このページは神世界事件がまだ公になっていなかった2006年当時に作成したものです。 http://anticult.minibird.jp/salon/index.html |
下記の投稿記事は、【体験談55】「ヒーリングサロン」の記事をお寄せいただいた山田さんとは別人の、沢口さん(仮名)から寄せられたものである。
沢口さんもこれまでは自分が新興宗教の勧誘を受けていたのか半信半疑であったのだが、山田さんの記事を読まれて自分が体験したのもヒーリングサロンを利用した新興宗教への勧誘であったことを確信し、今回の投稿となった。山田さんが通っていた所と今回の沢口さんが通っていた所は別々のヒーリングサロンである。
まず、下記写真をご覧頂きたい。これらの品々は、岡田茂吉を教祖とする宗教団体関係者であれば、「どこかで見たことがあるような・・・?」ものばかりではないだろか。
しかし、これらはヒーリングサロンの客を対象として提供されているものであり、”宗教ではない”という触れ込みで提供されている品々である。
これだけ多数の”宗教グッズ”を売り込んでおきながら、”宗教ではない”とは、「よく言うなー!」と思うが、”宗教ではない”の一言に騙されてずるずるとひきずり込まれている女性も多いようだ。
@千手観音図 |
A「おひかり」ではなく、「力ライセンス」 |
B「神力」の書 |
Cヒーリングサロンの予定表には「神世界教会」の文字が |
D「神書」という教典 |
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E「神書」の序章、第1章「神」、目次など(写メールで撮影) |
千手観音像は世界救世教のものとよく似ているが細部は敢えて変更してあるように思われる。あまり同一部分が多いと著作権問題で訴えられるおそれがあるので変更を加えたのではないだろうか。偶然にしては両者はよく似ている。
「力(ちから)ライセンス」と呼ばれる御守りのようなものも、「おひかり」とよく似ている。外側は金色の布に包まれており、首に掛けられるよう細く長い紐がついている。おひかりとの違いはケース上部にホックが付いている点だ。しかし、「絶対にここを開けて中を見てはならない」と言われている。この力(ちから)ライセンスをもらうための「ライセンス料金」は、初級10万5千円、上級52万円と高額だ。このライセンスを最初に取り、それから講習を受ける。
このヒーリングサロンに約1年間通っていた沢口さんがその間に支払った金額は、
◎ヒーリング代 :1カ月約40,000円×13=520,000円
◎お清め塩 :1カ月約1,100円×15=16,500円
(↑部屋の掃除の際に撒いてから掃除をすると清められると言われている)
◎お神水 :10,500円(2リットルサイズ)×4=42,000円
4,200円(500ミリリットル)←※金額は確かではない
◎力(ちから)ライセンス :105,000円
◎神書 :10,500円(大・小とも金額は同じ)
◎千手観音カード :60円
以上を合計すると、698,260円となり、これに交通費等を加えた金額を使ったことになる。
精神的やすらぎや癒しを得るための対価としてこの金額が妥当なのか否かは各人が判断すればよいことだが、私から見ると非常に高額であるように思う。
今回、この投稿をして頂いた沢口さんは、「家族を新興宗教から守ろう」をご覧頂いたり、私とのメールのやり取りを通して、自分が受けていたのはヒーリングに名を借りた新興宗教への勧誘であったことに気づき、今後はこのようなヒーリングなどに頼らず、自分の努力で環境を変えていく決意をされた。
力(ちから)ライセンスの中には何が入っているのか、ぜひ見てみたいものだが、今回投稿して頂いた沢口さんは、まだ開ける気持ちにはなれないとのことなので、どなたかこの中を開けて見た方があればお教え頂きたい。
※(後日になってこのサイトをご覧になった方から情報があり、この中に入っていたのは、B4程度の用紙の中央に「力」と一文字だけ書かれ、隅の方に押印がされていたとのことである。神慈秀明会のお光りの「光」が「力」に化けたようだ)
「神書」と呼ばれる教典の内容は、岡田茂吉が書いた文章を下敷きにして誰かが書き直したように思われる。「神書」の序章は下記のように書かれている。
『神書』 序章 |
序章を書いたのが、平成11年2月27日となっているので、ずいぶん最近になってから書かれたものであることが分かる。
「書いてある通りに実行する」とか、「人間は理解しようと考える必要はない」等と、思考停止をモロに打ち出しており、カルト臭が濃厚な内容である。
神慈秀明会のカルト商法に味を占めた、”誰か”が、「神世界教会」なるものを作り、新たなカルト稼業を始めたと見るのが妥当だろう。この神書、携帯サイズの小さなものでも15,000円と高額で、力(ちから)ライセンスも105,000円の高値が付けられており、ここは神慈秀明会以上に金がかかるようだ。
ヒーリングサロン・VIVID東京の1月度予定表には、「神世界教会」と併せて「会主様」という名称が書かれている。岡田茂吉系の宗教団体の中で、「会主」という呼び名を使うのは神慈秀明会だけだと思っていたが、この神世界教会のトップも「会主」を名のっている。会主という名称を使っていることから推測すると、「神世界教会」は、やはり神慈秀明会との関係が強いと思われるが詳細は不明である。神世界教会の会主は山梨県に在住しており、やはりこの会主も女性のようである。
「神世界教会」について色々調べてみると、山梨県甲斐市に、(有)神世界という「生活関連サービス会社」があり、2003年度の所得が328,654,000円(3億2千8百万円)という情報がネット上にあった。この有限会社・神世界は「神世界教会」と同じ会社ではないかと思われる。
この「神世界教会」について詳細をご存知の方があれば、ぜひお教え頂きたい。
上記写真などは、ヒーリングサロン・VIVID東京に通っていた沢口さんから提供されたものだが、そのVIVID東京がどこにあるかを示したのが次の地図である。
神慈秀明会東京支部とVIVID東京は至近距離にある |
地図を見てお分かりの通り、VIVID東京は、なんと神慈秀明会東京支部のすぐ近くにある。このVIVID東京が使用している建物は、女優の三田佳子が以前に住んでいた豪邸とのことである。三田佳子と言えば、息子が地下室で麻薬パーティなどをして検挙された事件が思い出されるが、あの事件後、豪邸を売り払ってどこかへ転居したようである。
その地下室は、現在はVIVID東京の食事スペースとなっている。アトピーや玉子アレルギーを持った子供でも安心して食べられるような食事が用意されており、価格も安いのでたくさんの子供連れ客が来ている。
神慈秀明会東京支部にこれほど近い場所でこうした怪しげなヒーリングサロンを装った新興宗教への勧誘活動が行われているのは単なる偶然なのか、それとも神慈秀明会が新たな資金稼ぎのために新規事業を興したのか、どちらなのだろうか?
VIVID東京から出てきたスタッフを尾行すると、そのまま神慈秀明会東京支部に入って行った・・・、等ということはないだろうか?
VIVID東京については、以前からその”宗教臭さ”が取りざたされており、ネット上の掲示板では次のような書き込みもあった。
●(Aさん)東京の稲城にある「びびっととうきょう」て怪しいんですが、どなたか知ってますか? |
このようにVIVID東京は、ヒーリングサロンという表向きの顔を利用してその裏で、”新興宗教の勧誘”を行っているのではないかといううわさはかなり広まっていたが、今回このように具体的資料が公表されたことで、そのうわさが本当であったことが裏付けられた。
なお、VIVID東京が加盟しているヒーリングサロンは全国に系列店があるが、系列店の全てが怪しいということではなく、その系列店の一つであるVIVID東京(深沢・稲城)がヒーリングサロンに来た客に対し神世界教会への勧誘を行っているということである。
”びびっとサロン”等で検索するとかなりの件数のヒーリングサロンがヒットするが、これらのヒーリングサロンは系列店としてのつながりはあるが、その全てがこのような新興宗教の勧誘を行っているということではなく、新興宗教への勧誘が行われていることを突き止めることができたのは、VIVID東京(深沢・稲城)の2店だけであるので、誤解のないようにお願いしたい。
最後に参考として、VIVID東京がインターネット上の掲示板にマルチポストしている書き込みを下記に掲載する。これと同じ内容の書き込みが、至る所の掲示板に書き込まれている。
◆◆ メッセージ ◆◆ |
”VIVID東京”のホームページ?らしきものが下記にあった。
http://tanuchan-web.hp.infoseek.co.jp/7gatu/newpage8.htm
(上記は現在は削除されており、接続できなくなっています)