神世界のマスコミ攻勢

 以下に示す文書は、平成19年12月19日に(有)神世界及び関連企業に対する霊感商法疑惑が報道された後に、(有)神世界及び関連企業からマスコミ宛てに配布された文書である。
 文書の内容はこれまで神世界が行ってきた悪辣な行為をよく知っている者が見れば怒りを感ぜずにはいられないものである。
 (有)神世界本部と傘下の各系列会社はあたかも別会社であるかのように装っているが、これらは各地のサロンで行われてきた詐欺事犯の責任を末端企業にのみ押しつけ、本部への責任追及、すなわち(有)神世界代表個人への責任追及をかわそうとする狡猾な行為に他ならない。
 他の内容も神世界の内情を知る者からすれば明らかなウソである点が多々ある。

 マスコミに対して彼らがこのような文書を配布する目的は、自分たちが行ってきた行為をマスコミを使って正当化しようとする稚拙な行為でしかない。
 このような文書をここで公開することは彼らの弁明を助けることとなり、彼らの犯罪を暴こうという姿勢に反するのではないかと思われる向きもあるかもしれないが、公開することにより彼らの虚言体質を明らかにし、今後の戦いに有利な材料とする目的で敢えて公開する。


平成19年12月20日
マスコミ各位

有限会社神世界は、御霊光を基にして人々が健康と富裕円満を得ることを目的としています。
弊社では一般の方を相手に一切の活動はしておりません。弊社と契約しております各会社が契約に基づき各社それぞれ独自の方針で活動しております。
ですから一般の方に対する活動は、それぞれの会社に聞いて頂かないとわかりません。弊社では、経営者とその家族と幹部のスタッフに対して神書の教えの指導と神手かざしの講習の指導をしております。
各社の依頼のあった時は、御守り、御神体などの製作とお下げ渡しを行っております。
一般の方に対する活動は、それぞれ各社で個性がありますから、各社がどのような活動を行っているかは把握しておりません。ついては各社で活動しているので、そちらでお聞きしてください。
弊社に直接所属する会員はおりません。また一般の方には指導等の取り組みは一切しておりません。

有限会社 神世界



平成19年12月20日
マスコミ各位

本日報道のありました神奈川県警警視と関連のある法人について弊社は、平成18年1月末より同法人の顧客のアフターケアを担当しておりました。同年8月には同法人と業務提携契約を結び、現在に至っております。尚、同法人自体は現在も存続しております。
一部報道によるところの同法人の設立された平成12年より平成17年までは、弊社は同法人の活動には一切関与しておらず、その活動においては、同法人と弊社は、弊社本来の活動とともに、弊社は更なるアフターケアに勤めてまいりました。
弊社は、平成13年8月に東京都稲城市に設立し、平成14年11月からは東京都世田谷区を中心に活動してまいりました。私共は、心身の健康増進に関するコンサルティング等を行う会社で、コンサルティングや御霊光の取り次ぎ他を主たる業務として活動しております。
精神世界に関する相談事もあり、宗教的な色合いも若干ありますが、あくまで有限会社であり宗教法人ではありません。勿論霊感商法といった類のものではございません。
尚、弊社ご来客の方々におかれましては、ご来社いただいていること自体を公開していない方が多いため、直接のインタビュー等はご遠慮いただきたくお願いいたします。
ご質問等につきましては、私共の方で全てお受けいたします。事業上の秘匿事項もありますので、お答えできる範囲内で回答させていただきますが一部お答えできないこともありますのでご容赦ください。

有限会社びびっととうきょう
取締役 和田健伺



平成19年12月22日
マスコミ各位

私共が賃借しております世田谷区野毛1丁目14番17号の住宅は、朝鮮総連本部ビル売却問題にかかる詐欺容疑で6月28日に逮捕された満井忠男氏がかつて所有していた不動産物件です。
私共は、平成16年12月より本物件を住居兼事務所として賃借の上使用しております。賃借人は渋谷区内の管理会社で、本物件の現在の所有者より管理委託されています。
賃借契約は、通常の不動産業者の仲介で締結いたしました。
私共と満井忠男氏とは何のゆかりも関係もございません。緒方重威氏とも一切の関係や面識がございません。
私共は、心身の健康増進に関するコンサルティング等を行う会社で、本物件を住居の他、特定の顧客向けのゲストハウスとしてコンサルティングや講習会の会場として使用してまいりました。
尚、弊社ご来客の方々におかれましては、ご来社いただいていること自体を公開していない方が多いため、直接のインタビュー等はご遠慮いただきたくお願いいたします。
ご質問等につきましては、私共の方で全てお受けいたします。事業上の秘匿事項もありますので、お答えできる範囲内で回答させていただきます。

有限会社びびっととうきょう
取締役 和田健伺



平成19年12月24日
マスコミ各位

今回の神奈川県警吉田警視と有限会社E2(イー・スクエア 代表・杉本明枝)の件につきましては、大変な驚きをもって捉えています。
弊社と契約しておりますグループ会社各社が契約に基づき、各社独自の方針で活動している中で、「霊感商法」並びに「詐欺行為」という表現の報道については、事実と異なる部分が多く大変困惑しています。
今回、E2に詐欺の訴えを起こされた方につきましては、様々な良い結果を頂いたという御本人の言葉を多くの人が聞いています。
できるだけ速やかに事実関係が明らかになり、事実が収束する事を切に望みます。
有限会社神世界は、「御霊光」を基にして人々が健康と高貴円満を得ることを目的としています。
グループ会社各社の会員の皆様におかれましては、一連の報道により大変不安な状態に置かれているかと存じますが、これまで通り御自身が経験した事実と結果で判断されることを希望します。

有限会社 神世界



平成19年12月24日
マスコミ各位


昨日の有限会社E2(イー・スクエア)代表取締役 杉本明枝の会見報道の中で、「サロンを経営する会社は、売上金の7割を神世界に上納する仕組み」と報道されていますが、実際には「売上金の3割を神世界に上納する仕組み」が正しいので、訂正お願い致します。

有限会社 神世界





報道機関へ組織的宣伝攻勢をかける神世界

 複数のマスコミ関係者からの情報によると、事件発覚後、神世界側から報道機関に対する積極的な働きかけが行われている。
 上記文書を配布していることからもその思惑は推測可能だが、各マスコミへの、”個別撃破”も活発に行われているようだ。
 都内の報道機関にはもちろん、地方であってもマスコミが活発に動いている地域には東京から、「説明役部隊」を派遣してマスコミに接触させ、”神世界は悪いことはしていない・・・”といった内容を綿々と述べさせている。
 ”奇跡体験談”が書かれた紙を示して説明したり、マスコミの報道内容は一方的で間違っていると抗議する者もいたそうだ。
 ブランド物の服装に身を固めた、”複数の美女”が綿々と神世界の正しさを訴える姿に、違和感を感じた記者も多かったようだ。

 事件が報道された後、12月27日から28日にかけてマスコミ各社には神世界関係者からと思われる、電話・FAXを利用した、”言い訳”が続々と寄せられた。下記J-CASTニュースを見ても分かる通り、これらの動きは神世界側がスタッフや熱心な客を使って組織的に行っていることは明らかだ。
 現に私のところには、「ニュースの後、サロン側から一人1枚ずつ奇跡体験談を書くように言われた」という複数の証言が寄せられている。
 「サロン側に指示されたのではない」というのは明らかにウソである
 どこまでも狡猾であさはかな連中である。

2007年12月28日19時0分配信 J-CASTニュース
2007年12月28日
「神世界」サロン「利用者」 マスコミにファクス・電話攻勢?

 有限会社「神世界」による霊感商法事件で、神奈川県警の強制捜査から1週間がたつが、ここ2日ほどで不可解な動きが起きている。マスコミに「ヒーリングサロンのことを悪く言わないで」という電話やファクスが相次いでいるらしいのだ。一様に「サロン側に指示されたのではない」と主張するが、奇妙なことに、主張内容が驚くほど酷似しているのだ。

■ポリープなくなり、営業成績上がり、親子関係改善する?

 J-CASTニュース編集部には12月27日昼から28日夕方にかけて、「『霊感商法』についての報道なんですけど…」という内容で始まる電話が3回と、ファクス5通が寄せられた。J-CASTニュース編集部に読者からメールがくることは多いが、電話が寄せられるのは、多くても月に数回なので、このペースは異例だ。

 電話はいずれも若い女性の声で、ファクスの差出人もすべて女性の名前だった。彼女たちが主張する内容は、奇妙なくらいに酷似しており、ざっと以下のようなものだ。

 「霊感商法についての報道が相次いでいるが、私が通っているヒーリングサロンは宗教でも霊感商法でもない。非常に快適で、実際にさまざまな効果があった。こんな『奇跡』を与えてくれる場所は他にないが、今回の事件で周囲の目が厳しくなり困っている。心の拠り所を奪わないでほしい。『奇跡』の内容を取材して、公平な報道をしてほしい」 そして、「神世界」捜索のきっかけとなった、霊感商法で490万円をだまし取られたとされる男性については、「男性本人も、実際に『奇跡』の恩恵を受け、自分でもその旨明言していたのに、今になって『霊感商法』と主張するのはおかしい。自己責任だ」と罵るケースが過半数だった。

 主張の内容はいずれも似通っているのだが、体験したと主張する「奇跡」の内容はバリエーションに富んでいる。列挙すると、こんな具合だ。

  • 「ポリープがなくなった」
  • 「お通じが良くなった」
  • 「営業成績が上がった」
  • 「親子関係が改善した」
  • 「椎間板ヘルニアが良くなった」

■「サロンの一利用者として、自主的にやったこと」
 中には、「子どもが川に落ちて心肺停止状態になったが、遠隔でエネルギーを送ってもらったところ、一命をとりとめた」という、にわかには信じがたい主張もあった。

 では、誰がこのような「電話・ファクス攻勢」をかけているのか。
 1人は「神世界で使っているのと同じ商品を使っているサロンに通う者です」と話し、また別の人は「神世界関係のサロンに通っています」と話す。また別の電話やファクスでは、「神世界」で「手かざし行為」のことを指す「ご霊光」という言葉が登場したケースも複数あり、神世界と何らかのつながりがある人がマスコミにコンタクトしている、というのは間違いなさそうだ。主張の内容が酷似していることを考えると、サロン側が運動の展開を指示した疑いも浮上するが、女性達はいずれも「サロンの一利用者として、自主的にやったこと」と、組織の関与を否定する。

 送られてきたファクスの中には、5人分の「報道機関へのお願い」を1度に送信してきたものがあり、5枚中3枚には同じ電話番号が書いてあった。あまりにも不自然なのでこの番号に電話をして確認すると、「『意見は言いたいが、電話がかかってくると困る』という人のために、『窓口』として、私の番号が書いてあるんです。みんなそれぞれ意見を持っているので、それをとりまとめて送ろう、ということになりました」などと主張した。

 今回問題となったサロンを運営する、神世界の関連会社「びびっととうきょう」にも取材を試みた。同社では「窓口は一本化している」として広報担当者の連絡先を提供したが、何度かけても「話し中」の状態が続いている。

12月28日19時0分配信 J-CASTニュース

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