雑談は貴重な情報源

1、サロンでの雑談
サロン内での楽しい雑談のはずが実は・・
 あなたは数カ月前に何気ない雑談の中で自分がなにを話したか覚えているだろうか?
 よほど印象深い場面でもない限り、雑談での会話内容などはいちいち覚えてないのが普通ではないだろうか。

 神世界被害者の高田さん(40才代女性・仮名)は、少し前から通い始めた神世界のサロンでお茶を飲みながら女性スタッフと雑談をしていた。
 笑い声がよく出る和んだ雰囲気の中で色々と雑談をしているうちに、話の内容が、「最近生理痛が・・・」など、女性特有の悩みや女性特有の病気の話になったが、”女性同士”という気安さもあり、特に違和感は感じなかった。
 サロン内では同様の話は日常的によく話されており、サロンスタッフの誰々さんはこんな婦人病を患っているなどという話はよく聞いていた。中には子宮筋腫でつらい思いをしている人もいるという話も聞いたことがあった。
 その時も、スタッフが患っている女性特有の病気の話などを聴きながら高田さんさんも自然に自分が患っている病気のことをしゃべっていた。

 高田さんは以前から産婦人科の病院に通っており、エコー検査で卵サイズの子宮筋腫が子宮の左側にあることを告げられており、医師から病状について詳しい説明を受けていた。
 この日、サロン内での雑談で自分の病状について話したときも医師から聞かされていた自分の病状について、筋腫の「場所」や「状態」などについても具体的内容まで自然に話をしていた。
 しかしそれは特別な話としてした訳ではなく、「雑談のつもり」で他の話と一緒にスタッフに話しただけだったので、自分がその話をしたことが特に記憶に残るようなことはなかった。
 スタッフは高田さんの話も聞きながらその内容をメモする訳でもなく、スタッフ自身の話と織り交ぜてにこやかに聞いてくれているだけだったので、高田さんは何ら怪しい感じなどは受けなかった。

2、特別ヒーリング
 高田さんはその後もサロンに通って水を買ったり、サロンの先生からヒーリングを受けたりしていたが、徐々にサロンへの傾注度が増して行き、上記の雑談をした日から約4カ月後に山梨のえんとらんすあかさかでA野先生による特別ヒーリングを受けることになった。このヒーリングは40分間で3万円だった。
 えんとらんすあかさか内の御神体(縦1.3m程度の大きな千手観音図)が掛けてある部屋に通され、A野先生と向かい合わせにイスに座り、この”偉い先生”からヒーリングを受けた。

 A野先生は濃緑と濃灰色の渋い着物(和装)で向かい側に座っている。
 一般的にヒーリングというと相手に手をかざして”気”を送る動作をするだけかと思いがちだが、特別ヒーリングは手かざしをしながら先生は色々と言葉を発し、客の状態を鑑定した内容を告げてくる。

特別ヒーリング(イメージ)
 この「特別ヒーリング」で、高田さんは、”劇的な体験!”をすることになった。
 A野先生は、両手で意味ありげの形を作り、その手をゆっくり動かしながら高田さんの体の状態を”感じとって”いる様子だったが、そのうち、「腎臓が弱っていますね・・、首が重いですね・・、背中が凝っていますねーーー、首が詰まっていますねーーー、足が痛みだしましたねーー」等と次々と高田さんの状態を”言い当てた”。

 実はこの時告げられた内容は高田さんの状態をサロンスタッフが記録した、「お客様シート」という個人別内部資料に書かれている内容なのだが、高田さんは自分に関するそのような資料が作られていることは全く知らず、A野先生と会ったのも初めてであり、A野先生には自分のことなど一言もしゃべっていないのに次々と当たるので心の中で、「エーッ! どうして分かるの?」というパニック状態になっていた。

 極めつけは次の言葉だった。
 「この辺り(子宮の辺りを指し示し)にこんな塊(手で卵の形を作る)がありますね。。。中は水分で・・、硬くはないので、家族(父)にお取次ぎをすると消えます」。

 高田さんは自分しか知らない筈の子宮筋腫をずばりと言い当てられたので、「A野先生は本当に私の体の中が見えているんだ!」。「ここの神様は本物の神様なんだ!」と思いこみ、それ以後サロンへの傾注度が急速に深まって行った。
 女性はそのときを振り返り、「筋腫のサイズまでジャストで言い当てた!すごい!」と驚嘆したと述べている。

 高田さんは約4カ月前にサロンスタッフとの雑談の中で持病の子宮筋腫のことをしゃべっていたことはこの特別ヒーリングを受けた当時はもうすっかり忘れていたし、サロンスタッフとこの”偉い先生”とが裏でつながっている等とは夢にも思っていなかったので、言い当てられたことにただただ驚くばかりだった。
 高田さんはその後色々な経過があってサロンを離れ、それから半年以上経ってから、私(fujiya)と他の話をしていたときに偶然サロン内での雑談の話になり、「そう言えば私はスタッフに持病の子宮筋腫の話をしていた・・」と言ったので、私がその時のことを詳しく聞き出した結果が上記の内容だった。
 高田さんは、”いまになって考えてみれば”、自分があのときスタッフに話した内容がそのままA野先生特別ヒーリングで告げられた内容であったことに気づいた。


3、組織的・日常的に行われている情報収集
 サロン内で同年代の女性スタッフに対し、”友達感覚”や、”雑談”として話した内容などはそれほど印象深い場面ではないのでほとんどの人は自分が話したことなど覚えていない。
 しかしその雑談の中に巧みな情報収集が仕組まれており、客の悩みや家庭環境、病気、仕事、恋愛、金銭関係などを巧みに聞き出し、それを密かに記録して上記のような、「効果的に使える場面」で”有効活用”しているのが神世界のやり方だ。
 ここで紹介した高田さんの例は特殊な例ではなく、神世界サロンの中ではどこのサロンでも日常的に行われていたことだ。
 下記は、「当て物」でも紹介したが、「ヒーリングサロン告発掲示板」に書かれたサロン内での情報収集に関する書き込みである。

私はスタッフが上の先生に対して私自身の内容を報告しているメールを間違って私に送られてきた為に読んだことがあります。
カウンセリングによりお客様を満足させられないと次の行動(御祈願など)に移ってもらえないからです。
お金を使わせるように、神様に対して忠誠心を持たせる為に「裏工作」はしています。
毎月の売上げをクリアする為にお客さんの話を必死で聞いて先生に報告して、「この内容で御祈願させよう」って話をしてる。これがサロンの中です。
サロンスタッフ達は「聞き耳を立てて」お客様のお話している内容を「聞いています」。私の場合は紹介者もスタッフですので、普段の日常会話なども「サロンに筒抜け」状態でした。
ある関係者から聞いた話ですが、サロン内部に「専門に情報収集する者」がいるみたいですよ。
あたかも、「私にはお見通しよ!」みたいな鑑定ですが、「ズバリ」言えて当然だと思います。個人の「情報収集」してまでも、「金」を稼ぎたい団体なのです。
カウンセリングの時にお客様に書いてもらっている、名前、生年月日、家族構成、親族で亡くなった方達、日時と死因、それを元に鑑定結果が出ています。
神霊とは、神霊鑑定を許された人がお客様にあって、その場で「貴方はこうです」というのではなく、予めお客様の「情報」を入手して、ご先祖やお墓等に対して金額が出ていました。
今になって思うとあれが「神霊」という根拠はなんなのか? 視えているのではなく、手元にきたお客さん情報に対して金額を割り付けている+その担当者の裁量?でいろいろ最もらしい事をつけくわえているという見方も十分成り立ちます。
紹介をするお客様から、「こういう人がいてお連れしたい」というお話がきます。それを上の人へ報告します。
神霊の言葉が当たったというのは、カウンセリングを行う前にその方の個人情報が担当者に知られているから当たる確立が少し増えただけです。
スタッフが得た客の情報は自分で判断してはダメで、来られたお客様の状態や話した内容などは、全て記録し報告されています。
客の情報を隅から隅までスタッフを使って上手に探り出し、上の先生に報告しています。親身になっているふりをして、客の心をもてあそび、貴重な財産(お金・時間・人間関係)を奪っている。
別の大祭の時には「職場の近くに丁度いますが、昼食でも一緒にどうですか?」と誘われました。
その時のスタッフは、”観察の目”で私の一言一句を記憶しようとしていました。上の先生に報告する為でしょう。この客は今後”使えそうかどうか”と品定めしているのでしょうから・・・(笑)



戻る