神世界に対する損害賠償訴訟
第5回口頭弁論(2010.2.3)

2月3日は節分。「神書」には豆ま
きについて間違った記述がある。

 神世界に対する損害賠償訴訟の第5回口頭弁論は節分に当たる2月3日(水)の午後から行われた。前回までの口頭弁論は午前中だったが今回だけは午後の時間帯となった。
 法廷はいつもの626号法廷。原告側弁護団は15名がずらりと並び、被告側弁護士は8名が出廷していた。傍聴席の人数は前回よりやや多い感じで約20名程の人達が傍聴しており、男性が多かった。一目で警察関係者?と分かる人物は見あたらなかったが、ひょっとするとラフな格好の男性傍聴者の中に混じっていたのかもしれない。マスコミも数社の記者が来ていた。

 本日の口頭弁論はほぼ定刻どおり午後1時30分に開廷した。まず裁判長から訴訟の進め方について説明があり、今回からは昨年末に提訴された第二次訴訟(原告24名)とこれまでの訴訟(原告17名)を併合審議して行くことが示された。これにより神世界等に対する損害賠償訴訟は原告41名、訴額合計は2億4301万8108円となった。

 本日の口頭弁論では、原告側からは被害金額変更者等の準備書面の一部取り下げがあった。原告個々の具体的主張(不法行為の実態)についてはまだ調整中であり、本日までには間に合わなかったとのことだった。
 えんとらんすアカサカは一部原告の損害について認否を行い、警察に押収されていた書類が還付されたので今後実態を調べて分かる範囲で認否をしてゆくことを約束した。びびっとは、「もうすぐ押収されていた物が還付される模様だが、段ボール200箱分を調べるには相当の時間が必要」と主張した。神世界、Eスクエアからは準備書面の提出はなかった。
 審議をスムーズに行うためか、裁判長が「原告は(被害状況の)表を作成し、各被告はそれを埋めること」といった提案をした。

 次々回の日にちを決めようとした時に、「プラス花」の加藤被告(女性)が手を挙げて裁判長に意見を述べた。
 加藤被告は、「この裁判で私共は書面できちんとお答えして、認否も主張もしっかりしてきているので、他を待たずに神世界とは別に裁判をしてもらいたい」と主張した。
 これに対して裁判長は「原告の主張が出揃っておらず、判決を出すまでには煮詰まっていない。要望としては承っておくが今の時点では時期が早い」と述べた。
 他の被告側代理人がのらりくらりとした対応をしている中で、”裁判をもっと迅速に進めて早く判決を出したいという前向きな姿勢には拍手を送りたい気持になった”という傍聴者もいた。”このやり取りが今日一番のハイライトだった”と感じた人もいた。

 この後、今後の進め方についての話があり、次回4月21日(水)の第6回口頭弁論は10時10分から約20分間口頭弁論を行った後、11時まで準備室にて裁判官と両弁護士とで今後の進め方について進行協議を行うことになった。
 第7回口頭弁論の日程についても調整が行われ、次々回は6月9日(水)の10時30分からとなった。

 最後に裁判長が、「次回でひとつの区切りができて、被告側の認否反論となるように」と述べた。

 傍聴していた原告の一人は、「今日は双方の応酬があったわけでもなく、裁判長が淡々と今後の進め方を説明するという流れでしたが、少しずつ前進しているのは事実です。私達のような被害者を二度と出さない為に、今年も裁判をしっかり見守っていきたいと思います」と述べていた。
 口頭弁論終了後に別室で行われた説明の中で被害対策弁護団の弁護士は、「被害者の皆さんからすると進展がないと思われるでしょうが、実はいろいろやっています」との説明があった。
 原告の一人は、「時間はかかりますが、確実に進んでいますよ!皆さん!!」と述べている。


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