ヒーリングサロンでスタッフや「先生」と呼ばれる人からヒーリングを受けた結果、「体が暖かくなった」、「体調がよくなった」等の変化があったとする証言もある。
これらは「ヒーリングを受けた」と自覚することによるプラシーボ効果ではないかと思われるが、ヒーリングを信じている人にはなかなかプラシーボ説は理解してもらえず、「ヒーリングには効果がある」と思い込んでいる人も多いようだ。
「病は気から」ともいうので、効果があると思いこむこと自体が悪いこととは言えないが、サロン側がそこにつけ込み、虚言を用いたり、挙げ句の果てには心理的な不安を煽り相手を脅して金を巻き上げる行為に及んでいることは犯罪である。
神世界系列のサロンが客を勧誘する際に使用していたチラシ(右上図)を見ると女性の心理を巧みにくすぐる甘い勧誘の言葉が並び、かわいい雰囲気で安心させる内容になっているが、そこで実際に行われていたことを見ればこうした甘い内容とはほど遠い実態がある。
ある元スタッフは次のように語っている。
私は元スタッフです。二年ほど前に辞めていますが、奇跡、と思えることは沢山ありました。 |
朝日新聞山梨版 2008.01.12 |
神世界はインチキかもしれないけど、ヒーリングで身体が暖かくなった。 |