その大きな引き金になったのが4月19日の新聞報道である。神慈秀明会35年の歴史の中で、2006年4月19日という日は、神慈秀明会が落日へ向かって大きく加速度をつけた日となった。

 それにしても秀明会側のこの、”脱会者慣れ”した行動は何なのだろう?
 昨今の脱会者増により、事務担当者も脱会手続に慣れてきたのだろうか。
 以前に報告された脱会手続の不透明さ、煩雑さとは比べようもなく簡単に脱会できている。
 脱会を迷っている秀明信者の皆さんは、これを機会に脱会を決断してはいかがだろう。物事には、”チャンス”がある。『朝日新聞の報道』をその理由として秀明会を辞めるのはチャンスの有効な活用方法だ。一人では脱会できない方は、今回の事例のように集団で行動を起こせば決して怖いことはない。
 しかし、拠点によって対応に違いがある可能性もあるので、念のためICレコーダー等で秀明会側の対応を録音しておくことをお勧めする。不当な圧力や脅しがあった場合はすぐにその音声データをこちらにお送り頂きたい。
 音声データをネットで公開し、神慈秀明会がどのような団体であるかを日本中、世界中の人々に知ってもらい、再びマスコミに神慈秀明会が登場する機会を作ることができる。昔あった、「東芝ネット事件」のように・・・。

 もうすぐ秀明会の各拠点には脱会手続をする人々の長い行列ができるかもしれないので、混雑しないうちに行った方がいいかもしれない・・・。

(参考・以前の脱会手続)
http://u-cult.hp.infoseek.co.jp/dakkai.html


15、2006年5月末でのまとめ
 今回の事件を通して見えてくるのは、宗教法人・神慈秀明会という組織を小山一族がいかに私的に流用していたかという点だ。
 「神慈秀明会のものは私のもの」という感覚を小山一族は持ち続けてきた。外部から見れば著しい公私混同だが、神慈秀明会という組織の中ではむしろそれは当たり前のこととされてきた。
 世界救世教から神慈秀明会という組織を分離独立したのは会主・小山美秀子であり、代々会長職を小山一族が独占してきた組織にあっては小山一族は神慈秀明会にとって「天皇」のような存在であり、小山一族に逆らうことなど到底できないという考え方が秀明会幹部や一般信者にまで浸透している。

 しかし、それは間違いである。
 法人とは代表者個人の所有物ではない。営利法人である株式会社ですらオーナーと言えども会社の金を自由に個人のものとして使ったりはできない。法人の金を私的に流用すればそれは立派な犯罪となる。
 ましてや宗教法人は非営利法人である。数十億円、数百億円という巨額の金を集め巨大な教団施設を次々と建設する宗教法人を見ていると、これが非営利法人のなせる業かとかと思ってしまうが、宗教法人とは本来非営利法人なのである。
 宗教法人法第6条に定められている通り、宗教法人に収益が生じたときは、宗教法人もしくは公益事業のために使用しなければならならないのであり、教団トップといえどもその収益を個人のものとしてはならないのである。

 しかし神慈秀明会では、宗教法人・神慈秀明会の金が小山一族の私的財産に化け、宗教法人の金で贅沢な暮らしをしてきた。兵庫県下の小山邸がその象徴である。小山英二の例は宗教法人の金を個人の収益とした端的な例である。
 小山家の人間にとって宗教法人・神慈秀明会は「自分のもの」であり、どのようにその金を使おうが自分たちの自由だと錯覚してきたのだろう。
 上記9の項で述べた秀明会幹部の責任もあるが、最終責任は小山弘子会長が負わねばならない。

 信者が生活を切りつめ、必死の思いで献金してきたのは小山一族を養うためではない。
 信者は献金し、奉仕をすることで幸せが得られると思って活動してきたのである。
 そうした信者を裏切り、私的財産を蓄積し、豪邸で優雅な生活をしてきた小山一族には天罰が当たって当然だ。
 事件発覚後、私の所には秀明会の現役信者から多くのメールが届いている。そのどれもが小山一族が神慈秀明会を私物化してきたことに怒りを爆発させている内容だ。これを機会に秀明会を辞めようとしている者も多い。逆に秀明会に留まり、秀明会にトドメをさすために秀明会の内情を暴露しようと考えている者もいる。
 これまで小山一族が信者を裏切ってきたことへの反動が、これからは小山一族に向かうことを覚悟しておくべきだ。


16、5000万円の土地を4億円で購入
 2003年(平成15年)11月、右記の文書が信楽町内(当時)の家庭に配布された。しかしその時点でことの重大性に気づいた人はあまりいなかったようだ。そのためその時点ではそれほど大きな騒ぎになることもなく、私(fujiya)もそれは知らなかった。
 しかし2006年6月になって私のところにこの文書が送られてきた。文書を送ってきた人は私が書いていたこの「脱税・横領・教団私物化」の記事を見て、私のところにこの文書を送ることによって何らかの進展があるかもしれないと判断したものと思われる。

 この文書を読むと、この件は神慈秀明会がらみで不正な土地取引が行われ、その裏で巨額の金が闇に紛れて動かされ、そこには町の助役なども絡んでいることが推測された。
 私も色々なルートを使って調査を進めてみたが、あまり思わしい収穫はなかった。そうした時、ある関係者から私にアクセスがあった。

 それから約2年の月日が流れた。

表面的には事態は沈静化したように見えていたが、滋賀県警捜査2課は密かに内偵を進め事件の真相を追っていた。

 2008年5月6日(火)の朝日新聞朝刊の第1面に7段記事として事件が報じられた。なんとそこには2003年の文書では約1億5,000万円相当とされていた土地が、不動産会社から神慈秀明会に転売された際には約4億円で売却されたという驚愕の事実が報じられていた。
 つまり、信楽町が5,228万円で不動産会社に売った土地を神慈秀明会は約4億円という法外な価格で購入していた訳である。
 朝日新聞社の取材に対し、神慈秀明会の広報担当者は、「不動産会社を信頼し取引を一任していた。町の売却価格が約5,200万円だったことは知らずに購入した」と述べているが、この土地取引に関しては2003年11月時点ですでに問題点が指摘されていた事案であり、その時点ですでに売却額が約5,000万円であった事実は地元の者は誰でもが容易に知りうる内容であった。
 神慈秀明会が約4億円でこの土地を購入し登記が終わったのが2005年2月である。地元で問題が指摘されてから1年以上の期間が流れているのに神慈秀明会は何も調べもせず約4億円という法外な値で購入したのか?
 数千円の物を購入する際でも他の店の売値と比較して購入するのが普通である。ましてや約4億円という買い物をするのに何も調べもせずに購入することがあり得るのか?
 2008年5月7日、滋賀県警捜査2課はこの町有地売買を巡って不正な金の収受があったとして元助役を逮捕し自宅などを家宅捜索した。

 右記の記事がその内容を報じた2008年5月8日付け朝日新聞だ。
 現時点では、町の助役逮捕という段階でしかなく、あたかも神慈秀明会は土地を高値で買わされた被害者のようなポーズをとっているが果たしてそうだろうか?
 なにしろ同会には、”前歴”があるのだ。
 施設建設を不当な高値で契約しておき、後に業者から資金を環流させて秀明会関係者のポケットにその金を入れていた事実がすでに発覚している。
 元値と比較してその約8倍という、”バカバカしいほどの高額”で土地取引が行われた裏で、助役だけでなく神慈秀明会関係者が甘い汁を吸っていなかったかは警察の捜査を待たねばならないが、これに関する情報をお持ちの方があれば、ぜひお教え頂きたい。

 この件に関し、いつもの通りすがりさんがAnti_cult掲示板の[3753] に投稿した下記の内容もしっかり踏まえておくべき点だ。
 金の出所は信者達が必死に献金した浄財である。その貴重な金をこのようにずさんな使い方をさせておくことが果たして許されていいものなのか、神慈秀明会信者は真剣に考えてみる必要があるのではないか。


汚職事件から分かること 投稿者:いつもの通りすがり (2008/05/08)


神慈秀明会は、5000万円の土地を4億円で売りつけられ、それを何の疑いもなく買い付けました。
これだけをみると神慈秀明会は単なる被害者のように見えますが、この事件からも分かることがあります。

それは、周囲は、神慈秀明会を、いくらでも金を出すよいカモだと思っているということです。

不動産会社は、原価(5000万円)に利益(3億5000万円)を乗せるのは、商売として当たり前だと言っています。

こういう言葉から、秀明に群がる人間は、神慈秀明会というところを、目的のためにはいくらでも金を出す団体であると考えていることがわかるのです。

今回の土地購入は、神苑周辺の景観を守るために、周囲の土地を購入したということなのでしょうか。

この目的ですと、神慈秀明会は、たとえ相場の8倍の価格であっても、必ず土地を買わなくてはいけません。

高いから買わないという選択肢はありません。

周囲に、遊園地とか、病院とか、楳図かずおの赤白ストラップハウスとか、たとえ一軒でも建てられたらまずいのです。

それは、記念大祭直前に死者18名の大事故があっても、記念大祭は何事もなかったかのように過ごし、浄まった素晴らしい大祭を演出しなければいけなかったのと同じように、神苑の近隣は、どんなにムダ金を使っても、一切不浄な建物が建っていない浄まった土地であるかのように演出しなければいけないからです。

そうすると、信者さんが、やっとの思いで献金した桃の実1個など、この差額のためにあっというまに使われてしまうことになります。

それは正当な価格ではありません。今回の事件でも、結局よぶんなお金はどこに行ったのかというと、不動産業者と便宜を果たした町助役で山分けになったのです。

これからも、神慈秀明会には、「この団体は目的のためにはいくらでも金を出す」ということが、ヤクザなネットワークを通じて知れわたり、そういう目的で様々な連中が近寄り、相場の8倍ものさまざまなものを買わされるでしょう。

信者の皆さんがやっとの思いで納めた献金は、ほとんどが正当な買い物には使われず、そんなやくざな連中の儲けに吸い取られていくわけです。

神慈秀明会は、これからも宿命的に、「相場の八倍」もするような高い買い物を続けていくでしょう。
そんな高いものを買ってでも、神慈秀明会は信者に対して、「秀明会はとても浄まった神聖な場所であり、良いことしかおきないところだ」という演出をし続けなければいけないのです。
今回の記念大祭のように。これからずっと。未来永劫。


神慈秀明会は、相場の8倍で土地を売りつけられたから、神慈秀明会が被害者なんだ。と、あなたは本当に思いますか?

今回、神慈秀明会は、取材を受けて、「知らなかった」と答えていますが、実は本当はそんなこと分かっていて、でも現状維持とすばらしさの演出のために、たとえやくざな連中に食い物にされ、8倍の価格だとわかっていても神苑の周囲の土地はすべて買わなければいけないということに決まっていたのだとしたら、本当に神慈秀明会が被害者だと言えるでしょうか?

本当の被害者は、そんな宗教の一員として、自分達を騙すためのお金、その大部分はやくざな連中に流れていくお金、そんな多額のムダ金を献金をし続けなければいけない信者さんたちではないですか?



 この問題に関してはまだまだ活発な動きがあり、日に日に状況が変化しています。
 とりあえず現時点でのまとめとしてここまでを公開しますが、状況の変化に応じて内容は順次書き換えて行きます。
 更新日をこの文末に記載していますので、参考にして下さい。


公開日時:2006.04.30 08:55
更新日時:2006.05.01 00:42 字句修正
更新日時:2006.05.01 09:33 字句修正
更新日時:2006.05.03 08:30 「9、事務局長」を追加
更新日時:2006.05.03 22:28 項目数増加のため目次を作成
更新日時:2006.05.08 00:08 「10、美術品は秀明会が購入」を追加
更新日時:2006.05.08 00:08 「11、記念大祭」を追加
更新日時:2006.05.18 10:37 「12、秀明会の闇」を追加
更新日時:2006.05.18 23:17 2004年9月2日の毎日新聞を追加
更新日時:2006.05.23 17:43 「13、裏人脈と金」を追加
更新日時:2006.05.25 21:25 「14、集団脱会」を追加
更新日時:2008.05.10 16:30 「16、5000万円の土地を4億円で購入」を追加

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