観光シリーズ1(世田谷区等々力)


 東京都内には多数の(有)神世界関連サロンがあります。
 ”御霊光”のにおいがするところを嗅ぎ付け、撮影してみました(笑)。
 その第1番にふさわしい場所は、やはりこの等々力サロンでしょう。
 極力マスコミ沙汰にならないように隠れて営業してきた(有)神世界が、写真入りで報道されたのだから、特筆に値することです。
 この場所が他の神世界関連施設とどのような位置関係にあるかを示した地図がここにあるので参照していただくと意味が見えてくる。

 「陽神祭(ようしんさい)」の様子がこのページの後半に掲載してあります。

東京都世田谷区野毛1丁目14-17 びびっととうきょう等々力サロン

赤矢印が目的地。等々力駅が最寄り駅

すぐ北側は公務員宿舎。実際の町名は等々力ではなく野毛

車で行く場合は等々力の地名を頼りに

東急大井町線等々力駅は思いっきりローカル・・

4億3000万円で買い戻されたそうな・・・

敷地は約1,070平方メートル。プールもあるそうで・・・

留守番しているだけの人が看板だしていいのかなー?

単なる番地です

建物東側の勝手口横には会社名の銘板。おや?
何かをはがしたような跡が・・・?

12月に行ってみたら7月の銘板と違っていた
「有限会社 神世界」をどうしてはがしたの?

植え込みの向こう側にあるのは茶室

茶室がある庭の下は地下ガレージになっている
上記画像をクリックすると大きくなります

 この建物は、びびっと東京の、”等々力サロン”と呼ばれているが、実際の所在地は等々力ではなく野毛にある(おかげで探すのに苦労した)。最寄り駅が等々力駅なので、「等々力サロン」と呼ばれているようだ。この建物は主として祭典に利用されることが多いが、日常的にサロンとしても利用されている。
 びびっと東京がこの建物をサロンとして使用している背景には大きな闇がある。

 周囲の高級住宅街の中でもひときわ目立つこの白亜の豪邸は、土地約1,070平方メートル、30畳の和室も備える2階建て住居で、地下には10台分の駐車スペースがあり、プールも備えられている。緑に囲まれた庭には茶室もある。
 今は、「Vivid Tokyo」という表札が掲げてあるが、かつてはここに、「満井」と書かれていた。
 この「満井」なる人物が、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の取引を考案した元不動産会社社長、満井忠男(73)だ。満井は1965年に不動産会社「三正」を設立し、1980年代に東京・神田を中心に賃貸ビルを次々と建設した。バブルで絶頂期を迎えた1989年にこの土地を取得し、1994年にこの白亜の豪邸を構えた。

 しかし、バブル崩壊のあおりを受け、満井の会社の業績は一気に暗転。2002年に自宅を手放すと、翌年、満井容疑者は元公安調査庁長官、緒方重威(73)に泣きついた。
 「あの家を買い戻すためにどこかから金を借りようと思ったが、自分には信用がない。買い戻してほしい・・・」。

 「必ず返す」という満井の言葉を信じ、緒方元長官は取得直前の2003年3月、元長官の娘を唯一の取締役にして有限会社を設立した。この有限会社は、この土地・建物を管理するためだけに設立されたものだ。緒方重威はノンバンクから年利3・9%で4億3000万円もの大金を借り、支払いに充てた。

 「満井」の表札は消えたが、この城に住むのは満井のままだった。2004年に満井が破産を申請しても、この状態がしばらく続いた。満井の破産管財人を務めた弁護士は当時この実態をつかみ、緒方元長官に経緯をただした。「不動産を買ったのは事実。満井さんの引っ越しが遅れているだけ」と緒方元長官は説明した。緒方元長官は弁護士資格を持っており、弁護士が依頼者から不動産を買い取ると、適正価格かどうか疑念を持たれるため、倫理上問題があるとされる。管財人も「法的には問題ないが、違和感を感じた」と振り返っている。

 満井は現在はこの豪邸には住んでおらず、ある記者が確認したところでは、年配の女性が、「留守を預かっている」と答えたとのことだが、この年配の女性というのが現在表札に名前を表示している「W田」ではないかと思われる。

 一連の経過はその一部が、アクセスジャーナルにも写真入りで報道されている。
 等々力サロンには、デカデカと(有)びびっと東京の会社名と代表者の名前が書かれた表札が掲げられているが、ただ単に留守を預かっているだけの者が勝手に、「Vivid Tokyo」の看板や、「自分の名前が入った表札」を掲げてヒーリングサロンの営業をするとは思われない。満井や緒方とこの「留守を預かっている」女性との間にはどのような関係があるのだろうか・・・?。
 探れば探るほど、闇は更に深くなっていくようである。

 話題の場所であるので、私(fujiya)も12月中旬に現地を訪れてみた。
 建物の周辺には大きな樹木があり、夏場は建物がよく見えない状態だったが12月中旬に訪れたときは木々の葉も落ち、建物がよく見える状態だった。
 周辺を歩き写真を撮っているうちに建物東側の勝手口横にある会社名を表示した銘板が変更されていることに気づいた。
 以前は3枚の銘板が掲示されていたのだが、「有限会社 神世界」の銘板と、その下のインターホン部分に貼ってあった、「有限会社びびっととうきょう」の文字もはがされていた。
 いまさらそんな悪あがきをしても遅いと思うのだが・・・。



等々力サロンで毎月3日に開催されている祭典、「陽神祭」

祭典時の人の動きなど
上記画像をクリックすると大きくなります


 毎月3日の朝、等々力サロンで午前10時頃から開催される陽神祭に参加する女性達の長い列が、最寄駅である東急等々力駅から延々と続いていた。
 身奇麗(神様に失礼のない服装なのだそうだ)な服装の女性達がズラー・・・と並んで黙々と歩いていく様は、一種独特の雰囲気を感じさせるものがあり、通りがかった一般の人達は、「この行列はなんだろう?」という目で見ていた。
 しかしサロンに向かう女性達にはそのような他人の目は全く気にならないようで、ただ黙々と歩き続けていた。
 目で見える範囲はこの女性達の長い列が途切れることなく続いており、蟻の行列のような女性達の列は等々力サロンに向かって延々と続いていた。
 こうして徒歩でサロンに向かう者を尻目に祭典を主催する、”お偉い連中”は運転手付きの高級車でサロンに到着していた。

 この祭典に参加できるのは、神世界関係の各経営者クラス、活躍しているスタッフ、ある一定基準の売り上げ額をクリアしているスタッフだけであり、選ばれた者だけが参加できる特別の祭典なのだ。
 この祭典に出ると、「神さまとの取引」について神世界の陽龍から直接話があり、参加者は陽龍から直接御霊光を受けることができるといわれていた。神世界の中でもこの祭典は、”特にありがたい”祭典なのである。
 参加者にしてみれば、この祭典に自分が出席できることは極めて栄誉なことなのである。なんと言ってもこの祭典は、”神世界の中枢に近い、選ばれし者達が聞ける御神霊!?”なのである。

 想像頂けるだろうか、年老いた陽龍が、”それらしい服装”をして正面中央に座っている。その陽龍がおもむろに両手を逆八の字に大きく広げ、参加者に向かって、”御霊光”を送るのである。
 その御霊光を受けるために、会場を埋めたたくさんの女性達は額が畳に着くほどに深々とひれ伏し、「おなおりください」という案内の声があるまでその姿勢を続けるのである。これが宗教でなくて何なのだ!?
 そして陽龍の口から発せられた言葉は、『地球の核が毒素に侵されている・・・』という、あまりにも人をバカにした内容だった。陽龍よ、あんたは地球物理学者だったのか?地球物理学者だったとしても、どうやって地下2,900km以下に存在する地球の核を調べたのだ? 地底探検船に乗って見てきたのか? そんなバカげた話を誰が信ずるのだ!・・・、と思ったら、何とそこに居並ぶ女性達は、「おぉ〜( ̄□ ̄;)!!そんな大変な状態になっているんだ。御霊光をどんどん浴びなくちゃー」と真に受けているではないか。

 普通の人が聞いたら誰一人として信用しないとんでもない作り話が素直に信じられてしまう光景を目の当たりにして、私は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
 マインド・コントロールというのは、このように人を変容させてしまうものなのだ。

 陽龍の口から発せられる言葉は、そのどれもが正常な神経の者が聞いたら卒倒しそうな内容ばかりである。
 陽龍の姿は怪しげな宗教の教祖が信者に向かって神のポーズをとりながら口からでまかせを言っているようにしか私には見えなかったが、会場の女性達の様子からは疑念を抱く者など誰もいないように見えた。
 三流映画の撮影現場ならこうした場面もあるかもしれないとも思え、私もその撮影に狩り出されたエキストラになったような気持がしたのを覚えている。

 この等々力サロンの陽神祭に参加できるほどの、”レベル”に達してしまっている者は、「神に対して金を積み、金を媒体として神と取り引きをして神書にある、”神世界”に行けるようになりたい。自分が生き残る為には神様とお取り引きをしなくては!」という気持ちに誘導されている。もちろんそこに至るにはあの手この手でのマインド・コントロールがなされており、「お取り引き」を必死でするようにすり込まれている。
 すっかりマインド・コントロールされた者達は、「真実を知っているのは、選ばれし自分達だ。世間の連中は何も真実がわかっていない」と思いこんでいる。


 陽神祭の参加者に対しては祭典で聞いた内容は他言しないようにと指示が出る。
 祭典会場にいく前に待合室で待たされ、その後、渡り廊下を通って会場に途中で左手に庭園が見えるがそちらを見ようとすると、「建物内をキョロキョロしないように」という指示が出される。
 ネットで批判がたくさんされているので、内部の事を知られたくないという雰囲気がそこかしこで見られた。
 参加者を各団体毎に分け、他の団体と比較させて競わせることも行われていた。どこどこの団体は道路をばらばらに歩いているとか、態度が落ち着いていない、どこどこ会社は率先してお手伝いしているのに、どこどこの会社はお客さんモードでいるとか、いろいろと理由をつけては、神世界の意のままに女性達を動かそうと画策していた。


 一方参加者も、この陽神祭に参加できることは名誉なことと思っている者が多かった。陽神祭は、『戦う人の祭典』とも呼ばれ、平スタッフ等には知らされていない祭典だ。
 「これに出席できる自分は選ばれた者だ、自分は他の人とは違う」という自尊心がかなり満たされるので、そういう事を好む性格の人にはうってつけの祭典であった。

@自分は選ばれてここで御霊光を浴びている
A自分は活躍できる(たくさんのお金を集める事ができる)
B活躍する為の御誘導を頂ける
C神さまに使って頂けるようにお金を払う
D良い結果(=高額の売り上げがあがる)が頂けるはずだ


という底なしのスパイラルが待っていことに気づいている者はいないようだった。


 「自然界は厳しい」という言葉を言っていた先生がいた。
 その意味は、獣の世界は力の強い獣が弱い獣を食べる弱肉強食の世界だ。私達人間が生きているのも「自然界」だ。つまり食うか食われるかの世界なのだから、必死で神世界の神と取引して生き残らなければいけない、と言いたかったようだが、単語ばかり言う先生なので真意はよくわからなかった。
 要は御霊光を信じさせるためのマインド・コントロールの一環だったのだろう。

 癒しのつもりで行ったヒーリングサロンで、「神」のいう通りにしたら幸せになれると聞かされ、その通りにしたらその先にあったものは考える基準を巧みな話術で変えられてしまい、いつの間にかカルト宗教の手先に使われる結果となってしまった。全く知らない人たちを巻き込んでしまい、その人たちにも大きな損失を与える結果となってしまった。
 自分の人生に於ける最大の汚点を作る結果しか残らなかった。
 あの時、サロンの紹介を受けなければ・・・、何度そう思ったか知れない。

 あの会場にいた女性達が老い、神世界からもう使い道がないといって解雇されていったら、「自分の役目は終わった」と黙って去っていくのだろうか?

 最近はスタッフが辞めるのを引き留めもしないし、ヒーリングという言葉を使うことは禁止されたので、新規顧客をチラシ等で集める事も困難になっている。
 高額の御祈願等を行う客も激減しており、以前のように金を集める事が難しくなっている。
 売り上げが減っているので必要経費を支払うのも、スタッフを雇うのも苦しい。

 2007年は世界進出の年と言っていた。
 年末のカウントダウンはもうすぐだ。
 いつになったら世界進出するのだ? 御神霊はウソだったのか?
 出てくる御神霊、出てくる御神霊がその通りにならないのはなぜなのか。スタッフ等をしていれば真実に気づくきっかけはいくらでも転がっている。
 それでも目が醒めない者は神世界と運命を共にし、鉄格子の中に入ってから目覚めてもらうしかない。




戻る