[3510] 御霊光ってなんだろう 補足1 投稿者:いつもの通りすがり 投稿日:2008/02/22(Fri)
【詐欺と神世界の違い】
さまざまな詐欺も、神世界商法も、どちらも2段階構造であると解説をしましたが、実は同じような2段階構造でも少しだけ違うことがあります。
といいますのは、振り込め詐欺や悪質商法の第二段階目では、たった1回だけ被害者からお金を取れば良く、お金さえ取れば「私は騙された」と気づかれても良いのですが、神世界商法の第二段階目では繰り返し繰り返しお金を取ろうするため、そこに違いがあります。
詐欺は1回の成功率をあげたいので、結果を性急に出そうとしますし、駄目そうな人はすぐに切りますが、神世界は何回もお金を取るシステムに組み込みたいわけですから、手広く受け入れ、いったん予備軍としてキープし、ゆっくり時間をかけ、お金を取ってもまた取らなければいけないため「騙された」という感覚を持たせないように工夫しています。
こういったことから、神世界の第二段階目は、詐欺のそれとは違った構造をとります。
この説明をするために、最近、面白い投稿をされた「今でも」さんという方がいますので、この方の書き込みをサンプルに、神世界商法の構造を考えてみましょう。
[3433] 投稿者:今でも 投稿日:2008/02/18(Mon)
(私の通っているサロンは)お金お金ともいいませんよ。実際に私はお金ありませんが、ちゃんと相談にのってくれてます。
私は月1の祭典も5000円だけど、今月は出ましたが、先月もその前も出てないし、御霊光も月に2回だけなので、
6000円で体がめちゃくちゃ、自分の思いもよらないまま気持ちよく動いてくれるので、カイロや整体に行った間隔になります。
整体やカイロだと、40分で5000円なので、ここだと、月に2回も整体のような気持ちよさを味わえますよ。
[3446] 投稿者:今でも 投稿日:2008/02/19(Tue)
私は、3年前にサロンに来て、体験2000円で肩こりが治りました。
生理痛はすごくひどくて学校も2日間は休まないと駄目だったし、社会人になっても毎月2日間は生理休暇をとってたのが、
通い始めて3ヶ月ですっかり完治して、ここ3年間、薬も飲んでいません。
[3452] 投稿者:今でも 投稿日:2008/02/19(Tue)
私は、このサロンと出会って幸せになり、子供の命も救ってもらい、御祈願といっても10万くらいです。
命にはかえられないし。実際に今では元気で保育園も通ってるし。
熱出したり、何かあるとすぐく私が御霊光を送ってやると安心したのか眠りだし、保育園も休まずに行ってます。
私は3年間で何百万とか払ってません。気の向いたときにサロンに行ったり、取次ぎ御礼だって、毎日、母や父、子供に送ってるのに1ヶ月に5000円しかしてませんが、○山先生やスタッフの方は、気持ちなんで十分です。とおっしゃいます。エントランス系て○野先生じゃないですか?うちのエントランス系は違いますよ。
ここで私が書き込みするとブーイングが多いと思いますが、実際にすばらしいし掲示板に書かれてる事は3年間一度たりともされてないし、大げさにかかれてます。
今でもスタッフだった方が客として何人も来られてますよ。
私は、すごくいいものとで出会ったと感謝しています。お金もそんなにつかっていません。ライセンスの10万と子供の祈願の10万と月に2度のヒーリングと取次ぎ御礼だけなので、どこかの宗教やカイロや整体に比べたら、びびたるものです。
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この「今でも」さんという人は、神世界が霊感商法の疑いで強制捜査を受けた「今でも」通っていますよという人なのです。まあいわゆる「熱心な信者」というやつです。
さて、御祈願10万円が安いかどうか、一ヶ月に5000円が一般から見て高いか安いかは、論じ始めたら物議を醸しそうですが、ここではその議論はやめておきましょう。少なくとも今でもさんは、安いと思っているようですので、ここでは安いことにしておきます。
今は神世界の持つ2段階構造に関する解説ですので、それになぞらえた説明をしたいと思うのですが。前述の通り、神世界の目的は、御霊光で人を助けることではなく、「言えばいくらでもお金を払う人をたくさん作り出す」ということです。
それで、必ずしも全員がそういう人なのではなく、後述するある条件を満たした人がそうなるわけで、それ以外の人は、その「予備軍」としてキープされ、その間、まあこれぐらいだろうというお金を払いながら、将来、いくらでもお金を払う人になるための教育を徐々に受け続けます。
今でもさんは、その「予備軍」の状態として、大事にキープされている状態です。だから(本人の感覚として)安い金額で、ゆっくりと通っていられるのです。
そんな今でもさんが、いつ「お金をいくらでも払う人」になるのかというと、自分の生活に、なにか不都合な事が起きたときに変わります。
子供になにか不幸なことがあったとか、自分が何か病気になったとか、そういうことが起こったときに、それまでに積み上げられた「恐怖感」や「不安感」が過敏に反応し、一挙に「恐怖」「絶望」の「パニック」状態になるでしょう。
そして、そのときに、50万円のなんとか。100万円のなんとかといったものを、言われるがままに購入することになるでしょう。現に、今の時点でも、10万円の御祈願を払っているのですから(しかも安いと思っている)。この先、起こったことに応じて、いくらでもお金を払うでしょう。
神世界は、その家族に何か不幸があることを、黙って淡々と待っています。どのタイミングで何を言えば、「50万円のもの」を買うか、「100万円のもの」を買うか。じっと静かにそのタイミングを伺っています。それまでは、なにか「恐ろしい事」が起こったら、「パニック」を起こすように、普段から少しずつ恐怖や不安を増幅する教育をしています。それが「御礼不足」「御霊光不足」「取引不足」とかいった考え方です。
(ポイントは、「普段から恐怖をあおっている」というよりも、「いざなにか不都合なことが起こったときに、それが実質の何倍もの恐怖や不安に感じられるような教育」を普段からしているのです。だから今でもさんのように、「私は普段から恐怖や不安なんかあおられていないよ」と思う人がいますが、そう感じるのも当然なのです。今は分からなくとも、実際の不都合が起きたときに、化学変化のように反応し、不安や恐怖が増幅する教育なのですから)
それで改善すれば「御霊光のお陰」ということで次につながるし人にも体験談が出来る。改善されないときは「まだ不足」ということでさらにお金が取れます。いったん、恐怖でパニック状態さえ引き起こせば、その後どんな結果になっても神世界にとって都合が良いのです。
もしパニック状態を乗り切ったら、その事件が起こった原因は、日頃の「御礼不足」「取引不足」「御霊光不足」なのですから、その後は、サロンに払うようになる月々の単価も格段にはね上がるでしょう。これを繰り返せば、「予備軍を長く置けば、徐々に神世界の収入が増えていく」という状況になります。
まあたしかに、今でもさんは、書き込みを見る限り、現時点ではまだそんなに恐怖感をつつかれていないように思います。これは単に、今でもさんが通っているサロンの指導者が、神世界の基準から見て「できの悪い」「へたくそ」な指導者だからなのでしょう。(そのうち神世界から「もっと金を取れ」と怒られるような人なのでしょうね。ただ、いまは警察が入っているのでもっと金をとれと怒ることはできないでしょうが。)
神世界の基準から見て「上手な」指導者は、もっと巧みに恐怖心や不安感をあおるようですので、そのサロンの客はちょっとしたことでも過剰に怖がるようになり、まだ悪いことが起こっていないうちからあれこれ高額商品を購入してしまうケースもあるでしょう。
このように、神世界は他の詐欺と同様に2段階構造ですが、その2段階目は、一般的な詐欺と違い、たくさんの「無限にお金を取れる」予備軍を置き、予備軍からはほどほどにお金を取りながら、少しずつ「御礼不足」「取引不足」「御霊光不足」などといった、恐怖と不安が増幅されるような教育を吹き込んでおき、いざなにかの問題が起こったときに、一挙に恐怖をあおって高額商品を売りつけるというやり方をとっています。このやり方は、まったく神慈秀明会が行ってきた方法と同じです。
これがサロンによって、指導者の性格の違いで、恐怖をつつくペースがゆっくりなのか、性急なのかの多少の違いはありますが、「恐怖をあおって無限にお金をとるシステムに組み込む」という基本構造はどこのサロンでも同様でしょう。「今でも」さんは、一部のサロンだけが問題で大部分はそんなことはないと主張していましたが、残念ながらその理屈は通りません。なぜなら、すべてのサロンの大元が「あの神書を発行した神世界」なのですから。
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