私はこれまで、自分がサロンに通っていた時にサロンに支払ったお金は、サロン側の誘導があったとはいえ、最終判断は自分が欲しいと思ってその商品を購入したのだから仕方がない。悔しいけど諦めざるを得ないと思っていました。ですから、弁護士さんに相談をするなんてことは出来ないと決め付けていました。
私の被害額は、みなさんから比べたら比較的少なかったこともあります(○百万円以上にはなっていますが)。
弁護士さんの存在は、ネットで検索をしている時に、「霊感商法・…リンク総合法律…」というサイトに気づき、そうした方がおられるのは知っていました。
でも、弁護士さんに相談って、「こんな事を話しても相手にしてくれないだろう」とか、”弁護士さんが威圧的”とか、”お金が掛かる”等と否定的なことばかり考えてしまい、結局何もできないでいました。
弁護士さんって職業を聞いただけでも、私はそうした人との話しは慣れていないし、周りにもそんな高等な職業をしている知人もいないので、なんとなく後ろめたさや緊張感があり、「リンク総合法律事務所」の連絡先を教えて頂いても何となく気が重く、なかなか実際に連絡をするところまではいきつけませんでした。
実は私の勤務先にも、警察OBがいたり、仕事の関係で相談に乗ってくれている弁護士さんがいてくれる環境にあるのですが、勤務先でこんな話をするのは嫌でした。
そうこうしている内に、神世界で大きな被害を受けたAさんという方が、リンク総合法律事務所に連絡をとり、損害賠償請求についての相談を始められた途中結果をfujiyaさんから教えてもらいました。
fujiyaさんから、「あなたも事務所へ電話をいれられた方がいいかもしれませんね」の言葉に後押しをされ、その日は連絡先を確認する手段がなかったのでfujiyaさんに、「明日確認します」とメールを入れたところ、fujiyaさんはすぐに連絡先を送ってくれたので、”よし電話をかけてみよう”という気になりました。
2007年○月○日 AM11:30 リンク総合法律事務所へ電話をかける
電話をかける前はすごく緊張しました。気が重かった。
電話をするまでに何度ため息をついたことか・・・。
リンク総合法律事務所に電話がつながると、女性の方が電話口に出られました。
どう話したらよいかも分からず、
「初めてお電話をします。相談をするにはどうしたらよいかを教えて頂けますでしょうか」と尋ねますと、女性の方が、
「それでは私の方でお名前やご住所等とご相談内容をお聞きして担当弁護士に指示を仰ぎます。それでは、今からご質問をしますのでお答え頂いてよろしいでしょうか」と言われ、話が始まりました。
私は、自分の名前、住所、年令、職業、連絡先、相談内容等を伝えました。担当の女性は、とても綺麗なお声で親切に聞いてくれました。
私は相談の中で、先にこの事務所に相談を入れておられたAさんのことも伝えました。担当の女性は内容を一通り聞いて下さり、その後、担当弁護士さんに電話をつないで下さいました。
この件を担当して下さる弁護士さんは月末で色々とお忙しかったようで、少し早口でお話をしておいででしたが、私の言葉足らずの話を良く聞いて下さいました。
私がこの弁護士事務所に出向いて話をする日取りを決定する時も、私が都内在住ではない事を考えて、通常なら1回2時間程度で数回に分けて話を聞くところを、なるべく1回で終えられるようにと日程と時間を選んで下さいました。
そして、サロンでどんな話から色々と商品を買う事になっていったかという経緯を書いて持って行くことになりました。弁護士さんのお話では、経緯を書いた文章を先に頂くだけで、1時間くらい話を聞いたのと同じに相当するとのことでした。でも文章に書いて持っていったものがすべてではなく、会ってお話をしていく中で、「あっ、そうだ!」と思い出す事はたくさんあるから無理しないで、いま分かる範囲でいいですから書いてきてくださいね、とおっしゃって下さいました。
話が終わり、電話を切りました。
電話をかける前に私が考えていた難しさは全くなく、電話をかけ終えた私は、すっきり晴れやかな気分になりました。
2007年○月○日 PM1:00 リンク総合法律事務所へ行った
それから数日して、私がリンク総合弁護士事務所に行く日がやってきました。
○月○日、午後1時より、弁護士さんとご相談の予定になっていました。
JR四ッ谷駅より少し歩き、法律事務所のあるビルへ着きました。
法律事務所へ行くは生まれて初めての事です。さて、どんなところだろうと不安も一杯でした。
私の頭の中では、テレビで見る、『弁護士事務所』のイメージが先行していたもので、「きっと、カチカチにお堅い事務所だろう」なんて思い込みを持ちながら、いざ弁護士事務所があるフロアーへ。
ん?人がいない???
ソファーとテーブルと、資料の置いてある机が・・・。
よく見るとインターホンがあり、『御用のある方へ・・・』と書かれているカードがありました。丸い球形の形をした物が動いており、カメラ付きインターホンだと思ったので、目の前のインターホンを恐る恐る押してみました。
すると、やさしい女性の声がインターホン越しに聞こえ、ほっとしました。
用件を伝えますとドアが開き、中から女性スタッフが「どうぞーお入り下さいませ。」と、にこやかな笑顔でまたやさしい一言。なーんだ、普通の会社と同じ雰囲気ではありませんか。取り越し苦労だった。
部屋に通されしばらく待っていると、以前私が電話でお話をした担当弁護士さんがお見えになりました。
この方は、熊さんみたいな感じの方でした。
弁護士さんとの話が始まると、弁護士さんは私が事前にFAXで送っておいた資料を見ながら、質問形式で話が進んで行きます。
やはり、第一番目の質問は「通い始めたきっかけは、何でしょうか?」という事でした。
サロンに行き始めた当初からの記憶をたどりながら話をしていきます。
弁護士さんは、言葉足らず人間の私を相手に、話を聞き、ご自分が不明な点を随時質問しながらその内容をパソコンに打ち込み、書類をすいすい作り上げて行くのです。
うわぁーすばらしい!!
私は過去を思い出しながら、できるだけ詳しくサロンでの様子をお話しました。
手持ちで保管をしている神世界やサロンの関係の物は、全て持って行きました。
それらを見せ、私が説明し、弁護士さんが質問しながら話が進んで行きます。
ひと段落し、弁護士さんが先の見通しをお話くださいました。
この後、先に進めるのであれば費用の概算をお話し下さいます。
とりあえず、費用については各個人の請求金額により変化をしていきますが、きちんと報酬規定一覧表により説明を受けます。
費用を聞いて思ったことは、神世界のご祈願や許可証の費用と比べたら、”とてもお安い”というものでした。
手持ちのお金が無ければ、相談に乗ってくれます。 私は、貯蓄“ゼロ”・・・・。
弁護士さんも普通の人でした。
冷静な見方も大事、他の新興宗教をご存知なのも心強い!
3時間も掛からず、見通しが出てきます。
自分でも準備資料を作ったりする必要はありますが、”相談をしてみる価値あり”と感じました。
二度目の打ち合わせ
前回の打ち合わせから数週間して、私が二度目にリンク総合弁護士事務所に行く日がやってきました。
○月○日、午後1時から弁護士さんとご相談の予定になっていましたが、何と私は電車を降りる駅を間違えてしまいました。
電車を降りてみると、駅周辺の風景が前回とは全然違います。さあたいへん!
すぐに、リンク総合事務所に電話をしました。大急ぎで駆けつけても30分の遅刻です。担当の弁護士さん、ごめんなさい!
少し遅刻をしてしまいましたが、無事に前回の続きが始まりました。
神世界で体験した、今思えば嫌な事柄を次々と思い出していく作業は意外に時間がかかりました。しかし、そんなことでめげてはいては相手に負けてしまいます。
多くの女性を騙し、家族をも巻き込んだ大変な被害を及ぼしている黒幕と戦うためには、多少の苦労は覚悟の上です。
女性を騙して巨額の富を蓄積し、私腹を肥やしている黒幕のことを思えば頑張る気力がわいてきます。
二度目の打ち合わせとなると、弁護士さんとも冗談が言えるようになってきました。
こちらの、”ヒーリングサロンによる被害”のHPや、”ヒーリングサロン告発掲示板”も弁護士の方に見て頂きながら色々な話をしました。
担当弁護士さんは意外に、”横幅の大きい”方でした。最初は緊張していたためかそのことには気が付きませんでした。
色々とサロンの話をしながら書類の準備も整っていきました。今日も3時間も経たずに終われそうな感じです。
手続き上の説明として、色々な書類を見ながら、しばらく専門用語とお付き合いさせて頂きました。
私が分かるように十分説明をして頂き、その内容を納得した上で色々な書類を作成して頂きました。
着手金(実際にお願いする時の事務費用)などの支払いも必要なのですが、私の預金は全て神世界に投じてしまったためにゼロです。そのため一度に着手金を納めることはできないので、3回払いの分割にして頂きました。
その時の弁護士さんの言葉は、「無理しないで。生活が困ってしまっては大変」。何ともありがたく、この言葉が感じられました。サロンの費用に比べたら・・・お安い。
頭は、さすがに疲れてきました。でも、気分は晴れやか・・・。さて、次のステップが楽しみです。
今回、ご担当頂けた弁護士さんは下記の方になります。
リンク総合法律事務所
弁護士 荻上 守生 (オギウエ モリオ)
この方は、この後、集団訴訟の原告となり、神世界と戦っています。
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