宗教に入ってました

宗教に入っていたこと・・・1
以前、誘われるままに宗教に入っていたことがありました。
神慈秀明会というところです。
おひかりと呼ばれるものを首にかけ、人に手をかざして浄霊をやってました。
祀ってるのは明主様(本名は岡田茂吉?)
でも、偉いのは会主様と会長先生。
滋賀県の信楽に本部?がある、という宗教です。

職場にものすごく熱心な信者がいました。
彼女はお菓子作りが好きで上手で、何度も貰ったりしていました。
私が熱を出してフラフラで早退しようと着替えている時、ロッカー室に彼女がやってきました。
「大丈夫?ちょっとの間ここに座って目を瞑ってて」と椅子を持ってきました。
何か分からず座って目を瞑っていると、突然鼻血が。。。
彼女、大興奮!!
「これ、ご浄霊のお陰よ!!!!」

断りづらくて、これ以後何度も浄霊を受ける事になってしまいました。
「浄霊はね、話聞くだけで誰でもできるようになるんよ」ということで話も聞きに行くことに…。

なんだか断りきれないまま、ずるずるして、入信することにしてしまいました。

宗教に入っていたこと・・・2
私を誘った友人、とてもいい人なんだけど、「お金が無いの」が口癖でした。
服も毛羽立ってたり毛玉がいっぱいだったり。
京都の支部へ行く事になったのですが、バスでも結構ある距離を彼女は自転車で行くと言うのです。
私は?! 電車通勤だから自転車無いんだけど…。ということで、2人乗りで行く事になりました。24歳とかで二人乗り。。。微妙

浄霊をするための講座(と言われてました)を受けることになりました。
霊の階層がなんたらとか、なんだかよく分からん話しを聞き終わったと思ったら、「次はいつこれますか?」
え??? 2回も聞くの???
しかも3日以内だったか2日以内だったか、急いで受けないといけないようなことを言われ、しかも何万かかかるとのこと。
友達のを見せてもらうと、おひかりって薄汚い布切れなのに、何万も?!
で、2回目を受けたら「おめでとうございます!!!」
なんだそりゃ???
見た目普通の人たちばかりで、全然疑いもしませんでした。
というか、学生の頃YMCAでリーダーをしていて、その雰囲気に似ていたのです(と、見えた。。。)

おひかりという、布袋を渡され、扱い方を聞くとやたら面倒くさい。
髪の毛が入ったらお詫びを(誰に??)しないといけない、とかなんとか→お金がかかる。
なんだかんだ言いながらも儀式をする事になり、早速お祈り。
なんだか匂いがしてきて「お香炊いてるんですか?」と聞いたところ、「明主様が祝福されてるのよ」
大絶賛されてしまいました。
なんだか、全てが怪しいのに、もう、断れなくなってきました。。。
どうしよう、どうしよう。。。と思っているうちに、3回目もあると聞かされました。
それは信楽に行かないといけないらしい。。。しかも平日に!!

でも、信楽の写真見せてもらっていたのですが、とても綺麗なのです。
「こりゃぁ、宗教に入ってしまったのかも」と思いつつも、I.Mペイがデザインしたという、建物が見てみたい!!
頭では怪しいと分かってるから大丈夫、と言い聞かせて、信楽へいくことを了承してしまいました。

宗教に入っていたこと・・・3
朝早く支部に集合させられ、チャーターされた観光バスに乗り、信楽へ行きました。
寝ていたのかなんなのか、道中は全然記憶がありません。
でも、周りは普通の人ばかりだったんです。
本部へ行くことに興奮してる人もいなかったし、そういうことを話してる人もいなかったように思えました。

神苑(みその)に着き、一番驚いたこと、トイレの数でした。
これでもか!!というほどのトイレの数。
そして、会主やら会長が来るというのでざわめいて。。。
来たのはベンツ!!
服装も高そうなスーツ。。。みんなの狂喜のざわめき

会が始まり、すごく大きなホールで講演?を聴いたのですが、もう、もう、みんな目が違う、心からここにこれて嬉しい!!!という感じ。。。
会長や会主が話すごとに輝く目。えーーーみんな理性を失ってない?!
なんで、こんなババアに頭を下げなきゃいけないんだ!!
なんで、こんな婆さんに喜ばなきゃいけないんだ!!

連れてきてくれた友達は、いつも貧乏な格好をしていて、それはなんだかんだと献金したり、仕事の行き返りに「祈らせてください」って布教したり、自己放棄だったかなんだか、会社を休み、どっかの島へ行って農作業。
だからいつもお金がなさそうで、バスにも乗れないくらいなのに、一番上は、ベンツに高いスーツ、、、
「しまった。。。早く辞めなくちゃ」。儀式の間中、そればかり考えていました。

カリヨン塔や遠くに見える美術館は素敵。それはちょっと見てみたいなぁ。。。
と、思い続けていたことがちょっと失敗でした。「辞めたい」というきっかけがないまま、ずるずるとおまいりに行く事になってしまいました。

宗教に入っていたこと・・・4
浄霊講座も受けたし、お金も払ったし、おひかりもあるし、信楽にも行ったのだけど、どう頑張っても、見知らぬ人に「祈らせてください」なんて言えませんでした。
でも、友達からは毎日浄霊されてました。
その頃調子が悪かったのか、よく、鼻血を出してたのです。
その度に「浄霊で血が綺麗になってるのよ」といわれ、「毎日受けてると、ナントカ層(人間レベル???)が上がるのよ」とか言われ、毎日自転車の後ろに乗っけられて支部へ連れて行かれ。。。見た目真面目な信者になってしまってたのです。

でも、色々「おかしいな」と思うことが増えていきました。
支部に行くと献金しなくちゃいけなくて、それは100円でもいいんだけど、それ用の袋を買うこと。。。
なんで袋を買わにゃいかんのだ!!
「毎日だから100円でもいいのよ」と言われていたけれど、「毎食食べられることを感謝して、1食100円として月に1万円の献金も〜」とか言われたりもする。。。
1食100円って何?? なんで毎日の100円以外に月に1万円なんだよ。。。

で、ある日、友達にパーティーに誘われました。
元々料理上手な人だし、ワインを持参して楽しみにしていくと、異様な雰囲気。
怖いおばさんが仕切っていて、みんなが奉る。
で、神棚を設置し、全員でお祈り。。。
ひえーーーーー超!!宗教的 なんじゃこりゃ
そう、友人は神棚を設置する儀式をしていたんです。
怖いおばさんは偉い先生で、呼ばれてる人はみんな信者でした。
しかも、その神棚を設置するために10万円も献金してたのです!!
ボロボロの服を着て、バス代をケチって、10万円の献金!!!
神棚が10万円?!
しかも名前がついていて『桃の種献金』
(100万が桃の実で1000万が桃の木だそうな)

もう、もう、結局はお金なんじゃなーーーい
桃の種献金の時点で、やっと目が覚めました。

その宗教を辞めた一番の理由
その宗教、おかしい・怪しいことはいっぱいだったけど、どうしてもおかしいことが1つ
金とかダイヤが出るのです。
いや、ホントに。。。

ふと気付くと、部屋の隅にダイヤが落ちてたりしました。
私が拾ったのは、ダイヤ1回、金色の恵比寿さん2回。
しかし、ものすごく、ちゃっちい!!
出る場所も限定でした、、、宗教の支部。
初めて拾った時、誰かの服についてるのが落ちたと思ったのです。
それくらい、一目で見て「ダイヤじゃない!!」と分かる代物です。
でも、拾ってる姿を目ざとく見つけられ、「もしかして、ダイヤ?!金??」と、見もしないで大騒ぎ。
この人たち、貧乏すぎて馬鹿なんじゃないかしら?
と思いつつ、面倒くさいので拾ったものを届けることにしました。
でも、みんな「頂いておいたらいいのよ、明主様が下さったのよ」
仮にも?!ダイヤです。
本当にダイヤなら、落とした人はものすごく悩むじゃない?!
ダイヤだ!!ダイヤだ!!!と、大騒ぎしてる割には、誰も名乗り出ない。
そして、あちこちで出てるようでした。
恵比寿さんも、これまたちゃっちい。まるでおもちゃです。
小学生が修学旅行先で買ってくるような、、、そんなレベルでした。
それでも「明主様が〜」「私も〜」と大騒ぎ。
偉い人までもが、「頂いておきなさい」と命令。
こんなおもちゃをありがたがる感覚も分からないけれど
金やらダイヤやらがどんどん出てくることに疑問を持たない感覚はもっと分からない!!
そんなあちこちで出まくってるなら、日本はもっと大金持ちになってないと!!
もう、偉い人が部屋のあちこちにまいてるとしか思えないよ、、、

(おもちゃの)ダイヤやら金やらがあまりに出すぎて、素晴らしいこと=この宗教は祝福されているということで、それらを集めた展示会?!が開かれたということが『秀明』という新聞にも載っていました。
写真で見る限り、展示会に来ている人はみな真剣で、一生に一度しか見れない出土物でも見ているような雰囲気。

あまりの馬鹿馬鹿しさに、「こんなところにいたら、馬鹿になる!!」
真剣に思うようになり、本当に目が覚めました。

今もダイヤやら金やら出てるのでしょうか?
『奇跡』の多い宗教でした。
どこもそうなのでしょうかねぇ。


 以上は、”よれよれぱんだ”さんのブログで他の日記と織り交ぜて綴られていたものの中から神慈秀明会に関する部分だけを、ご本人の了解を得た上で抜き出し、こちらでまとめて紹介させて頂きました。
 よれよれぱんださんのブログは、http://plaza.rakuten.co.jp/kojintekinikki/diaryall にあります。

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