泰道(宝珠宗宝珠会)

 最初にお断りしておきますが、ここで紹介する「泰道」は、神慈秀明会とは全く関係ありません。
 組織としては神慈秀明会と関係ないのに、ここで取り上げるのは、手かざしを行ったり、高額の金を集めたり、多くの被害者が裁判闘争で損害賠償を請求しているなど、神慈秀明会と共通した問題点が多数あるからです。下記に紹介した掲示板を見ると分かりますが、ここでも多くの家族がカルトに大切な人を奪われ、涙を流しています。
 泰道の問題点を知ることは、神慈秀明会をカルトとして戦う私たちの参考となる点が多くあると思われますので、ここに紹介します。
 泰道に関しては下記に示すとおり、長崎、佐賀、福岡の3カ所の裁判所で損害賠償判決が出ており、その中では手かざしについても裁定がされています。
 神慈秀明会においても裁判が進行中ですが、こうした判決が神慈秀明会の裁判でも被害者にとって良い方向に影響してほしいものです。

泰道の略歴
 泰道は開俊久元会長らが1986年2月、佐賀市に設立した。相手の体に両手をかざして患部の痛みを取るというハンドパワー「生命の作用」を売り物に全国に活動を展開した。酒やジュースの味を変えたり、雲を消すことができるなどと宣伝していた。公称会員は最多時で約2万人。入会時に140万円など高額の金を集めることで社会問題化。元会員らが佐賀、長崎、福岡地裁に損害賠償請求訴訟を起こした。泰道は1997年3月に解散したが、その後は宗教法人「宝珠宗宝珠会」と名前を変えて活動している。
 元読売巨人軍の原辰徳が宝珠宗宝珠会の「広告塔」であったことが「週刊文春」(1997年9月4日号)で報道されている。

長崎地裁判決(2001年09月26日)
福岡高裁判決(2003年10月21日)

[毎日新聞2001年09月26日]
手かざし「泰道」に賠償命令
 「手かざし」で病気が治るとして多額の金を集めた団体「健康を守る会・泰道」=本部・佐賀県、解散=の元会員ら31人が、元幹部らに約4,180万円の損害賠償を求めた訴訟で長崎地裁は26日、開俊久元会長(54)ら5人と泰道傘下の宗教法人「宝珠宗宝珠会」などに、計3,320万円(1人22〜358万円)の支払いを命じる判決を言い渡した。川久保政徳裁判長は「勧誘、集金のシステムは社会的相当性を著しく逸脱し、違法」と認めた。

 判決は、手かざしの効果(生命の作用)を「真実として採用するには疑問がある」と否定。「泰道はもっぱら入会者からの金の獲得を目的としていた」と述べた。元幹部らの責任については「泰道の違法なシステムを運営してきたもので不法行為責任を負う」とした。

 現存する宗教法人「宝珠宗宝珠会」が、97年3月に解散した泰道を継承するかも争点だったが、判決は「泰道の傘下に入り、最終的にシステムを引き継いだ」と認めた。

 しかし、慰謝料請求については「金銭で慰謝しなければならないほどの状況ではない」と認めなかった。また原告本人以外が会費を払った2人の請求は退けた。
 泰道への損害賠償請求訴訟は佐賀、福岡両地裁でも係争中だが、判決は初めて。宝珠宗宝珠会は「佐賀、福岡地裁での判決が出ていない現段階でのコメントは控えたい」としている。


[佐賀新聞2001年09月27日 ]
長崎地裁、「泰道」は3,320万円払え
 「ハンドパワーで病気を治す」との触れ込みで多額の治療費を集めた団体「泰道」(1997年に解散)の元会員ら31人が、総額約4,180万円の損害賠償などを求めた訴訟で、長崎地裁(川久保政徳裁判長)は26日、原告29人の請求を認め、開俊久・元会長ら幹部5人と関連企業8社、宗教法人に計約3,320万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
 判決理由で、川久保裁判長は泰道について「金員獲得が目的で、一連のシステムは社会的相当性を著しく逸脱し違法」と認定。勧誘方法については「対象者の健康への不安をあおり、手かざしで酒の味を変えるなど奇跡的行事を演出し、錯誤に陥れて入会を決意させた」と指摘した。
「実際に治癒効果がある」とする泰道側の主張を「開元会長を超能力者などと同視するもので、証明されない以上認められない」とした。
 一方で、費用を親族が支払った原告二人に対しては「損害を受けていない」として訴えを退けた。
 判決によると、泰道は開元会長を創始者として1986年2月に佐賀市で設立。開元会長らは傘下の宗教法人「宝珠宗宝珠会」や関連企業とともに「手かざしで病気や障害を治せる」などと会員を勧誘。多額の入会金や治療費を集めた。


[佐賀新聞2003年10月22日 ]
泰道長崎訴訟、精神的苦痛認めず
 「手かざしのハンドパワーで病気が治る」と触れ込み治療費を集めた泰道(1997年解散、現宝珠宗宝珠会)に対する損害賠償訴訟の控訴審判決で、福岡高裁の湯地紘一郎裁判長は21日、新たに元会員二人の請求を認め長崎地裁判決の認容額を変更、泰道側に総額約3,400万円の賠償を命じた。
 財産的損害に対する賠償は認めたが、「精神的苦痛」に対する慰謝料は二審も認めなかった。
 泰道をめぐる同様の訴訟は福岡、佐賀、長崎で提訴。慰謝料も認めた佐賀地裁判決を福岡高裁が支持しており、精神的苦痛を受けたかどうかについて高裁段階の判断が分かれた。
 判決理由で湯地裁判長は「詐欺的な勧誘方法で社会的な相当性を逸脱しており違法」と指摘。
 治療できると思い込まされ精神的苦痛を被ったとする原告側の主張について、湯地裁判長は「財産的損害を回復しても慰謝されないほどに精神的な苦痛を受けたと認めるのは困難だ」として一審に続き退けた。
 判決によると、泰道は開俊久元会長(56)が86年に佐賀市で設立。関連企業八社とともに会員を勧誘し、多額の入会金や治療費を集めた。



佐賀地裁判決(2002年02月15日)
福岡高裁判決(2003年03月27日)

[毎日新聞2002年02月15日]
手かざし泰道に6,043万円支払い命令
 手かざしで病気が治るとして多額の金を集めた「健康を守る会・泰道」の元会員ら49人が、損害賠償6,722万円を元幹部らに求めた訴訟で佐賀地裁は15日、計6,043万円の支払いを開俊久・元会長ら19人と宗教法人「宝珠宗宝珠会」などに命じた。一連の勧誘、集金システムは「詐欺的手法で勧誘し、違法」と判断した。


[佐賀新聞2003年03月28日]
泰道、二審も敗訴
 手かざしで病気を治すとの触れ込みで多額の治療費を集めた団体「泰道」(1997年に解散)の県内などの元会員47人が、損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(宮良允通裁判長)は27日、開俊久・元泰道会長らに総額約6,000万円の支払いを命じた佐賀地裁判決を支持、泰道側の控訴を棄却した。
 判決理由で、宮良裁判長は「勧誘方法は社会的相当性を欠き、違法」と認定。一審で誤記などがあったため、認容額は約40万円減額した。
 泰道をめぐっては福岡地裁、長崎地裁でも損害賠償を命じる判決が出され、福岡高裁で審理中。
 三地裁のうち佐賀地裁だけが「精神的苦痛」に対する慰謝料の支払いを認めていたが、宮良裁判長はこれを支持した。
 判決などによると、泰道は開元会長を創始者として86年2月に佐賀市で設立。関連企業とともに「ハンドパワーで病気や障害を治せる」などと勧誘。多額の入会金や治療費を集めた。元会員側の代理人によると、泰道の解散後「宝珠宗宝珠会」が活動を継承している。



福岡地裁判決(2002年09月11日)
福岡高裁判決(2003年11月01日)

[毎日新聞2002年09月11日]
手かざし「泰道」に6,550万円賠償命令

 「手かざし」で病気が治るとして多額の金を集めた団体「健康を守る会・泰道」=本部・佐賀県、解散=の元会員37人が、元幹部らに約7,320万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁の小山邦和裁判長は11日、開俊久元会長(55)ら9人と泰道傘下の宗教法人「宝珠宗宝珠会」など9団体に、計約6,550万円の支払いを命じた。泰道の責任を問う三つの訴訟の1審で元会員側勝訴の判決が出そろった。泰道側は控訴する方針。

 判決で小山裁判長は、手かざしの効果を「実在するものとは認めがたい」と否定、勧誘・集金システムについても「明らかに社会的相当性を逸脱し違法」と指摘した。同種訴訟の佐賀地裁判決で認められた慰謝料支払いは認めなかった。

 元会員側は「組織的な違法性が詳細に認定され、ほぼ満足できる」と述べ、泰道側の代理人弁護士は「集金手段が違法とされ不満」と話した。

 同様の訴訟では長崎地裁(2001年09月26日)と佐賀地裁(2002年02月15日)が泰道側に賠償を命じる判決を言い渡した。長崎訴訟では双方が、佐賀訴訟では泰道側が控訴している。


[佐賀新聞2003年11月01日 ]
泰道側の控訴棄却
 「手かざしのハンドパワーで病気が治る」と触れ込み会費などを集めた泰道(1997年解散、現宝珠宗宝珠会)側に元会員らが損害賠償を求めた福岡訴訟の控訴審判決で福岡高裁の星野雅紀裁判長は31 日、総額約6,500万円の賠償を命じた一審判決を支持、泰道側の控訴を棄却した。
 財産的損害だけでなく慰謝料の支払いも認めるよう求めた原告側の主張については一審に続き退けた。これで佐賀、長崎を含めた三訴訟で精神的苦痛に対する慰謝料の認容について示された高裁判断は、佐賀訴訟だけが認められた結果となり、原告側は「分かれた判断の妥当性を最高裁に問うべきか検討したい」としている。
 判決理由で星野裁判長は「医学的な裏付けもないのに、利欲目的で勧誘した著しい詐欺行為だ」と述べた。



手かざし泰道に最高裁判決

[毎日新聞2004年2月17日]
損害賠償:手かざしの「泰道」に6000万円支払い 最高裁

「手かざし」で病気が治るとして多額の金を集めた「健康を守る会・泰道」(本部・佐賀県、解散)の佐賀県などに住む元会員ら49人が、元幹部らに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(島田仁郎裁判長)は12日付で、開俊久元会長らの上告を棄却する決定を出した。
元会長や泰道傘下の宗教団体「法珠宗法珠会」(同県大和町)などに約6000万円の支払いを命じた1、2審判決が確定した。

同小法廷は「元会長らは違憲を訴えるが、実質は単なる事実認定の誤りや法令違反を主張するだけで、上告理由に該当しないのは明らか」と判断した。

福岡高裁判決(昨年3月)は「勧誘方法は詐欺的内容を基本とし、新入会員を獲得して金を得るのを目的としたシステム」と泰道を批判していた。


[朝日新聞2004年6月15日]
 手かざしで病気を治すと称した団体「泰道」に「健康不安につけこんで多額の入会金などを払わせられた」として元会員らが、元幹部や関連会社に入会金の返還と慰謝料などを求めた2件の訴訟で、最高裁第二小法廷(滝井繁男裁判長)は、いずれも泰道側の上告を棄却する決定をした。総額約1億円の支払いを泰道側に命じた二審・福岡高裁判決が確定した。決定は11日付。

 2件の訴訟の原告は、長崎県の元会員や遺族ら30人と、福岡・熊本両県の40人。佐賀県の原告が起こした訴訟は、すでに最高裁で泰道側の上告を退ける決定が出ており、これで3件とも泰道側の敗訴が確定した。

 長崎訴訟の一審・長崎地裁は、01年9月、手かざしの行為について「健康への影響はとうてい認められない」と指摘。病気で悩んでいる人の不安な精神状態につけ込み、不安をあおる方法で入会を勧誘し、1人140万円の入会金などを取っていたことは「社会的相当性を著しく逸脱する」と判断した。その後も同様の判断が相次いだ。

 泰道は86年に佐賀市で発足。97年に解散した。



暴かれた宗教ビジネス

 泰道に関する裁判が各地で行われていた平成12年2月、佐賀新聞に「暴かれた宗教ビジネス」と題して3日間に渡り、泰道の特集記事が掲載された。
 以下に、その全文を紹介するが、この記事をまとめたのは、佐賀新聞の岳英樹氏である。


暴かれた宗教ビジネス(上)
「生命の作用」裏付けない

掲載日2002年02月16日(佐賀新聞)

〜泰道訴訟判決〜

 「昨年9月の長崎訴訟判決より一歩も二歩も踏み込んだ内容。実態を直視した判決だ」。提訴から六年がかり。泰道とそのシステムを受け継いだ宝珠会の「違法性」を指弾、原告に全面勝訴を言い渡した判決に、原告弁護団は満足感を漂わせた。
 泰道は1986年、開氏がとなえる「生命学」を実践する団体として佐賀市内に発足。体から約20センチの位置に手をかざすことにより、痛みや障害を治すという触れこみで、病気や障害に悩む人たちを次々と会員にしていった。
 手かざしによるパワーを会得するため入会者は140万円を払って、最初の講座を受講。上級講座にステップアップするごとに「生命の作用」は力を増すとされ、支払う塾費も増えた。
 新たな会員の獲得も、昇級の条件だった。「生命の作用」を他人に及ぼす者が幸せになり、逆に他人に「作用」を回さなければ、罪になるとさえしている(地裁判決)。さらに、手帳を交付して年間目標を設定。会員を勧誘しなければならない状況を巧みにつくり出したという。
 「手かざしの欺まん」を主張する原告に対し、泰道側は法廷に、実際に病気が治ったという会員の体験談や、会員である医師の実験結果を証拠として提出し、「手かざしによる『生命の作用』は現に実在する」と譲らなかった。しかし、亀川裁判長は「実験は被験者が泰道会員とうかがわれ、公平が保たれない」と疑問を示し、体験談についても客観的な裏付けがないことを理由に採用しなかった。
 さらに会報などで「生命学」が科学であることを強調したり、「医学博士」や「米国要人と親交がある」などのうその肩書による権威付けをしたことを取り上げ、「詐欺的勧誘」と断じた。「心理的作用を巧みに組みこんだシステム」を指摘している。
 しかし、泰道は会員を一堂に集めた席で、酒の味を手かざしで変えるなどの実演で、巧みに「作用」を信じさせた。病気や障害など苦しみを持つ人ほど、救いを求めるあまり取り込まれていった。
◇   ◇
 よりどころを求める人たちの心理につけ込んだ宗教ビジネス。各地で社会問題となりながらも繰り返されている。判決が指摘した泰道の実態を検証する。


暴かれた宗教ビジネス(中)
手かざし診断不安あおる

掲載日2002年02月17日(佐賀新聞)

〜泰道訴訟判決〜

 「生命の作用を信じ、本源(創始者の開俊久氏)が言うのなら、間違いないと思っていた」。元会員の女性は当時を振り返った。
 女性は首などに原因不明の痛みがあり苦しんでいた。友人に「手かざしで治る」と誘われ、勉強会に参加したのが始まりだった。重い障害を持つ親類の子どもがいて、治してあげたいという気持ちも強かった。
 手かざしを受けても最初は何も感じなかったが、「軽くなったでしょう」。周囲の会員から何度も聞かれ、少しだけ軽くなった気がした。でもまだ、半信半疑だった。
 入会の直接的なきっかけは、開氏に親類の子どもを診てもらったことだ。開氏は障害を言い当てた。
 今考えれば「子どもの症状から推測できることだった」と思えるが、当時は驚き、信用した。「すぐは治らないので、何回か通うといい」と言われ、女性は親類とともに泰道に入会した。
 手かざしによる集団的な「言い当て」が集会などで日常的に繰り返された実態は、被害者弁護団が法廷で指摘。佐賀地裁判決は手かざし診断で「悪い」「がんの恐れがある」などと不安をあおった上で、「生命学が病気に効く」と勧誘したと認定し、「実在するとは認められない『生命の作用』の実存を誤信させた」と結論づけた。
 女性は「願いがかなう」という言葉を信じ、上級講座も受けた。仕事も変わらざるを得なくなった。塾費捻出(ねんしゅつ)のため、生命保険を解約、数百万円のローンも抱えた。
 だが、そんな状況でさえ当然のように受け止めた。「生命学を実践すれば病気にならないので、保険は必要ない。泰道以外はみんな死に、最後に生き残るのは会員だけだから、いくら借金しても返さなくて済む」。そう思い込んだ。
 日弁連消費者問題対策委員会委員(宗教と消費者部会)の紀藤正樹弁護士は「医療は『絶対治る』と断言しないが、この種の宗教ははっきりと御利益を断言してくれる。悩みが深い人ほど標的となりやすく、さらに社会的孤立を深めてしまう」と指摘する。
 女性の症状は改善しなかった。親類の子どもはリハビリが滞り、症状は悪化した。
 「泰道の活動によって家族関係が破壊されたり、医療機関で治療を受ける機会を遅らせられた者もいる」。地裁判決は財産的損害だけでなく、精神的苦痛に対する賠償として慰謝料も認定した。

暴かれた宗教ビジネス(下)
傘下の法人、システム継承

掲載日2002年02月18日(佐賀新聞)

〜泰道訴訟判決〜

 佐賀郡富士町杉山地区にあった泰道総本部。小高い山の頂を切り開き造成した広大な敷地に、数千人を収容できるという講堂など荘厳な建物が建ち並び、潤沢な資金をうかがわせる。
 総本部は現在、泰道傘下にあった宝珠会が「聖践寺」として引き継いでいる。ここで今月10日、「宝珠祭」が行われた。全国から約4,000人の信者が集まり、泰道元会長の開俊久氏(55)の講義を受けた。静かな山里は行き帰りの車の列で数キロわたって渋滞した。
 かつて「生命学という学問であり、宗教とは無関係」と公言していた泰道が、宗教色を濃くしていったのは1992年。熊本県内の末寺を本山から離脱させて傘下に収めた。「生命学」は「教義」へと変わり、開氏は「唯一、浄化された生命体『本源』」を名乗った。
 法廷に出された資料によると、1999年の宝珠会の資産は75億円と推定され、2万人以上の会員がいるといわれる。同会が取材に応じないため詳細は分からないが、開氏をはじめ泰道幹部数人が宝珠会設立後、役員に就いたことがある。
原告弁護団は「税務上のメリットを最大限に生かすべく、活動や権限を宗教法人(宝珠会)に集中させた」と述べ、「えせ宗教性は顕著」と指摘する。
 しかし、開氏の意見陳述書など法廷に提出された資料では「私自身は宝珠会の中で宗教活動は一切やってない。大聖人と呼ばれるが、その自覚はない。収入(講義料)のため宝珠会との関係が切れない」と答えている。
 現在、宝珠会の代表役員を務めるのは、泰道の理事長もしたことのある人物だ。判決は「泰道解散後、宝珠会が事務と人的な組織を継承し資産が一本化された」として、宝珠会の賠償責任を認めた。
 訴訟後、宝珠会の実態は外部からうかがい知れなくなったが、原告弁護団には、現在も県外の信者を中心に相談が続いている。「北部九州での被害が知れ渡ったため、関東など遠方の信者への勧誘が多いのではないか」と、同弁護団事務局長の松田安正弁護士は分析する。
 泰道とそのシステムを受け継いだ宝珠会の「違法性」を認定した判決。原告弁護団はこれをよりどころに、文化庁に対して宗教法人宝珠会の解散命令請求を地裁に起こすよう求めることを検討する。
(岳英樹が担当しました)



 泰道に関する掲示板が下記にあり、被害者や関係者による討論が盛んに行われています。

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_1.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_2.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_3.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_4.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_5.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_6.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_7.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_8.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_9.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_10.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_11.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_12.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_13.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_14.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_15.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_16.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_17.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_18.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_19.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_20.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_21.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_22.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_23.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_24.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_25.htm

http://debate.100man.info/keijiban/html/main6/6_27_26.htm

宗教法人 寳珠宗寳珠会ホームページ

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