超簡易版
奥嵯峨観光案内



神世界の拠点がある
場所から愛宕街道へ



愛宕街道


化野念仏寺入口


愛宕神社一の鳥居


愛宕念仏寺

 京都市右京区嵯峨鳥居本(さがとりいもと)周辺のごくごく大雑把な観光案内です。
 「鳥居本」という地名は、すぐ近くにある愛宕(あたご)神社の大きく真っ赤な鳥居に由来します。京都五山の送り火(毎年8月16日)では、大などの文字の他、「舟形」や「鳥居形」なども灯されますが、ここ鳥居本はその名が示すとおり、その鳥居形を点火する山がすぐ近くにあります。

 今回、神世界事件の首謀者らが極秘のうちに拠点を作っていた化野町は、その名が示すとおり化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)がある場所で、神世界の拠点から歩いて5分ほどのところに化野念仏寺があります。
 もし奥嵯峨を訪ねる機会があれば、化野念仏寺からもう少し足を伸ばして「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」も参拝されることをお勧めします。
 化野念仏寺は一種の「墓場」で、約8000体と言われる石像が累々と並んでいます。愛宕念仏寺もたくさんの石像が並んでいる点は化野念仏寺と似ていますが、こちらは墓場ではなく、人々の幸せを願って作られた約1200体の羅漢(石像)がいろいろ楽しい表情や仕草で並んでいます。時間をかけて一つ一つを見ていくと作った人の思いが伝わってきて心が暖かくなります。
 なお、「愛宕念仏寺」の「愛宕」は、「あたご」ではなく「おたぎ」と発音するのが正しい読み方なのだそうです。愛宕念仏寺でもらったパンフレットには「おたぎねんぶつじ」とふりがながふってありました。

 神世界の拠点から南に少し行くと、「祇王寺」があり、東に行った愛宕街道沿いには、瀬戸内寂静さんの庵、「淑庵」もあります。後亀山天皇陵は観光コースから外れているため、他のお寺のように観光客が押し寄せることはありませんが、落ち着いた雰囲気が漂っています。
 愛宕街道は道路中央に石畳が敷かれた素敵な散策路で、通りの左右にいろいろな店が軒を連ねています。私も今回の取材で図らずも奥嵯峨のすばらしさに触れることができ、その意味でも収穫のあった取材旅行でした。

 下記の略地図は愛宕街道沿いにある「博物館・さがの人形の家」の説明用MAPなのですが、奥嵯峨観光のポイントが分かりやすくまとめられているのでここで紹介させていただきます。時間があれば、博物館・さがの人形の家にもぜひ足を運んでください。
 なお、神世界の拠点の場所はこの略図では「後亀山天皇陵」の左横に3つの紅葉の葉が描かれている辺りです。



戻る