斉藤亨君への手紙

斉藤亨君への手紙


斉藤亨君

 本来であれば神世界事件を徹底追及してきた私が斉藤亨被告を「斉藤亨君」などと敬称をつけて呼ぶのはおかしなことであるが、相手に自分の真意を伝えようとする時に相手を呼び捨てにするのは礼儀に反することなので、今回だけは例外的に「斉藤君」と呼ばせてもらうことにする。

 斉藤君、これは私から君に宛てた手紙だ。よく読んでいただき、私の真意を読み取っていただきたい。そして是非君から返事をもらいたいと思っている。

 これまで君は沈黙を続けているが、日本の詐欺事件史上に「神世界事件」として大きく名を残すことになった一大詐欺事件の当事者である君が、いつまでも沈黙を続けることは人間として許されることではないのだよ。日本には「沈黙は金」という諺があるが、ここで君が沈黙を続けることは君にとって「金」ではなく「禁」なのだ。

 君が刑務所に収監されるまでに残されたこのチャンスを逃せば、君が世間に対して事件の説明責任を果たすことはもうできなくなってしまうと考えるべきだ。君の子供が大きくなったとき、自分の親がかってどのようなことをしたのかを知るときは必ずやってくる。そのとき、自分の親が過ちをきちんと謝罪し、世間に対する説明責任を果たしたことを知れば、例え犯罪者の子供として辛い人生を送らざるを得なかったにしても、一定救われる部分もあるのではないか。もし私が君の立場なら、子供のためにもこの場面では人としてあるべき態度をとるだろう。

 犯罪者を親に持った子供がこの先どれほど辛い思いをしながら生きて行かねばならないか君は考えたことはあるか。その辛さを少しでも和らげることができるのは君しかいないのだよ。君が最後まで沈黙を続けることは、子供の辛さを更に倍増させることに気づいてほしい。君の判決は既に確定したも同然であり、いま君が事件について語ったところで君の刑が今以上に重くなることはないので安心しなさい。

 君は私のことを怖い人間だと思っているのだろうか。確かに私は君が犯した犯罪に対しては非常に大きな怒りを感じている。だからこそこうして君らの犯罪を告発する活動を続けてきた。しかし君は既に逮捕され、間もなく刑務所に収監される。神世界事件に関与した主要な者は逮捕され有罪判決を受けた。一部の者が逮捕されなかったことは問題だが、それは今後の問題として処理していく。逮捕され法的処罰を受けた者に対してそれ以上に”私刑”を加えることはすべきではないと私は思っている。
 だが、法的な処罰を受けることと、被害者に対して謝罪することは別次元のことなのだよ。他人に迷惑をかけたときは謝罪をするのが当たり前であることくらいは、子供の親である君は分かるだろう。

 掲示板には君らが過去に行ったことが今なお書き込まれるのはなぜかわかるか。それは君らが過去をきちんと清算していないからなのだよ。君らは未だに被害者に対して一言の謝罪もしていない。そのことがどれだけ被害者の被害感情を高ぶらせているかわからないのか。
 君らがきちんと謝罪し説明責任を果たすならば、被害者の感情も一定和らぐのだ。謝罪も説明もしない君らの態度はいつまでも被害者を怒らせ、君らは自分で自分の首を絞めているのと同じなのだよ。自分の首を絞めるだけであれば自業自得だが、君らのそうした卑劣な態度は君らの子供達の首も絞めていることに気づかないのは親としてあまりにも愚かではないか。

 日本人は優しい心を持った人が多い。例え悪いことをした犯罪者であっても自分の過ちを率直に認め、きちんと謝罪した人をそれ以上にムチ打つようなことはしない人が多い。
 私も君がきちんと謝罪と説明をするならば、私のサイトに掲載した神世界事件に関する情報をある程度調整し、君ら事件関係者の子供達が将来必要以上に苦しまないようにしたいとも考えている。しかし君らが何ら謝罪することなく沈黙を続ける限りそうした調整をすることはない。

 君は東京高等裁判所の判決を不服として最高裁判所に上告したが、本心では最高裁で判決の見直しがなされる等とは思っていないだろう。君の判決が覆ることなど天地がひっくり返ってもあり得ないことだ。上告は単なる時間かせぎでしかなく、収監される時期を遅らせるための算段であることは分かっているが、それによって少なくとも来春までは自由な時間ができたので、私の手紙に目を通したり、返事を書く時間はある。
 一時は「教祖」として組織のトップにあった者として、そして子供達の親としても被害者に対する謝罪と社会に対する説明責任を果たすことが君には求められているのだ。

 君からの返事を待っている。
 最初の返信内容は簡単で構わないので、まずは返信してきなさい。詳しい話はゆっくりしていこう。
 なお返信の末尾には君からの返信であることを確認させてもらうために君の第5子の生年月日をH180101(1月1日生まれの場合)のように書いておいてほしい。私は子供達の正しい生年月日を全て知っているが、一般にはそれは知られていないので、その数値によって君からの返信であることを確認させてもらう。

2012年12月25日 藤谷歩湖 anti_cult2004@yahoo.co.jp




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