神世界関係者逮捕

16、教祖の妻・斉藤葉子逮捕 (2011.8.30 update)
2011年8月29日(月)加賀町署に入る斉藤葉子
(ANNテレビニュースより)(動画ニュースはこちらです)

 2011年8月17日に逮捕状が出たことを察知した神世界教祖・斉藤亨ら4名は、いち早く姿をくらました。逃亡した4名の行方は、神奈川県警が必死に追っていたが、逃亡から一週間が過ぎても行方が知れず、逮捕までには時間がかかるかと思われたが、教祖の妻・斉藤葉子は8/29(月)の午後、神奈川県警加賀町署に出頭し、組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕された。出頭する際、弁護士らしき男が付き添っていたようだが、男はすぐに立ち去った。もたもたしていると犯人蔵匿で逮捕されることを恐れたのだろう。この付き添っていた弁護士らしき男とは、神世界の裁判で被告側代理人の席にいつも座っている”あの男”なのだろうか?
 斉藤葉子(44)は12日間の逃亡生活に疲れ果てたのか、加賀町署に連行される姿に精彩はなく、実際の年齢以上に見え、やつれきった様子だった。斉藤葉子は、教祖・斉藤亨の妻であると同時に、神世界内部では天水人巳(あめみずひとみ)、あるいは「天水先生」とも呼ばれており、組織内では教祖などと同じく、”高い位の者”と位置づけられていた。しかし、この日加賀町署に出頭し、顔を伏せて連行される葉子の姿からは、この女がかって神世界内部で「天水先生」として”活躍”していた当時の姿を想像することはできなかった。
 斉藤葉子は出頭の理由は説明せず、ほかに逮捕状が出ている教祖や幹部3名の所在については「知らない」と話しているようだ。組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕状が出されていることに関して斉藤葉子は、「逮捕事実に納得できない」と容疑を否認している。
 逮捕状が出され、一旦は逃亡した被疑者が自ら警察に出頭してくるのは、一般的には罪を認め、観念して出頭してくるものだ。しかし斉藤葉子は出頭した後、「逮捕事実に納得できない」と述べただけで、それ以外は黙秘しているという。逮捕事実に納得がいかないのであればノコノコ出頭せずに逃げ続けていれば良かったものを、そうしなかったのは、逃げ回るのに疲れたということなのだろう。そうなることは逃げる前から分かりきったことであり、前後の見境もなく逃亡した行為は、誠に愚かとしか言いようがない。所詮、その程度の判断能力しか持ち合わせていない者たちなのだろう。

 斉藤葉子には19才から5才まで5名の子供がいるので、警察に出頭する直前には、自分の子供達に電話をかけ、「別れの言葉」でも伝えてから出頭したのかもしれない。今後当分の間、彼女が娑婆に出てくることはできないだろう。
 もっと長期間、”逃亡者の辛さ”を味わってもらっても良かったのだが、意外に早く出てきたのは、所持金が残り少なくなってきたためかもしれない。逮捕されたとき、所持金は数万円になっており、所持品は着替えが入った手提げカバン一つだった。他の場所で逮捕された場合はそこから捜査本部のある加賀町警察署に連行され、警察署前でマスコミのカメラに晒されることになるので、敢えて自分から捜査本部がある加賀町署に出頭してきたのだろう。それも、民主党の党首選挙報道でマスコミが忙しくなるタイミングを見計らって出てきたのは、なかなか計算高く、この女のしたたかさを改めて感じさせた。
 しかし残念ながら葉子の計算通りにはならなかった。神奈川県警の粋な計らい?によって葉子が連行される姿はしっかりマスコミのカメラに晒されることとなり、マスコミ各紙、各局は葉子の逮捕を画像付きで一斉に報道した。

 まだ逃げ続けている斉藤葉子の母親、日原易子(陽龍)は、70歳という高齢であり、誰かがかくまっていなければ一人で長期間の逃亡は不可能だろう。宮入参希江は古くから日原易子や教祖・斉藤亨の「秘書」的存在であったので、宮入(飯窪)参希江と日原は行動を共にしている可能性が高い。街中で、70歳くらいの高齢者と中年女性の二人組が人目を避けるような怪しげな行動をしていたら、それはこの両名かもしれない(笑)。次に出頭してくるのは誰なのか、彼らがノコノコと出てくるタイミングも含めて誠に興味深い。


組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)
容疑で送検される斉藤葉子被疑者
(2011.8.31 FNNニュースより)

●斉藤葉子被疑者を組織犯罪処罰法違反容疑で送検 (2011.9.1 update)
 (有)神世界グループの霊感商法事件で、神奈川県警は2011年8月31日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕された(有)神世界役員で、教祖(教主)斉藤亨の妻、斉藤葉子被疑者(44)=東京都世田谷区砧4=を横浜地検に送検した。
 送検容疑は2004年5月〜2006年9月、すでに詐欺罪で起訴されている東京都内のサロン経営者らに指示し、祈願代名目などで顧客5人から計1340万円をだまし取ったとしている。(以上、毎日新聞神奈川版より)


●斉藤葉子被疑者を処分保留で釈放 (2011.9.21 update)
 ヒーリングサロンを装った有限会社「神世界」グループ(山梨県甲斐市)による霊感商法事件で、横浜地検は20日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで逮捕、送検されていた同社取締役の女(44)を処分保留で釈放した。「教祖(教主)」と呼ばれる会社役員斉藤亨容疑者(53)=同容疑で送検=の妻。
 同地検は在宅に切り替えて捜査を続ける方針。処分保留の理由は明らかにしていない。
 女は、2004年5月ごろから06年9月ごろまでの間、傘下の3法人で構成するグループを統括する佐野孝被告(42)=詐欺罪で起訴=らと共謀し、東京都品川区の女性会社員ら計5人から、祈願料などの名目で現金計1340万円をだまし取ったとして、8月29日に逮捕された。「逮捕事実に納得できません」などと容疑を否認していた。(以上、神奈川新聞より)


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