准教授に対する北海道大学の対応

速報!
 2008年12月30日、北海道大学は竹市幸子准教授の諭旨解雇処分を決定した。

(詳細はこの記事の末尾に掲載)


 まず最初に下記の写真をご覧頂きたい。
 これは北大構内に数十カ所ある掲示板のうちの一つだ。掲示物の内容は、他の場所に設置されている掲示板もほぼ同様で、「ヒーリングサロンによる被害について」と題した神世界に対する注意を呼びかける文書が文学部、教育学部、経済学部、法学部・・・など多くの学部の掲示板に貼られていた。
 北大がこうした掲示を行った背景には、北海道大学准教授の神世界事件への関与という事実があるのだが、一連の掲示物や下記のHP上の記述にも北大准教授が事件に関与している事実は一切触れられていない。
 なお、このページで札幌サロンの運営に深く関与してきた北大准教授としてその責任を追及しているのは、右上に掲げた北海道大学電子科学研究所に属する准教授だ。この准教授に誘われてサロンに通い、友人を神世界に誘っていた文学部准教授のAは神世界事件への関与は少ないと思われるのでここでは対象にしていない。

クリックすると大きくなります(2008年4月撮影)

 掲示板に張り出されていた文書の内容は、以前、北大HPで公開された学生向けの文書(下記)とほぼ同じ内容だ。なお下記の文書は現在北大のHP上にリンクが示されていない。

クリックすると大きくなります(北大HPより)


北大の調査
 北海道大学当局は神世界被害者からの告発を受けて学内で調査を行い、告発の内容が事実であることは確認している。
 しかし肝心の准教授は、”私は被害者だ。神世界に利用されていた”という趣旨のコメントを述べただけで、それ以上の聴取に応じようとせず、大学当局も准教授本人の口から事件に加害者として係わっていたという供述が得られないので、それ以上の処分ができないでいるのが現在の状況だ。
 北海道大学では、「摂理」や「統一協会」など多数のカルトや宗教の勧誘を学生や職員が受ける被害がこれまでも相次いでいるおり、そこへ今回の神世界事件も加わったので大学当局も警戒感を高めており、北大学生相談室HPでの悪徳商法についての注意喚起や、こんな勧誘にご用心!という「日本脱カルト協会」作成の小冊子をごく最近全員に配布したり、クラス担任からも学生に対して注意喚起をするなど例年以上に対応を強化している。
 神世界については冒頭で紹介したように、「神世界」という固有名詞を示してポスターでも周知を図っているが、肝心の准教授に対する処分は手つかずの状態だ。
 ”疑わしきは罰せず”というのが大学当局の姿勢であるようだが、そんなことで学生や職員の安全が守れると大学当局は思っているのだろうか?


大学としての社会規範、行動規範を忘れたのか?
 私は、北海道大学はもう少しは良識を備えている大学だと思っていたが、私の考えが甘かったのか?
 国立大学に対しては、他の社会組織、例えば企業や政府、地方自治体などに対するよりもはるかに高い社会規範、行動規範が期待されてきたはずだ。
 大学は研究や勉強だけをしていればいいのではなく、教育であれ、研究であれ、あるいは不祥事への対応であれ、大学には常に社会を先導し、自らの活動についてきちんと説明することが要請されているはずだ。
 今回の神世界問題のような不祥事が発生したとき、説明責任を果たさず、不透明な運営を続ける大学は、いずれ社会から不信感をもたれ、脱落していくだけだ。
 私は北海道大学当局はもちろん、彼女が属する研究室、彼女の研究に資金を出していた各種組織及び団体などおよそ考えられる関係先には詳細な事実経過を文書で報告し善処を求めてきた。
 北海道大学は上記のようなHPへの警告文、学内掲示板への警告文書掲示を行ったが、文書を送った被害者や詳細な被害内容を送付した私宛には何の回答もない。
 北海道大学のある関係者からは一度だけ私にメールが来たが、それは私が直接文書を送った相手ではない。

 北海道大学は北大准教授が神世界に関与していた問題に対し、このまま何の決着もつけずに闇に葬るつもりなのか?
 そんなことで北大の学生や職員の安全は守れるのか?
 「疑わしきは罰せず」という大義名分に隠れ、何も処分をしないのは大学当局の怠慢でしかない。
 本腰を入れて調べようとすればいくらでも関係者の証言は得られる。
 現在の状態では、北大がこの問題に関して十分な調査・対策を施し、社会に対する説明責任を果たしたとは到底思われない。


准教授が係わった神世界事件とその被害
 私の手元には、北大准教授が深くサロンの運営に係わってきたことによってどれほど多くの被害が札幌で生じているかを示す詳細な資料がある。
 札幌サロンの売上げを記録した資料(右図)を見ると、1年間で約7,300万円の売り上げがあったことが記録されている。
 この売上げの詳細な内訳も入手しており、御祈願と呼ばれる高額な支払いをした個人別の記録を見ると、いかに荒唐無稽な理由付けで客から多額の金を詐取してきたかがよくわかる。
 札幌サロンは、わーるどヒルズの中で稼ぎ頭だった。その過激な売り上げ向上に大きな力を発揮してきたのが准教授だ。
 なぜそのような断定ができるか? それは下記に紹介する被害者の声を聞いてもらえば分かる。いずれも札幌サロンで神世界被害に遭った女性達の声だ。

証言A:
北大の現職准教授がサロンに使用している豪華なマンションを無償で提供していると言われたら誰だって信用するでしょ? それで安心感を得ない庶民がいますか? 准教授自身もサロンで、「ここは凄い、こんなにいい」といっているのですよ!

証言B:
准教授は自分が持っているマンションをサロンを経営している会社へ無償で提供していました。家具等の調度品類、電化製品も准教授の提供です。サロンのイベントの時に北大のチアガールの人達を呼び、サロンを紹介したといっていました。
准教授は単なる広告塔ではなく、自らが主導する形でサロンの運営に係わっていました。彼女は確信犯です。


証言C:
准教授は自分の研究室に手伝いに来ていた女性にサロンを紹介し、その女性がサロンから離れると自分の研究室の手伝いからその人を外した。自分にとってプラスの行動をしない人なので仕方がないと言っていた。准教授という立場を利用して神世界に他人を引き込み、神世界に対する活動が協力的か否かで他人の仕事まで左右していたのは許せない。

証言D:
准教授は新聞報道では自分のことを「被害者」だと言っているようですが、実態は絶対に「加害者」です。准教授は、「今の地位は神さまからいただいた」と言っていた。准教授は、「先祖の関係で自分は重いものを背負っており、神世界の神とつながっているから自分は生きていられる」とまで言っていた。

証言E:
准教授はサロンで、「神書の会」の講師をしていた。「神書の会」とは、神書に書かれている事はどんなことなのかをサロンにくるお客様へ説明する会で、准教授はその講師を何度もしている。准教授には「先生」などの肩書きはついていないが、先生をしのぐ存在感、威圧感があり、サロンのために十分活動している人だった。

証言F:
准教授はサロン開催の祭典に繰り返し出席していました。「神力祭」という祭典は、高額のお金を払った人、活躍した人(サロンの拡大へ貢献した人)が許されて出席する祭典で、これに複数回参加しています。彼女がこの祭典に参加している事実だけを見ても、彼女がサロンの運営・拡大に寄与していたことが分かります。
准教授は「感謝祭」という神様へ感謝する祭典にも出席しています。准教授は有限会社・神世界が開催していた年2回の神世界大祭にも出席し、50万円以上の高額の献金をしていました 。
普通の客ではこんなに全ての祭典に参加し、高額な献金を繰り返せる人はいません。彼女は神世界の中では、”特別な人”だったのです。


証言G:
准教授は、”●市家感謝祭”という自分の名前がついた祭典を自ら主催し、サロンの拡大に貢献した人のみを選んで招待している。”●市家感謝祭”は毎月第4木曜日に開催され、有限会社えんとらんすわーるどヒルズの社長・K山E子も参加している。
神世界には色々な名称の祭典があるが、個人の名前がついた祭典を催せるのはごく限られた人間だけだ。この事実一つを見ても准教授が被害者などではないことが明白だ。


証言H:
准教授は、「神世界の神様にに自分は救っていただいた。神世界の神様と自分の間を邪魔するものは、例え夫でもマイナスなので切る、離婚する」と公言していた。自分の夫をランチュウという金魚になぞらえ、「ランチュウは手がかかります。ランチュウはすぐ死ぬんです」と言い放ち、夫を威圧しているかのようだった。

証言I:
准教授はサロン内では先生などの肩書きはなかったのですが、まるで先生のようにお客さんを指導していました。私はそうした准教授をみて、サロン歴長いし、大活躍してるし、頭がいいからなのかと疑問に思いつつ納得してました。え?彼女が被害者ですって!? 何をバカなことを言ってるんですか!

証言J:
准教授は「ヒーリングサロン告発掲示板」に投稿しています。ただしその投稿は被害者を冒涜する内容の書き込みです。掲示板の[88]の書き込み、「時間管理の定義」は准教授が書いたものです。私は過去に何度も彼女自身の口からこの内容と同じことを言われていました。

証言K:
2006年の夏頃、夜中に「ヒーリングが遂に世界進出!」ってメールが来て、何のことかと思ったらこの准教授が仕事でイギリスに行くので、ついでにイギリスでお取次ぎをするという内容でした。

証言L:
年2回行われる神世界大祭は、各社毎の前夜祭がありました。准教授はその前夜祭で、「自分は10年近くも御霊光を頂いている。そしてこんなに成功(国立大学の准教授の地位を手にした)」と同じテーブルの方たちに雄弁に語っていた。

証言M:
私は元スタッフです。准教授は自分が結婚するとき品川のサロン(リュミエール)で婚姻届を記名、捺印しました。
結婚に至った体験談を各サロンへ配布しました。彼女の結婚を指導したのが、えんとらんすわーるどヒルズの社長K山E子でした。


証言N:
スタッフ養成工場といわれていた品川サロンはたくさんのスタッフがいました。御霊光を受けて日の浅いスタッフ達は、准教授の言動から、「神世界の神様は本物である」と強く影響を受けました。私もその一人でした。

証言O:
准教授が講師になりサロンで行われる「神書の会」、「神書に親しむ会」で、「神様とお取引しないと死ぬんです」という発言をきいて怖くなったのか、その後来なくなった人がいた。普通なら先生達は、「あんなことを言ったからだ」と指摘する場面だったが、准教授は大金を払うVIPのお客様なので准教授には絶対注意しなかったのが見ていて強烈な印象でした。神世界では、神様にとってプラスの人を大事にするのだそうです(新規の人より社会的地位があり金払いがある人ということ)。

証言P:
えんとらんすが3社に別れた(アカサカ、わーるどヒルズ、スリートゥー1)後、お客様もそれぞれ通っているサロンが所属している会社で対応となった。つまり会社をまたがって通う事は基本的に無いのが普通となった。 しかし、准教授はえんとらんすアカサカの代表A野先生、えんとらんすわーるどヒルズ K山代表の両名の携帯へ直通連絡をとれる存在で、どちらの会社でも御祈願をしていた。

証言Q:
准教授に向かっては神世界の会社経営者クラスでも、はっきり物がいえない状態だった。この人の機嫌を損ねてはいけないという特殊な存在。准教授は先生クラスだけが対応するVIP中のVIPだった。

証言R:
札幌でサロンの展開をすべくK山E子先生が札幌へやって来て、准教授と一緒に営業していました。札幌のことをよく知らないK山E子先生を、准教授があちこち連れて営業していました。K山E子先生は准教授のマンションに一緒に住んでいました。

証言S:
准教授は、ご自身の名刺の束をK山E子氏に渡して、「北大で脳化学を研究している人もサロンを推薦しているから、と言って配ってください」と仰ってました。

証言T:
准教授は北海道にくる以前から山梨へ通っていた熱心な信者です。本人から直接聞きました。准教授が北大への勤務が決まった時に、「北海道にもサロンを是非!」と、自分の住居を提供したと本人が話してました。




大学生協などの動き
 大学生協という組織は大学当局とは別の基軸で活動している団体だ。
 北大生協も今回の神世界事件には強い関心を示しており、独自の注意喚起を学生や職員向けに行う予定をしている。
 2008年5月7日に入った情報では、北大生協は独自に下記のチラシを作成し、手始めに大学周辺の一般住宅約1,000戸に戸別配布を行ったとのことだ。
 神世界事件に対してはこれまでも各地で色々な活動が行われてきたが、今回のように一般住宅にまで大量のビラ配布を行った活動は初めてだ。
 通常は大学生協といえば大学内だけで活動している印象が強いが、札幌というきわめて神世界被害が色濃く広がっている地域にあっては、こうした活動こそが、”地域に密着した有益な活動”と言える。
 北大生協のこうした活動は大きく評価されてよく、今後同じような動きが他の地域にも拡大されることを期待したい。北大生協には今後も機会を見つけてビラ配布を継続していただくようお願いしている。
 こうした動きに触発されて北大当局も准教授に対する処分問題に重い腰を上げてくれることを願いたい。
 他の地域に於いてもビラ作成などに関して当方に協力要請等があればいつでもお手伝いさせていただくので連絡願いたい。



(拡大図)
北大周辺地域に1,000枚配布された神世界被害等への注意喚起ビラ
クリックすると大きくなります(2008年5月撮影)



被害の防止に向けて
 神世界は神奈川県警の現職警視や多数の警察官、芸能人、著名なスポーツ選手、国立大学准教授など、多数の著名人を広告塔として使用し、あたかも神世界が社会的に認知された安全な団体であるかのように装って活動を続けてきた。
 被害者が深く神世界を信ずるに至った背景には、「現職警視も通っている」、「大学准教授も積極的にサロンを勧めている」といったように、社会的地位を持った者がサロンにいたことが信用するに至った大きな要素となっている。
 神奈川県警の警視はすでに懲戒免職処分となっているが、北大准教授に対しては何らの処分も行われていない
 このまま准教授が北大や研究施設に存続し続けることは学生や職員をその毒牙に晒すことと等しい。
 被害を防止するには関係機関がこの問題の重要性を認識し、准教授に対し社会的責任を取らせることが絶対に必要である。
 すでに下記の官庁、緒団体、マスコミには見本として示したような内容の文書を送付し事件の詳細を伝えてある。
 これを受けて何らかの対応をとったところもあるが、未だ有効な被害防止策をとっていないところも多い。
 2008年4月を迎え、すでに多数の新入生が北大に入学している。
 神世界事件はすでに終わった事件ではない。現在も各地のサロンは営業を続けている。准教授はこちらの呼びかけにも一切応答せず、まだ強く神世界を信じて活動を継続している。
 准教授に対する処分を行わず、准教授をこのまま放置することは北大当局が危険な分子を学内に放し飼いにしているのと同じことだ。然るべき処分を急がねば大学当局がその責任を追及されることになるのではないか。
 新たな被害が発生する前に手を打つことが絶対に必要だ。

 准教授の神世界への係わりを告発した文書を送付した機関


送付した文書の見本(登記簿も併せて送付したところもある)
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準教授個人への呼びかけ
 被害者からの一方的な意見だけを聞くのではなく、准教授本人からも意見を聞かなければ公正な判断はできないので、私は直接准教授にメールを送り彼女からの回答を待った。
 メールは彼女の個人アドレスと北大で彼女が使用しているアドレスの両方に送り、いずれのメールも相手側に届いていることが確認されている。
 しかし、准教授から一切の応答はない
 私は北海道内のマスコミ各局にも協力を依頼し、記者が再三准教授への直接インタビュー、電話インタビューを試みたが、そのほとんどに彼女は応答しなかった。
 唯一彼女の応答が得られたのは、HTB(北海道放送)が2008.01.08、
「イチオシ!」という番組で報道したものだけだった。これは記者による電話インタビューに彼女が応答したものだが、しどろもどろになってあやふやな応答を繰り返すだけの彼女の様子に不信感は増すばかりであった。あれは、准教授という社会的地位のある者の回答、態度とは到底思えない恥ずかしいものでしかない。

(fujiyaから准教授へのメール)

Date: 2008.01.02
From: anti_cult2004@yahoo.co.jp
Subject: はじめまして
To: ******-********@ezweb.ne.jp


●●幸子様、突然のメールをお許し下さい。

私は、「ヒーリングサロンによる被害」というサイトを運営している■■■■と申します。
すでにご存知と思いますが、私は(有)神世界による霊感商法被害に遭われた皆さんを助けることと、新たな被害者が出ないようにする活動をしております。
被害対策弁護団(リンク総合法律事務所)と連携をとらせて頂いており、今回の神奈川県警による家宅捜索等にも協力させて頂いております。

私がこれまで調べてきた範囲では、●●様が札幌サロンの運営に深く係わってきたとする被害者からの情報が多数出されており、「北大准教授がサロンの運営に係わっているのだからここはちゃんとした所なのだろう」と信じて多数の客が通い続け大きな被害を被ったと理解しております。

しかし私は被害者側からだけの情報しか持ち合わせておらず、●●様の釈明もお聞きしなければ公正な判断にはならないと思っております。
北大関係者、マスコミ関係者からの情報では●●様は関与を否定されているとの情報を得ておりますが、●●様自身から直接お聞きするのが最も正しい情報が得られると思いましたので、こうしてメールを送らせて頂きました。

掲示板もご覧になっているようですので、掲示板に直接書き込んで頂いても結構ですし、私宛にメールをお送り頂いても結構ですので、ご自身のお考えをお聞かせ頂きたいと思います

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家族を新興宗教から守ろう
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9575/
■■■■
anti_cult2004@yahoo.co.jp
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準教授に関するマスコミ報道
 准教授が神世界サロンの運営にどのように関与していたのかについて、マスコミでは下記のように報道されている。
 准教授がサロンの運営に深く関与していたことは明白な事実だか、准教授自身は「私も被害者だ」、「マンションを乗っ取られた」などとたわけた発言をしており、それをそのまま掲載したマスコミもあるが、准教授を被害者と表現している報道は状況を正しく伝えているとは言えない。
 HTB(北海道放送)が2008年1月8日に放送したイチオシ!という報道番組の中で流されている准教授に関する報道、そして准教授のあわてた様子が准教授の神世界関与の全てを物語っていると言えるだろう。

北海道大学准教授の神世界関与を報じたニュース

2007.12.25カナコロ

2007.12.26北海道新聞

2007.12.26 STV NEWS

2008.01.08HTBいちおし!

送付した文書の見本(登記簿も併せて送付したところもある)
クリックすると大きくなります



(以下、2009.01.01更新)

再三にわたる北海道大学当局への申し入れ
 北海道大学に対してはこれまで何度も准教授に対して然るべき調査を行うこと、そして妥当な処分を行うように申し入れてきた。
 しかし2008年12月に入っても特段の動きはなかった。
 その少し前の2008年8月頃、一部の被害者の元へ大学当局から、「准教授が客に配布した名刺などの証拠が入手できないか」といった問い合わせがあった。
 その話を聞いて私も複数の関係者に依頼して准教授の名刺を保管している人がいないかを探していたがなかなか見つからなかった。
 11月になって、ある被害者が准教授から受け取った名刺を所有していることが分かり、それを提供してもらうことができた。それを証拠として突きつける形で12月10日に再び下記のメールを北海道大学に送付した。


(2008年12月10日に北海道大学に送付したメール)

北海道大学総務部職員課
労務管理担当係長 ○田○克様


突然のメールをお許しください。
私は(有)神世界による霊感商法事件から被害者を守る活動をしております■■■■と申します。
私は以前にも貴大学にメールや郵便にて神世界事件に対する対処などをお願いしております。


今回私がこのメールを送らせて頂いたのは、貴大学の小山幸子准教授に関してお願いしたいことがあったためです。
私がかねてより小山准教授に対する適切な処分を貴大学に求めていることはご存じかと思いますが、もしその件について詳細をご存じないようでしたら、「准教授に対する北海道大学の対応」(http://anticult.minibird.jp/salon/hokudai.html)をご覧頂きたいと思います。


貴大学におかれましてもこの件では学生や職員向けに注意喚起を行うとともに、小山准教授からの事情聴取も行ったと聞いております。しかし、小山准教授が事件への関与を否定しているため、それ以上に踏み込んだ追及ができない状況であるらしいとマスコミ関係者を通じて聞きました。
上記サイトをご覧頂いてもお解り頂けると思いますが、小山准教授が准教授(助教授)という身分を利用して霊感商法被害を広げたことは事実です。私はたくさんの札幌在住の被害者から話を聞いておりますが、誰一人として小山准教授のサロン運営への関与を否定する者はおらず、全員が口を揃えて小山准教授は自ら進んで顧客の増大、サロンの拡大に奮闘していたことを認めています。
札幌の神世界被害者数が他の都市に比べて群を抜いて多いのは小山准教授の”活躍”によります。

私がこのように申し上げても小山准教授がサロン運営に関与していたことを裏付ける証拠にはならないと言われる可能性もありますので、小山准教授がサロン関係者に渡した名刺を添付します
この名刺は平成16年の8月頃、ある女性に小山がサロン内で「今ある地位も神世界の神様からいただいたもの。私はこういう者です」と言って手渡したものです。
同様にして小山は多数の女性に北大助教授(当時)の名刺を配っており、それを受け取った女性達は、「北大の助教授が勧めるんだからインチキなものではないだろう」と思い、次々とサロンに嵌って行った経緯があります。

小山准教授はサロンの客に御霊光の効果を宣伝するための、「奇跡の報告」も率先して書いておりました。
神世界のバイブルである、「神書」という本がありますが、小山准教授はこの本の内容を解説して聞かせる、「神書に親しむ会」の講師もしていました。

小山准教授は、自分の専門の分野を研究するための公的研究費を受け取っていましたがそれも自分の身分の確かさを証明する宣伝材料としてサロン内で閲覧するファイルに入れて見せていました。

本人はもちろん、他のスタッフも、「北大助教授のお墨付きである」ということをサロンの宣伝材料としてセールストークに使用しており、「北大助教授」の肩書が霊感商法被害を広める材料に利用されていました。

真偽の程は不明ですが、小山准教授は公的機関から得た研究費を自分のマンション(カーサセレブ)を購入する資金の一部として使ったり、神世界への献金に流用していたという話もサロン内では半ば公然とされていました。

小山准教授は研究のためにアルバイトとして雇った北大の学生をサロンに連れてきていたり、北大で行われるセミナーの情報をサロンに流し、その会場にサロンスタッフ等を潜入させて言葉巧みにサロンに連れてくるなどの活動もしていました。

「北大助教授」という肩書と立場をフル活用して神世界サロンの拡大に”貢献”してきたのが小山准教授です。


小山准教授は、つい最近も(有)えんとらんすわーるどヒルズ経営者・栗山悦子と行動を共にしている姿が目撃されており、引き続きサロンと関係を持っていることは明かです。

神奈川県警は今まで以上に神世界事件捜査に力を入れており、被害対策弁護団も第4次損害賠償請求を行い、マスコミ各紙も強制捜査から1年ということで再び神世界事件に注目し取材を進めています。

北海道大学としてこの件への対応が後手に回ることは、大学の問題処理能力を問われる結果となる危険性もあります。
北海道大学として毅然とした対応をされることを期待します。


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家族を新興宗教から守ろう
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anti_cult2004@yahoo.co.jp
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突然の記者会見
 北海道大学から私に対しては何の連絡もなかったが、2008年も押し詰まった12月30日になって大学当局は突然記者会見を開いた。
 記者会見した逸見勝亮(へんみまさあき)副学長は、竹市幸子(小山幸子)准教授の諭旨解雇処分を発表した。
 併せて北海道大学のHPに処分内容を知らせる文書(下記)が掲載された。
 この記者会見に臨席していた北海道大学電子科学研究所所長・笹木敬司氏は竹市幸子准教授の直属の上司で以前私が申し入れをしていた人物だ。

 これを受けてマスコミ各紙・各局は一斉に准教授に対する処分決定を報道した。


(写真・2008.12.30毎日新聞電子版より)


北海道大学のHPに掲載された懲戒処分を知らせる文書
クリックすると大きくなります


 審査結果通知書によると、「12/30から2週間の弁明の機会を付与する」とある。
 准教授はこれまで一貫して、「自分はサロンの運営に係わっていない。客を勧誘したこともない」と主張しており、今回もその主張を繰り返すなどして助命嘆願を願い出る可能性がある。

 2009年1月13日が弁明期間満了日となる。その日まで彼女の動向を注意深く観察する必要がある。
 大学当局が彼女の虚言による弁明を誤信し処分を撤回することのないよう、彼女が勧誘した客を特定し、証言を得る準備をしている。
 1月13日以降に最終結果が出るだろう。


諭旨解雇で退職
 2009年1月13日を過ぎても准教授が最終的にどのような処分となったかの情報はなかなか出てこなかった。北海道大学に対しては私から直接メールで問い合わせをしていたがそれに対しても何ら回答はなかった。
 そんなとき、仕事上で以前からつきあいのあった某大学のA氏から私のところへこの件で連絡があった。
 それによると、この北大准教授は昨年12月30日に退職届けを大学側に提出、届けを受けた北大は規則に則って退職手続きを行い、彼女の諭旨解雇が決定。彼女は1月中旬に研究室を去ったとのことだった。
 時間はかかったが、北大当局としては霊感商法に係わった准教授を追放する処分を実行した。
 諭旨解雇なので彼女には退職金が支払われており、国民の税金からこのような者に退職金が支払われたことは残念である。

 公職にあった者が神世界事件関与の責任をとって辞めざるを得ない現状を神世界側はどう考えているのか?
 神世界側はこの件に関し一言の説明もしていない。


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