神世界関係者逮捕

17、宮入(飯窪)参希江を逮捕 (2011.9.1 update)
組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)で逮捕された宮入(飯窪)参希江被疑者(49) [TBSニュース]
宮入被疑者がサロンで使っていた名刺。肩書が、「支配人・飯窪参希江」となっている。

 8/17に逮捕状が出て以来、逃亡を続けていた(有)神世界の取締役・宮入参希江(49)が9/1(木)の午後5時頃、弁護士を伴って捜査本部がある神奈川県警加賀町警察署に出頭した。神奈川県警・神世界事件捜査本部は宮入参希江を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)で逮捕した。宮入被疑者は、「葉子さんが出頭したので自分も出頭しなければいけないと思った。神様を信じているので、人をだます気持ちは一切ありません」と供述しているという。逃亡していた4名のうち2名が逮捕されたので、現在も逃亡を続けているのは教祖・斉藤亨(53)と代表取締役・日原易子の2名となった。逮捕された宮入被疑者は、「教祖(教主)」と呼ばれる男(53)ら幹部2人の行方については「知らない」と話している。

 宮入被疑者はこれまで飯窪参希江(いいくぼみきえ)と名乗っていたが、本日の警察発表では宮入参希江(みやいりみきえ)となっており、平成21年5月に彼女の夫が38才の若さで死亡した後、結婚前の宮入姓に戻していたようだ。
 この日逮捕された宮入参希江は、東京都世田谷区砧(きぬた)にある高級マンション、グランドテラスに住居を構えていた。このグランドテラスには、現在逃亡中の神世界教祖・斉藤亨も住んでいた。宮入参希江は長年、教祖・斉藤亨や逃亡中の日原易子(70)の身の回りの面倒を見たりする秘書的な存在だった。宮入参希江は神世界の中で重要な位置を占めている女であり、宮入を厳しく追及することで、事件の真相が明らかになる可能性がある。

 宮入参希江被疑者は(有)神世界幹部であるが、客に直接話をすることもあり、「あなたの状況は非常に厳しい。この状況を変えるためには浴びるほど御霊光を受けなければならない」とか、「ご祈願をすると、ご霊光を何回も受けた以上の効果を短期間に得ることができます。あなたはその希望を叶えたいのね。願い事をかなえたい人は、御祈願を受けることができます。昇魂祈願は、今いる自分の位置から高い所に魂をあげることができるため、今現在無理なことでも、御祈願を受けることでそこに近づくことができます」等と述べ、御霊光や御祈願(昇魂祈願)を受けると願いが叶うかのように客を誤信させ、高額の金を繰り返し支払わせていた。こうした作業には、他の神世界関係者も加担することもあり、より強く客が誤信するように仕向けられていた。

 宮入参希江被疑者が砧のマンションからはかなり離れた錦糸町方面に住んでいた頃、宮入はほぼ毎日、深夜タクシーで砧から自宅まで帰宅していた。あるスタッフが、「タクシー代が大変じゃないんですか?」と聞いたところ、宮入は、「結構かかるけど、いいのよ〜、これくらい使っても!」と平然と答えた。これを聞いて、そのスタッフも「呆れてしまった」と述懐している。またそのスタッフは、「神世界で一番発言と行動に呆れたのは、私は飯窪(宮入)に対してだった」とも述べている。

 宮入参希江(S37.6.22生)は、神世界系列企業である「みろく」の会主・M入E実の夫、M入H彰の実姉だ。びびっととうきょう会主・W田M和はM入E実の実姉であり、この日逮捕された宮入参希江とM入E実、W田M和の3名は親族関係に当たる。

●宮入参希江被疑者を処分保留で釈放 (2011.9.22 update)
 横浜地検は2011年9月22日(木)、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕されていた宮入参希江被疑者(49)を処分保留で釈放した。地検は在宅に切り替え、捜査を続ける方針


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