神世界ガラクタ博物館 展示室08






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神世界には、「ライセンス」と呼ばれるグッズがあった。ライセンスには階級があり、この「大神力」と書かれたものが最上位とされ、価格は100万円だった。







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中級ライセンスの一つ、「神力」。価格は50万円程度。







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初期の神世界では、観音図の中級ライセンスも販売されていた。客には、「教主が描いた」と言っていたが、実際には岡田茂吉が描いた「聖観音図」をなぞって複製しただけのまがい物だ。何の値打ちもないヘタな複製画を、50万円もの値段で売っていた。
元北大准教授・T市S子が関係していたサロンの特室(神様をおいてある部屋)には、この観音図のライセンスを表装し額に入れたものが壁にでんと飾られてい。







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この観音図も中級ライセンスとして販売されていた。原画は岡田茂吉が描いた「五秘観音図」。原画の上に重ねて複製が作りやすいように薄手の紙を使って作られている。価格は50万円+消費税。







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これも岡田茂吉が描いた「玉持ち観音図」をなぞって複製したライセンス。一部の客にはこれを初級ライセンスとして10万円で販売した時期があるようだ。別の客は、同じものを中級ライセンスとして50万円で買わされている。







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多くの客に売りつけられた初級ライセンス。価格は10万5千円。







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観音図のライセンスを作るのが面倒になったので、途中からは、「力」と書き殴っただけのものを初級ライセンスとして売るようなった。どう見てもタッチが違うものがあり、手の空いた者が適当に書いていたのではないかと思われる。価格はいずれも10万円+消費税の10万5千円。消費税を国に納めていたのかは疑わしい。







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ライセンスの入れ物。入れ物にはいろいろな種類があった。ライセンスは常に身につけておくように指導され、外せるのは風呂に入るときくらいだった。床に落としたりするとお詫びをせねばならなかった。
床に落とした場合だけではなく、例えばダイニングに座っていて、テーブルの上から自分が椅子に座っている膝の上に落ちただけでも「お詫び」が必要とされていた。
お詫びの金額は「2万円」。即金でない場合は分割ででも支払いをさせられた。
取り扱いを厳しくする事で、持っている者が何かポカすれば、自動で万単位でのお金を集める事ができるのだから、神世界的には”優れた”アイテムだった。
1日のうちに2回も落とした客がいて、4万ものお金がとんだとショックを受けていたが、その客にサロンスタッフは、「神様が貴方に何かを警告してくださっている」と、さも何かの警鐘であると客を怖がらせていた。






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