(2012年1月6日横浜地裁第405号法廷)

杉本(吉田)明枝 第9回公判

 2012年1月6日(金)午前10時より、横浜地裁第405号法定に於いて、本年初の神世界関係の裁判が行われた。以下、その抜粋。

【被告人質問】
(弁護人から)
弁護人:「宗教ではない」と事件当時話したことはあるのか
杉本被告:ある。既存の宗教は拝んでお願いするところ。ここは既存の宗教を超えた宗教。神様と取引するところ。
弁護人:そのようにスタッフや客に説明したのか
杉本被告:丁寧に分かるまでやるべきだった。していなかった。
弁護人:御霊光、神霊鑑定、御祈願は営利活動なのか
杉本被告:元々はそうではないが、信者を広げろということでお金が前に行って順序が逆になってしまった。
・・・
弁護人:今びびっとの従業員だが
杉本被告:やめるつもり。しばらく自分を見つめ直したい。神様はすばらしいので個人としての信仰は続けるが、専業主婦としてやっていく。
弁護人:神世界の人とは接触しないのか
杉本被告:はい

(検察官から)
検察官:宗教と言われればサロンに行かなかったという人もいる
杉本被告:詐欺と言われても仕方ない。神様から奇跡を頂いて結果を頂くことが大事。
隠すつもりはなかった。
検察官:あなた自身、悩みを特定したり解決したるする能力はない
杉本被告:はい
検察官:神霊にはそのような能力はある
杉本被告:はい
検察官:あなたは神霊からメッセージを受け取る能力はあるんですか
杉本被告:はい
検察官:被害者の方には神霊のメッセージを伝えたのか
杉本被告:はい
検察官:今回あなたは何が悪かったと思うか
杉本被告:結果を頂くためにすべきこと、どのように歩んでゆくべきか、その点を私やスタッフがフォローすることが欠落していた。神様に対してお玉串を上げる所、私が全面に出て、私が奇跡を出すのだと誤解された。私に問題があり、神様が奇跡を出さなかった。
検察官:神霊のメッセージは解決法も教授してくれるのか
杉本被告:鑑定で出た内容に対して、神書で説明・・・・。経過を見て、神様に結果を頂けるように誘導していかなければならなかった。
・・・
検察官:斉藤亨さんを今でも信仰しているのか
杉本被告:元々人を信仰しているわけではない
検察官:斉藤亨に特別な能力があるとは思っているのか
杉本被告:御霊光の媒介者として存在している
検察官:佐野孝に特別な能力があると思っているのか
杉本被告:神霊能力はあると思う
検察官:浅原は
杉本被告:あると思う
検察官:途中で猪突猛進の姿勢になっていったとのことだが
杉本被告:私たちの特徴として、拡大といったら前のめりになってしまって、数字!売り上げ!と前のめりになって、どこかで狂ったんじゃないかなと思う
検察官:弁護人からの質問で「奇跡、人、金の順序を間違ってしまった」と答えたのは、お金を獲得することが第一に来ていたと言うことなのか
杉本被告:はい
検察官:順序を間違えていたのは誰か
杉本被告:
検察官:斉藤亨は
杉本被告:分からない
・・・
検察官:何が悪かったと思うか
杉本被告:御神業の本筋を外れて、売り上げ先行の前のめりになった形が一番問題だったと思う。その人の立場に立って掘り下げたりする配慮が欠けていて、被害者の方にも神様にも申し訳ないと思います。


【情状証人の証言】
 この日の公判には、杉本被告の情状証人も出廷して証言を行ったが、その証言内容は????なものであった。
 杉本被告本人が組織的詐欺を全面的に認めているにも係わらず、情状証人として出廷した関係者は、「私は今日、杉本先生が詐欺なんかやってないということを明らかにするために来ました!」と述べるなど、全くもって被告が置かれている状況を理解していない様子であった。傍聴していた被害者の間からは、「なんでこんな者を情状証人として出したのだろう?」とか、「こんな頭がおかしいのしか、もう残っていないのか?」などの囁きが聞こえた。



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