観光シリーズ15(神世界本部)


 山梨県甲斐市玉川18。ここが今では全国に数多くの営業所を構えるヒーリングサロン、(有)神世界本部だ。
 広い敷地には本殿の他に数棟の建物が配置されている。本殿に向かって左側(西側)にある建物は本殿と渡り廊下でつながっている。この建物には一般の人は入ることはできず、入ることができるのは、会主、先生クラスだけだ。祭典の時には、会主はここで着替えて本殿へ向かう。
 その建物の更に西側にはベージュ色の壁の家があるがこれも神世界の建物だ。県外のスタッフで山梨に常勤している者がここで寝泊りをしているようだ。
 本殿とこのベージュ色の建物との間はかなり広く、いつもは使っていないが祭典の時などはここがスタッフの駐車場になる。祭典の時には車で来る人も多いため、県道をはさんだ南側の空き地も駐車場として使っていた。

 本殿の向かい側にある建物は、西側の棟が、「お額の間」、東側の棟が、「東の間」と呼ばれているようだ。「東の間」は一般の者は入ることができず、ここに入ることができるのはチーフ以上の者だけだ。
 「お額の間」は、文字通り大きな額が飾ってある。「お額の間」の半分はアコーディオンカーテンで仕切ってあって、祭典で使うものが置いてあったり、祭典の時に使わなくなるソファとかテーブルとかを置くスペースになっている。残りの半分は、小さい子供を連れてくるお客さんがヒーリングを受けたり、相談をしたりするときにスタッフがそこで子供を一時預かるために使われている。祭典の時も小学生以下の子供は本殿に入れないので、子供たちは、「お額の間」にスタッフと一緒に居ることになる。
 ここに子どもを置いて本殿の祭典に行く親もいるが、あまり小さい子供の場合は親も一緒に「お額の間」にいる場合もある。
 なんと、本殿で行われる祭典の様子は、「お額の間」に、”テレビ中継”されており、テレビで祭典の様子が見られるようになっている。
 テレビ中継するくらいだから、祭典はもちろん全てビデオに記録もされている。

 本殿北側には細い道を一本はさんで、「神世界部棟・いざなぎ」がある。この建物は神世界とは関係のない人が住んでいたのだが、平成18年5月頃に神世界が買い取った。本殿内が飲食禁止とされているため、祭典後の食事場所に使ったり、ヒーリングをしたり、スタッフの打ち合わせに使ったりしている。客からの苦情を受ける場所としても利用されていた。

山梨県甲斐市玉川18

JR竜王駅から県道24号線を真っ直ぐ南下

神世界本部のすぐ南側は竜王西小学校

開国橋から東へ約800m行くと神世界本部

縦長看板もあったんだー

これが噂の、「電照付き横長看板」

「21世紀は神世界」って言われても実態がね・・・

左側の建物が本殿。板塀が巡らせてある建物はトイレ

式典開催時の本殿内部の様子

入口横には「神世界」の表札。「日本連合警備」のステッカーも

手前の本殿と奥の建物は渡り廊下でつながっている

祭典の時には左側の建物で会主が着替えて本殿へ行く

後方の陸屋根の建物はスタッフなどの宿泊用らしい

本殿の向かい側。左・「東の間」、右・「お額の間」

敷地内の建物の配置はこのようになっている

平成18年5月頃に神世界が買い取った家

祭典後、お客さんが昼食をとったりする、「いざなぎ」

2007年12月20日
神世界本部の家宅捜索に入る神奈川県警

2008年2月24日
看板の「神世界」の文字が塗りつぶされていた
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(祭典参加者の感想)
 (有)神世界本部は、県道5号線(通称・アルプス通り)沿いにあり、県道沿いの生け垣のところには、「21世紀は神世界」と書かれた看板を立てています(この看板は2008年2月24日、「神世界」の文字が白く塗りつぶされた)
 本部の敷地内は広く、建物がいくつもありました。建物間の路面には、一面に丸い石が敷いてありました。

 この玉川本部が、「千手観音教会」当時からの活動の拠点でした。現在の有限会社組織になってからも、全国から集まった人に対してこの座敷で取次ぎ講習や各種祭典をしていました。
 毎月18日の、「観音祭」は全社一緒でしたが、平成18年12月の観音祭の時に発表があり、平成19年1月からは各会社毎に祭典をすることになりました。その少し前にインターネット上に批判サイトができ、そこで色々批判されたので、目立たないように分散させたのかもしれません。

 本殿内部は、中央部が畳敷きになっていますが、端の方は板敷きでした。入り口付近は安っぽくて汚いカーペット敷きになっていました。全部で40畳くらいでしょうか?
 本殿正面には、右手奥に観音様?、左手奥に竜の絵を書いた掛け軸がありました。掛け軸の前には、お玉ぐしをあげる「さんぽう」や白木の台があり、お供物が並びます。勿論、お供物の供え方はしきたり(神式?)にのっとって細心の注意を払います。神様には、朝拝(朝の挨拶)の時、お水、お花、塩などが供えられます。
 祭典の時は、右奥の掛け軸を中心に会主や陽龍(ひりょう)が正座して並んでいました。その他の者は掛け軸に向かって縦に10名くらいずつ座っていました。横方向には、畳み敷き部分に6名、板の間に3名くらいは並んで座っていたと思うので、この部分だけで10×9=90名くらいは座っていたと思います。
 その他、お玉串を書くところにも座れるので、祭典の時の全体の参加人数は、全国から集まった150名くらいの人が本殿に座っていたと思います。

 私が所属していた系列では、この本部から神書やお水などを受け取っていました。スタッフの車に積み込み、”神様グッズ”を運んでいました。
 祭典時の「お供物」は、神物用に全国からネットなどで安全・安心なお供え物を担当スタッフが調達していました。神様へあげたお供物は、式典の後、陽龍や古参の老人方が食べるそうです。
 私が所属していたところのスタッフはかなりの古参のため、千手観音教会当時から仕事をしていました。お供物担当や、教会長・先生方の食事担当もしていましたので、身体に良くない物を使わないように細心の注意を払い、「神書にそって」食事を作っていました(笑)。




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