観光シリーズ6(京都市中京区)


 数年ぶりに夏の京都を訪れる機会がありました。私は学生時代を京都で過ごしたので、京都はとても懐かしい土地で、機会を見つけてはよく京都に来ています。
 京都は日本有数の観光都市で、至る所に名所旧跡や社寺仏閣など、観光スポットがたくさんあります。
 しかし今回は、観光コースを外れて、以前友人から紹介された、ある場所を訪ねてみました。
 今回最初に訪ねた場所は、京都の中心地・四条烏丸から少し北西の方向に行った場所です。
 この付近は、有名な、祇園祭の巡行に使われる山や鉾が保存されている町内です。
 今回訪ねた、「天神山町」には「油天神山」が、その隣の、「菊水町」には「菊水鉾」が、その隣の月鉾町には「月鉾」が保存されています。
 これらの山や鉾は、祇園祭のハイライト、7月17日に京都市内を巡行します。
 今回は、こうした由緒ある町内にはふさわしくない施設を訪ねる結果となりました。

 私は以前、ある元神世界関係者からたくさんの資料を預かりました。その中には下記に示した、「ラ・ポルト」というサロンのチラシが多数ありました。
 その種類は下記に示した以外にもまだ数点あり、京都のサロン、「ラ・ポルト」はかなり活発に活動している様子が伺えましたので、訪ねてみました。


京都市中京区天神山町279


友人からもらったチラシ1

友人からもらったチラシ2

友人からもらったチラシ3

友人からもらったチラシ4

現地に着いた。町内地図があったので確認してみる。このあたりのはずだが・・・


「ラ・ポルト」という表示はない。付近を見ても看板は出ていない


付近の町並み。何度も行き来して探した

サロンの案内図からすると、あのビルかな?

アトリオ・セッテ。友人がこの建物名を言っていた

301号室に来たけど何も書いてない?

表札も空白!? あり得なーい!

郵便受けにも会社名がなーい!
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 このアトリオ・セッテというマンションは建築後かなりの年数が経過しており、建具等も老朽化している。
 狭い玄関を入ると、すぐ右側にトイレがある。
 玄関からリビングに入る内部のドアは建て付けが悪く、閉めてもすぐにギイーとまた開いてしまう。
 このギイーギイーいうドアを開けて中に入ると、カウンターキッチンの付いたリビングがあり、その奥に左右に動かす引き戸のついた6畳の和室と、ドアのついた洋室がある。
 その洋室のドアを開けて中へ入ると、そこは、”神様の部屋”となっているようで、そこには、「神様」の額があった。
 え?、どうしてそんなことを知っているかって?
 それは、”内緒!”



 今回、「ラ・ポルト」を実際に訪ねてみて、”これは客商売をしているところの雰囲気ではない”と強く感じた。
 あれだけたくさんのチラシを配布し、そのチラシの内容は明るく楽しい雰囲気を強調しているが、現地のこの、”暗さ”は何だ?
 表には一枚の看板も上がっておらず、部屋の前まで行っても会社名の銘板すらなく、郵便受けにも会社名が全く表示されていない。

 (有)神世界は、「宗教ではなく、会社です」をうたい文句にして営業している会社だ。ヒーリングサロンという不特定多数の客を相手にする商売を、”まともに”やろうと考えるならば、看板を出したり、訪ねてきた客がすぐ分かるように会社名の表示くらいは出しておくのが普通だろう。
 チラシに書かれたサロンのHPはすでに閉鎖されており、接続できない状態になっている。

 このサロンは客商売でありながら、その素性をオープンにせず、”ひっそり隠れて営業している”という雰囲気が色濃く感じられた。
 元スタッフ等によると、神世界関係サロンではこうしたことは当たり前であり、看板を出しているところはほとんどないということだった。
 それを聞いてまたビックリ! 神世界の常識は世間の非常識!

 なぜだ? なぜそんなにコソコソする? これは正々堂々と正しいことをしている者の姿では到底あり得ない。
 (有)神世界がやっていることは、世間に堂々とその内容を知らしめることができない、”やましいこと”だと、自らが示しているのがこのサロンの姿だ。



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